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石切ミステリー・阪本昌胤 (2)

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石切大天狗の横にある一角には、やはり何を思って置いたのかよくわからない怪しげな石碑が置かれていて「個人の生命は短く民族の歴史は永い」とか書かれている。

個人の生命は短く民族の歴史は永い

旧和歌山藩士、勲五等正六位、四世阪本昌胤。石切参道でこれ見よがしに自己顕示欲の限りを見せ付けてくれるクールな昌胤タンに萌え。



阪本

奥に見える書道作品などを展示しているショーケース、既にズタボロでどうにも手が付けられないが、よく見ると安倍晋太郎やら金丸信やら三木武夫などの昔の政府首脳や政界のドンの名前が何名か書かれている。

政府首脳陣の書道作品の数々?

一体何のために?もしかしてこの書道作品がそうしたお偉方のものだと…やっぱりそうなんだろうなあ…うわあ…

だがこの一角には今では閉鎖されて入ることはできない。
いつ永眠したかは知らぬが、阪本昌胤氏の没後、そのまま放置されてしまっているのだろうか。今となっては謎だらけである。

そんな阪本ワールド物件「石切大天狗」の中にとつげーき。

石切大天狗内部

中に入ると途端に鼻を突く線香の匂いと色んなものが燻されたような濃密な刺激臭が…ヤバイ!これは明らかに危険信号である。

「石切大天狗」が祀られている場所が、低い天井の1階部分にあり、なんと天狗の横にロウソクを立てる台が据え付けられていたのだ。

燻された匂いの正体は、ロウソクの炎が天井裏を焦がした匂いだったのだ。ロウソク立てを中心に天井全体が真っ黒けに焦げてしまっている。防災上の観点からしてどないなっとるねん。これが素晴らしき阪本ワールドなのか。

大天狗

大天狗さまのご尊顔が、格子戸の向こうに見える。すっかり天狗様も燻製となっていることだろう。しばらくこの建物の中にいるうちに、目と鼻が煙でツンツンしてくるのだ。

世界平和国家安泰

「世界平和国家安泰」という前に火の元の取り締まりをしっかりしてください(笑)

昌胤?

阪本家?

大事そうにガラスケースに展示されている写真類までしっかり燻されて茶色になってます。

使用禁止

さすがに、ロウソク立ては消防署からの通達で使用を禁止されてしまっていた。


ここまで来て、阪本が何者なのかを知る手がかりらしきものを掴んだ。
「ご病気の方はとなりの阪本薬局へ」
なるほど、阪本は薬局の経営者だったのだ。

阪本薬局

早速隣の阪本薬局へ向かうが、残念!閉まっていた。しかしここでもう一つ発見があった。
「商標登録 阪本のまむし」の看板である。

阪本の赤まむし、聞いたことがあるし見たこともある。使ったことはない(笑)
大体、大阪の怪しげな薬局に行けば置かれてある、精力強壮の赤まむしである。
1960年代、ラジオなどで盛んに「阪本の赤まむし」のCMソングが流れていた時期があった。

『阪本の赤まむしの歌』

この阪本の赤まむしは現在も製造、販売されている。
それも阪本昌胤氏の親族が経営されているのだろうか「阪本漢法製薬」という企業が今でもあるのだ。
ホームページを見たが…ほとんど精力剤やないけ!

商品名もイカスぜ。
●精泉ビンビン液 ●精泉マカビンビン液 ●精泉マカビンビンX ●精泉マカビンビンZ ●金粒精泉マカビンビン ●精泉マカビン丸 ●自信回復丸















大阪土産にいかがですか「阪本の精泉マカビンビンZ」!(笑)

まだある阪本物件

大阪にこれだけ近い場所なのに、自然環境が残る生駒山。そしてその麓に広がるワンダフルでディープな空間。そんなステキな石切に貴方も是非お越しください。しかし山を降りると、途端にファンタジーが無くなってしまうのが大阪なんだな。

神などいない

「神などいない」って…そんな夢の無い事を言うなよ。

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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。
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