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大阪新世界 (1) コテコテの大阪

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大阪のシンボルとして最も有名な新世界の通天閣。
しかしその塔の下に広がる街並みは日本最大の労働者街釜ヶ崎にも近く、なんか人相の悪い人がぎょうさん集まってるちょっと怖いイメージを持つ場所でもあった。
その日暮らしのニシナリの労働者達が、たまにパチンコで勝ったとか、景気のいい日にはこの新世界まで脚を運んでうまいもんをたらふく食べたり、新世界の映画館でポルノ映画を見たりするわけである。
西成・新世界のイメージ
自分が大阪にいた頃、そんな新世界に抱いていたイメージは「やさぐれ男の歓楽街」であり、決してよその観光客が珍しいもの見たさに立ち寄る場所ではないと思っていた。
串カツ戦争勃発
それが、ここ数年の新世界界隈はどうも様子が違うようなのだ。


ジャンジャン横丁はじめ、新世界界隈には「ソース二度つけ禁止」の注意看板が書かれた串カツ屋が立ち並び、街中には若い女性やカップルが目立つ。
テレビの取材も当たり前のように行われていて、もはや大阪を代表する観光スポットとして大勢の人々が集まる場所になっている。
ふぐのづぼらや
づぼらや別館
何も新世界は串カツばかりではない。「食の都」らしく高級に行けば「てっちり」もあるし、庶民的に500円以内で食える定食屋もある。
焼肉を食ってもいいしホルモン焼きを食ってもいい。
通天閣
通天閣を中心とした新世界の街並み。
道頓堀戎橋の風景と同じく、もうこれ以上「大阪」を象徴するような風景はない。
どっから見ても大阪である。
shinsekai02.jpg
「新世界」へは地下鉄動物園前・恵美須町駅、JR新今宮駅が最寄り駅。
恵美須町側は「でんでんタウン」にも近い。
通天閣
この界隈はどこを歩いても通行人ですら異質に感じる。
もちろん日本最大のホームレスタウン「ニシナリ」を抱える街だからというのもあるが、行政区画では浪速区と西成区に跨っている。
浪速区も西成区もとても夜間は女性の一人歩きをオススメできない場所だ。この界隈は文句なし、大阪一のデンジャラスゾーンである。
フェスティバルゲート
まずは地下鉄動物園前駅を降り、地上に上がるとションベン混じりのなんともいえない異臭の立ち込めるJR大阪環状線ガード下と街中動物園のような通りを抜けると、目の前に現れる悪趣味で巨大な屋内型遊園地「フェスティバルゲート」が現れる。
もはや廃墟同然と化した税金無駄遣いダメポ物件をすり抜けていくと、突如として大階段の下から通天閣を正面にいかにも大阪臭い風景が現れる。
新世界
この付近を総称して「新世界」と呼んでいる訳だが、元々は明治36年にこの一帯で開催された「第五回内国勧業博覧会」の跡地で、大規模な歓楽街が開発された事から始まっている。それまでは、大阪市街から外れた「天王寺村」の一画で、何もない原っぱでしかなかったという。
大階段
後ろを振り返ると大赤字で大阪市の第三セクター会社が倒産したフェスティバルゲートの建物がドーン。端からこんな場所に遊園地など見込み違いだったのに。結局この建物には赤字補填のため大阪市民の税金200億円が注ぎ込まれる事になった。
ちなみに「スパワールド世界の大温泉」は経営者が違うので関係が無い。
建物の階段はごついが、行き来する人並みは新世界の雑踏と比較しても全然少ない。
階段の下には飲んだくれて座り込む行きずりのオッサン。いつ行っても変わらない風景。

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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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