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天王寺寺町巡り (3) 大阪にもあった「清水寺」

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天王寺の上町台地に沿って一心寺、安居神社と進んでいくとその先には「清水寺」がある。正式名称は「有栖山清光院清水寺」。
京都ではなく大阪の清水寺である。読みも同じくきよみずでら。
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天神坂を登らずに崖下の住宅街が続く道を入るとその途中から清水寺へ続く石畳の道が現れる。京都の清水寺とは違い参道の両脇に土産物屋がぎっしり並んでいたり修学旅行生や観光客でごった返しているような様子は一切ない。


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寺の入口に古い道標が残されている。そこには「たき道」と記されていた。大阪の清水寺には「大阪市内唯一の天然滝」が境内に現存している。なにせ大阪市内唯一である。ある意味凄いものが隠れている寺だったりするのだ。
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石畳の道を進むと緩い坂の上から清水寺の境内が姿を現す。ここも全く観光臭が感じられない。大阪で寺町歩きというのは流行らないらしいが、地元民にすら大阪にこんな場所がある事が知られていないのは勿体無い。
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境内に入ると左側全面が墓地になっていて台地の上に墓場が連なっている。手前は無縁仏コーナーだったらしいが工事で移設された模様。
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境内の奥にずんずん入っていくと台地に囲まれた窪地のようになった突き当たりに不動明王が祀られているその上から流れ出ているのが「玉出の滝」と呼ばれる大阪市内唯一の天然滝。さすが同じ清水寺を名乗るだけの事はあって京都の清水寺にある「音羽の滝」にクリソツなのである。
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玉出の滝の水は四天王寺金堂下にある青龍池から流れているとされる。滝とは言っても流れる量はごくわずか。しかしたまにこの滝に打たれて修行する人もいるらしい。清水寺自体も四天王寺の支院となっていて、境内にはそこそこ参拝者の爺さん婆さんの姿がある。
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玉出の滝とは言うが西成区や安売りスーパーの玉出とは関係がない。それに水質上の問題から直接飲用は出来ない。でも煮沸すれば飲んでもよさそうな事を書いているので、意外である。
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続いて墓地が広がる台地の上へ続く階段を登る。清水寺なのでやっぱり清水の舞台があるんだろうと思ったら、案の定あるらしい。
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ただ、清水の舞台に辿り着くまでは全くもって墓場だらけなのでちょっと異様な雰囲気である。そのうち周囲の街並みが見渡せる程の高さまで登る事になる。京都とは違ってマンションだらけですが。
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そして台地のてっぺんに上り詰めるとそこに「清水の舞台」がちゃんと置かれていた。大阪の清水寺は京都の清水寺をかなり忠実を模している事が分かる。当然ながら観光客の姿はない。
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大阪だから朴李文化だとか無粋な事は言わないでください(笑)
社伝によると寛永年間に「清水寺そっくりに作りなさい」と観世音菩薩からお告げがあって、最初から京都の清水寺を模して作られていたのだ。その当時はこの舞台から海まで見渡せたらしいが、今ではビルの海が広がるのみ。
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大阪の清水寺にある清水の舞台からは、新世界の通天閣と日本橋の電気街がよく見渡せるのだ。
これはこれでなかなかシュールな光景である。
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見晴らしの良い舞台の端には梵鐘が吊るされ、その手前には墓場がずらーり。観光客だらけの京都まで行かなくても大阪人の初詣はここで良いではないか。
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清水の舞台から通天閣が望める、まさに京都と大阪のイメージが混ざり合うこのミスマッチ感が笑える。まさしく大阪寺巡りの穴場とも言える場所だ。ただ問題なのは場所が少々わかりづらい事だろうか。でも凄くオススメな大阪の清水寺でした。

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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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