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泉佐野・りんくうタウン (1)

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大阪都心から40キロ、関西国際空港のお膝元・泉佐野市。
愛媛県今治市と並んでタオルの生産日本一の町として知られている。

りんくうタウン

海の向こうに関西国際空港を望むこの地に、大阪府による官主導の臨海副都心開発が計画され、泉佐野市と、さらに隣接する泉南郡田尻町・泉南市の2市1町に跨る海岸線沿いに320haもの広大な土地を埋め立てて作られたのが、この「りんくうタウン」である。

りんくうパパラ

土地の分譲などの管理は全て大阪府の第三セクター「大阪府タウン管理財団」が一括して行っていた。だがバブル崩壊の煽りも受け、分譲は思うように進まず、長らくは大半の土地が空き地のまま放置されていた。

当初の計画では、50棟を越す超高層ビル、百貨店などの計画が立っていたが、バブル崩壊の影響でその計画も全て頓挫した。結果、りんくうタウン駅前にはただ1つだけ、高さ256メートル、56階建ての「りんくうゲートタワービル」がそびえ立っている。

りんくうゲートタワービル

りんくうゲートタワービル

大阪市三セクがぶっ建てた「大阪市バブルの塔」WTCコスモタワーと全く同じ高さを誇るこのビルも、大阪府の三セク「りんくうゲートタワービル株式会社」(既に破綻している)が、犬猿の仲である大阪市と競いお互いに見栄を張るかのように建てた「大阪府バブルの塔」。総工費は650億円。

三セクによる杜撰経営は大阪市南港のコスモスクエアのそれと瓜二つである。

りんくうプレミアムアウトレット

大量に売れ残ったりんくうタウンの土地は定期借地権方式に切り替えて、民間会社の誘致を行うことに。ようやく現在になってりんくうタウンには「りんくうプレミアムアウトレット」をはじめ、ヤマダ電機、ニトリ、スポーツデポなどの大型店が並び、泉南市にも「イオンりんくう泉南ショッピングセンター」が2004年11月にオープンしている。

しかし今でも、空き地のままの姿を留める痛々しい風景は残る。
これからのりんくうタウンはどう変わっていくのか。

りんくうタウン駅

関西国際空港島へ続く連絡橋の手前、りんくうタウン駅に降り立つと、がらんどうと化した駅南側の広場が見られる。そこにはロータリーがあるだけで周辺は空き地しかない。

駅前はがらんどう

この写真、2005年2月のもので現在ではだいぶ様変わりしているのだが、かつてこの場所に「りんくうパパラ」という小さな遊園地が存在していた。

りんくうパパラ

りんくうパパラ

1994年にオープンした遊園地の中にはアトラクションの数々の他にも、犬猫テーマパーク「ふれあいわんにゃんランド」とゲームセンター「セガワールド」が入っていた。

もちろんここも第三セクター経営だった。「フェスティバルゲート」と同様、入場は無料、使った分だけ料金が掛かるシステムを採用していた。当初は10年間の期間限定の契約で開業したのだが、やはりそこは第三セクタークオリティ。

入場者数の減少に歯止めが掛からず、期間半ばの1999年には民間会社として新たに設立した「株式会社サトリア」に経営移譲を行うことに。


2004年10月に契約更新を迎えたが、サトリア側は開業10年後の契約更新をすることなく「りんくうパパラ」は閉園。
それも第三セクター側が大幅値上げで要求した更新後の賃料で収支の見通しを立てられないと判断したためである。
翌月にサトリアは倒産した。

破産

三セク遊園地・娯楽施設がダメなのは大阪市の「フェスティバルゲート」や神戸市の「フルーツ・フラワーパーク」の例にも既に示されている。

だが、りんくうパパラの跡地もこのまま空き地として放置されるわけでもない。新たな施設の計画が既に始まっている。
もちろん第三セクターなんかではなく、民間会社による土地利用の提案を受けて始まったもの。

狛犬

「大和ハウス工業」が主体となって、この場所に新しく複合的なレジャー施設が建設されている。「りんくうプレジャータウン・シークル」には、りんくうパパラ以来の観覧車復活もあるが、アミューズメントというよりも基本的には生活関連ショップを中心とした店舗を揃え、日帰り入浴施設も併設する。オープンは2007年11月だ。

一時は韓流マニアの太田房江知事が「りんくうコリアビレッジ」を誘致しようとしたが事業会社に匙を投げられあえなく頓挫した経緯もある。

大阪民国総合案内: 【韓流&阪流】「りんくうコリア村」計画が頓挫

以下の写真は、今は亡きりんくうパパラの廃墟。ちょっと悲しいね。

廃墟

廃墟のドラゴン

廃墟

廃墟

廃墟

廃墟

参考記事
Wikipedia – りんくうタウン
産経新聞:「負の遺産」りんくうタウン、契約率ようやく8割超
りんくうプレジャータウン・シークル

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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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