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湖東随一の遊郭跡・八日市「延命新地」と商店街を歩く (4)

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滋賀県東近江市八日市は戦前まで陸軍の八日市飛行場があり、軍隊関係者がこぞって遊びに繰り出したのがこの延命新地遊郭だったそうだ。しかし戦後は軍隊も居なくなり赤線に移行するも売防法が施行され、遊郭は旅館や料亭に鞍替えするなどして色街としての歴史を終えている。

延命湯の裏側にある路地に足を踏み入れてみる。本格的な遊郭跡の街並みはここから始まる。それもかなり濃密な雰囲気。向かいあわせに4軒程の元妓楼が並んでいてそれらは現在も個人の民家になっている。



さっき訪れた本町商店街の脇のような悲惨な廃墟とは違って綺麗に手入れされているので建物自体もそれほど古さを感じさせない。建物に人が住んでいるのといないのとでは天と地ほど変わってしまうもの。

元妓楼がひしめく路地は不自然な曲線を描きながら続いている。そのカーブの前にはスナック「ドン」。

T字路で突き当たった先を左に折れていきましょう。その先にもどんどん怪しいスナック街が広がっています。ここも車は通れそうにない細い路地裏となっている。

路地裏の元飲食店舗。味道園という店名の時点で焼肉屋に違いない。しかも元遊郭なんだもん。遊客の精をつけるために一生懸命やってらしたと思われるが例に漏れず廃業してそのまま放置プレイだ。

ベニヤ板で玄関口を封鎖された「味道園」の店先はゴミやガラクタが捨て放題になっていた。酷い有様である。

超高級料亭「招福楼」裏手にひしめく古びたスナック街、未だに数多く残る元妓楼や廃墟家屋…招福楼があまりに高級過ぎる故にその落差が凄過ぎる。遊郭廃止後から今の今まで、どこで差がついたんだよ。

スナックマナミのある長屋の脇から通り抜け可能な抜け道が伸びている。これはそそられますね。赤線地帯と言ったらやはり「ぬけられます」が無くては刺激が足りません。

建物に対して斜めに取り付いたスナックマナミの玄関ドア。足元は扇形の模様が埋め込まれていてなかなか風流な佇まいだ。

そして緑系の豆タイルがびっしり壁に埋め込まれたシャレオツな通路を進んでいく。このあたりは未だに生活感が色濃く残されている。

そのまま長屋の建物を潜って反対側の路地に抜けることが出来るのだ。これはとても素晴らしい抜け道ですね。

路地の長屋の隙間にまだまだ地元民しか来なさそうなマニアックな立地の店が隠れていた。串かつと一品料理の店「瀬戸海」だと。店の外観を彩るブルートタンに臭突のアクセントがたまりませんね。

そして抜け道を突っ切るとそこも生活感豊かなスナック街でありました。二階の窓からラジオの音がバンバン聞こえてきます。

入口には「■姫」とガムテープで塞がれて店の名前が勝手に変えられた店の看板があり笑いを誘う。何姫かと思って目を凝らしたら「舞姫」だった。いつから舞うのを辞めたのか不明。それにしても看板の下にある蜘蛛の巣の張り方がアーティスティック過ぎて凄いんですが。

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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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