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生駒宝山寺新地を訪ねる (1) ぴっくり通り

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大阪難波から奈良行きの近鉄電車に乗ると、たちまち市街地を離れて生駒山地めがけて電車は登って行く。山の中腹に造られた石切駅を過ぎると電車は新生駒トンネルの中を突っ切り、難波からわずか24分で大阪の奥座敷「生駒」へと辿り着く。
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生駒市は奈良県に属するが、大阪からは第二阪奈有料道路が貫通し、さらに近鉄奈良線とけいはんな線の2本の鉄道トンネルが生駒山地をぶち抜いている。あまつさえ大阪市営地下鉄中央線の車両が相互乗り入れで他県にしゃしゃり出てくる唯一の地域である。そのためかなり昔から大阪のベッドタウンとなっているのだ。


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生駒と聞くと今どきの感覚であれば生駒山上遊園地などが思い浮かぶが、昔から有名なのが「宝山寺新地(生駒新地)」の存在だ。石切神社と並ぶ生駒山地の古刹の一つである宝山寺の門前に広がる遊里である。
昭和の歌謡「女町エレジー」にある「生駒は哀しいおんな町」のフレーズは、宝山寺新地で働く女性の哀歌。とっくに昔の話かと思われるかも知れないが、飛田や松島など大阪五新地と同じく、現役のちょんの間地帯である。
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そんな生駒の町に再びやってきたのは正月の初詣シーズンだった。例年ならこの時期は宝山寺への初詣に訪れる参拝客で賑わうはずなのだが、生駒駅の改札を降りた途端に漂う何とも言えない寂寥感は何なのだろうか。
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駅直結の連絡通路がロータリー反対側の商店街に続いている。「ぴっくり通り」という変な名前の商店街。あまりにアーケードが短すぎるのでビックリ、もとい「ぴっくり」というのが由来という間抜けなネーミングである。
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そんなぴっくり通りに足を踏み入れると、やはり正月休みだからかシャッター通りでガラーンとしてしまっている。こりゃぴっくり。
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何か温かいものでも食べたいなと思ってたこ焼き屋を見ても例に漏れず閉まっている。それはいいがやたらドラゴンボール好きな店主がいるなと思わせるシャッターに二度ぴっくり。
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悟空「ご飯おらと一緒にたこ焼腹いっぺー食うか!!」(原文ママ)
悟飯「うん。お父さんとたこ焼ぼく一緒に食べるよー。」(原文ママ)
ドラゴンボール好きな店主が頑張って書いた絵に三度ぴっくり…しかしこのシャッターが見られるという事はこの店のたこ焼きを食べられないという事なのだ。ぴっくり!
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生駒のぴっくり通り商店街、普段の時でも賑わっているかどうかと言われると結構微妙なテンションである。アーケード街はわずか100メートル足らず。
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昔「探偵ナイトスクープ」で桂小枝探偵がぴっくり通り商店街を訪れていちいち「あーぴっくりした!」などと騒いでいたらしく、当時は「日本一短い商店街」だと自虐ネタをかましていた。
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そんなぴっくり通りで油を売るのもそこそこに向かったのは宝山寺や生駒山上遊園地へ向かうケーブルカー乗り場である。車で来た場合もこの道から九十九折の道を登って向かう事になる。
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近鉄生駒駅からも連絡通路で結ばれている生駒ケーブル鳥居前駅。宝山寺へは片道280円の切符を買って向かう事になる。
徒歩で宝山寺の参道を麓からとぼとぼ登って行くのも情緒があっていいのだが片道20分掛かるし、遊ぶ前に体力を消耗するのは色んな意味でよろしくない。
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遊園地が山の上にあるからか随分呑気な門構えのケーブルカー乗り場。これから向かう宝山寺新地へはこのケーブルカーに乗って山登りしなければ辿り着けない。

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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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