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阿倍野再開発地区・消えた「あべの銀座商店街」

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以前当サイトでもお伝えした「阿倍野再開発地区」。天王寺駅南西部一帯の阿倍野区金塚地区を大胆に更地にした挙句大阪市が主導になって大規模な再開発が長年続けられてきた訳だが、バブル崩壊の煽りを受けたり、杜撰で計画の甘い大阪市の体質などが災いして2100億円赤字試算が報じられた曰く付きの再開発計画である。
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その再開発計画は1976年から今に至るまで延々と続いてきたが、古い商店街をブッ壊してようやく形になろうとしていたので、途中経過を眺めにやってきた。


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天王寺駅前の歩道橋の上から再開発地区を眺めると、昔存在していたあべの銀座商店街の姿はとっくに消え失せ、代わりに真新しいショッピングモールが姿を現していた。
あべのキューズタウン」なる大型複合商業施設である。まあなんともいかにも感たっぷり。
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駅から最も近い位置にあるのが「天王寺駅直結」を謳い文句に絶賛建設中なタワーマンション「アートアルテール」。既に「全邸完売御礼」との事。
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阿倍野筋に面する古い商店街のアーケードがそのまま残っている中、柵越しに見られる再開発ゾーン。看板だけ残る「アベノ珉珉」に哀愁。あべの銀座の路地裏に隠れていたバラック建ての糞怪しい中華料理屋は、新築まっさらのキューズタウン内「ヴィアあべのウォーク」に再オープン。時代は変わったのだ。
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様子を見に来たのが2011年1月の話だったのでこのように中途半端にアーケードだけが残された形だったが、今では取り払われているだろう。
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天王寺駅から飛田新地へ抜ける途中の垢抜けない下町の商店街でしかなかったものが間違いなく一変する。表向き非常に「健全」な光景へと。
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「あべのキューズタウン」は2011年4月から順次オープンして月末には全面オープン予定らしい。東日本大震災で落ち込む東京とは対照的に、大阪では阿倍野再開発地区とJR大阪駅周辺の新規オープンラッシュでにわかに元気づいている。
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金塚地区、阿倍野再開発事業の全体図。工事中となっている右下の薄紫色のゾーンが「あべのキューズタウン」にあたる。その他のエリアは概ね10年以上前までに完成しているが、無駄に重装備過ぎるタワーマンションに市営住宅、防災施設と箱物てんこ盛りな割には都市開発に見合った経済効果が皆無だったが、今後は変化があるのだろうか。
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遂に全貌を現した「あべのキューズタウン」入口。もうDEEPも糞もなくなりましたね。無駄にトーキョーナイズされてしまった訳だが事業主体が東急不動産だからしょうがない。ちなみに背後のタワーマンションは以前からあったもの。
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よく見たら内部店舗のラインナップも見事にトーキョーナイズされていました。SHIBUYA109に東急ハンズ、それにイトーヨーカドーまで…まさか阿倍野が渋谷化する日が来る事になろうとは、といった感じだが、どこの土地でも渋谷や自由が丘っぽく開発してしまう、それが東急クオリティ。
さぞかし飛田勤めのお姉さん軍団御用達の溜まり場となるであろう。
ここが出来たら多分天王寺駅から飛田新地への一番の近道になる。ここがDEEPゾーンとリア充ゾーンの国境地帯最前線。
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2011年1月の時点で建物は概ね完成していた。いつまでも中途半端に放置されていたあべの銀座商店街や野良猫の溜まり場となっていた空き地、崩壊寸前の酒場や民家、バラック小屋が立ち並ぶあの光景は、跡形もなく消滅。南無妙法蓮華経。
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しかし全面ラッピング広告で車体をパチンコ屋の宣伝に覆いつくされたチンチン電車が走っている所を見るとまだまだ大阪民国健在といった感じで何故か安心してしまうニダ。
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真向かいの近鉄も日本最大級60階建て超高層ビルの建設を始めている。阿倍野にそんな巨大ビルはオーバースペックだという声ももろともせず、現在基礎工事を終えずんずんと鉄骨の組み上げ作業に掛かっている。2014年完成予定。
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あと数年したらこの風景も激変している事だろう。隣に飛田新地、釜ヶ崎という日本最強DEEPゾーンを控えた大阪ディープサウスの玄関口は、梅田・難波に続く第三の大阪の顔として急速なスピードで浄化されているのが現状だ。

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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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