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泉佐野・りんくうタウン (3)

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最後にりんくうタウンの本丸「りんくうゲートタワービル」の中を見ていくことにした。

りんくうゲートタワービル

このビルは2005年4月に、運営会社である第三セクターが会社更生法の申請を行っている。さらに同年12月からは「ベスト・プロパティ」という民間会社に運営委託している。


総工費650億円は大阪市バブルの塔「WTCコスモタワー」の1193億円には及ばないがそれでも巨額にあることには変わりない。大阪市と大阪府は犬猿の仲だとされるが、商売の才覚のなさだけはそっくり瓜二つである。仲良しダメポ兄弟だ。

歩道橋

それにしても公園から駅に続く歩道橋は凄まじく立派過ぎる割には全く人通りがない。このそばには「財団法人大阪府公園協会」の事務所もある。

りんくうゲートタワーは一つの建物の半分をホテルが、もう半分をオフィス棟があり、双方は建物内で仕切られている。

テナントの入居者はやはり...

オフィス棟の入居テナント群を見ると、大阪市のWTCコスモタワーほど露骨に公的機関だらけではないが、それでもあちらこちらに大阪府関連団体の入居が見られる。

WTCコスモタワーは7割(実際には8割だと言われている)が大阪市各局や関連団体が1.5倍~2倍の賃料を無理無理払って体裁を保っているというが(大阪市はWTCに支払っている賃料を公表していない)りんくうゲートタワービルに対して大阪府が同じようなことをしているかどうかは報道資料に乏しく、未確認である。

りんくうゲートタワービル

ホテルテナントには「全日空ゲートタワーホテル大阪」が入居しているのだが、実はここの経営母体も大阪府の第三セクター。元の三セク会社の経営が破綻した後の、解体的出直しで新しく設立した会社である。それなのに再び第三セクター。

ここに現在のホテル運営会社「大阪りんくうホテル」社長のインタビュー記事がある。

大阪日日新聞・論座:ホテルを三セク会社「第3の柱」に 大阪りんくうホテル 久代 靖之社長

大丈夫かどうかは、この社長の人となりで各自判断してください。やっぱり天下り人材だし、私にはようわからん。ご本人は2007年度で黒字にできなければ、辞任するとおっしゃられてますが。

その2007年度、関空二期工事が終わり、これから飛行機の便も増えてさらに人の往来が多くなる見込みだという。吉と出るか凶と出るかは出来てみなければわからないが、変化の激しい一年になりそうだ。

未だに関空会社が抱える莫大な1兆もの負債、年間250億円の利子が付く中で、借金を完済出来るのだろうか?中部国際空港セントレアも、羽田空港も、そして中国の上海浦東空港や韓国の仁川空港も全てライバル。

人が集まるようになるためにどう変わっていくかを本気で考えなければ、関空の将来も大阪の未来もないだろう。

エレベーターホール

ホテル利用者でない客は、このビルの中層階までしか行くことが出来ない。エレベーターで行けるのは25階まで。以前は「りんくうゲートタワー」の26階には展望ホール「てんぼーるりんくう」(←なんちゅーテキトーな名前やねん)があった。

中国語韓国語が...

しっかり中国語・韓国語で案内が出ている所が、特定アジア限定国際都市大阪らしいホスピタリティだ。

てんぼーるりんくう

展望ホールが最上階ではないうえ、しかも有料施設だということで酷評だったのもあり、あまりに来客が見込めず、とうとう2007年1月の時点で、これらの案内板や表示が全て無くなってしまっていた。

なんと展望ホールは廃止されていたのだ。運営会社が変わる2005年12月25日に、営業を終了していた。

りんくうタウンの道路

りんくう総合医療センター

開港から12年が経ち、1兆2000億円という負債に加え、2期工事でさらに9000億円もの工費をかけた関西国際空港。本格的な24時間ハブ空港として、ようやく中国上海浦東空港、韓国仁川空港と同じラインに立つことが出来たが、この空港がこれから上昇気流に乗るか、それとも多額の負債の重みに落ちて行くのか。

本当の意味でのスタートラインはたった今切られたばかりである。

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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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