この記事を人に教える

毛馬桜之宮公園・コリアン祈祷所「龍王宮」跡地 (1)

この記事を人に教える

【キュレーションメディア等、他サイトへの記事中の文章・画像無断転載厳禁】

以前大阪DEEP案内でお伝えしたJR桜ノ宮駅前の大川鉄橋下に広がる不法占拠バラックの存在。これは在日コリアン独特の信仰であるシャーマニズムの祈祷施設として使われた聖地「龍王宮」の成れの果てである。
103-194.jpg
梁石日原作「夜を賭けて」にも描かれた戦後の鉄屑泥棒で生計を立てる「アパッチ族」の末裔なのかと思わせるその不法占拠バラック村の最期は、地主の死去によって取り壊しの憂き目に遭った。2010年の夏の終わりの事だった。


103-195.jpg
今この土地を訪れても、かつてのバラック建築群やガラクタの数々はとっくに取り壊されていて何も残っていない。また一つ「戦後」が姿を消したか。
この土地を代々所有してきたオーナーは廃品回収業の傍らで大阪近郊に住む在日コリアンの祈祷施設としてこの場所を残してきた。戦前の1920年代から桜ノ宮周辺では工場労働に従事する在日コリアンが多数生活していた。その事が設立の背景にあるらしい。
103-199.jpg
バラックが撤去された跡に残った土地は結構広い。すっかり空き地となって見通しがよくなりました。跡地は公園にでも整備するのだろうが、ひとまずバラックを退かせただけでそれ以上の事はしていない。
103-197.jpg
しかし大川の波打ち際に目をやると、そこにはかつて人の暮らしがあったことを思わせるガラクタの破片やらが砂に混じって散らばっている。龍王宮の名残りらしいものはこのくらいしかない。
103-196.jpg
ガラクタに混じって業者のトラック駐車場となっていたエントランス付近もこの通り。あまつさえ大阪環状線のガード下部分には侵入防止用にフェンスが整備されてしまっている。
103-202.jpg
新しく設置されたフェンスの内側にあるレトロ風味なデザインの柵は昔の毛馬桜之宮公園のもの。これは龍王宮跡地や土手のスクラップ屋のバラックの前にもいくつか残っている。
103-200.jpg
過去にはガード下に置かれた廃品から火災が発生して線路を焼いて電車が止まった事が何回かあったらしい。電車の客も鉄道会社にしてもたまったもんじゃないだろう。
103-198.jpg
JR大阪環状線は地下鉄御堂筋線と並んで都市の大動脈となっている鉄道路線の一つである。車窓から見える風景は8割方場末の下町な訳だが、それでもこれが止まると通勤客にとっては大打撃なのだ。
103-201.jpg
公園側からもフェンスが掛かっているので龍王宮だった敷地に足を踏み入れる事が出来ない状況となっている。潰れる前に中を見せて貰えばよかったと後悔。内部の様子は他に突撃された方のブログがいくつかあるので参考にして頂きたい。(→詳細1詳細2詳細3
103-204.jpg
エントランス側から見た龍王宮跡地。やはり何も残っていない。傍らにはプレハブが新たに設置されているが、そのうち公園整備工事でもするのだろうか?
103-203.jpg
玄関口には「浚渫工事中」の看板がデーンと貼り出されていた。龍王宮のあった川べりには戦後65年間、あるいはそれ以上のおそらく物凄い量のガラクタが沈んでいるに違いなかろう。2011年2月末に工事終了とあるがその後変化が起きるかも知れない。

The following two tabs change content below.
DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。
タグクラウドから記事を探す
スポンサーリンク
DEEP案内編集部のnote

知ってました?DEEP案内編集部のnote

ネット上で大っぴらにするのはちょっと憚られる内容の記事は「DEEP案内編集部のnote」で書く事もたまにございます。全て100円からの有料記事となっておりますので興味のある方のみご利用下さい。

この記事を人に教える

スポンサーリンク
トップへ戻る