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キッズプラザとホームレス村の「扇町公園」 (1)

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大阪駅の隣、JR天満駅にも程近い扇町公園は都心に隣接するいわゆる都会のオアシス的空間であると言うにしては色々と複雑な事情を抱える公園である。
大阪市営の公園として1923年に開園する前は堺市に所在する大阪刑務所の前身である堀川監獄(大阪監獄署)で、政治犯や重罪人が収容されていたという香ばしい歴史を持つ。
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現在の扇町公園は「扇町キッズパーク(キッズプラザ大阪の入居する建物)」なるやけに豪華な珍建築物が公園の前に鎮座し扇町のシンボルと化しているが、隣接する公園内にも立派な子供の遊び場が造られて健全なスペースになったかと思いきや、公園の反対側はホームレス村になっていたりと実に大阪らしいカオスさを垣間見せる。


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大阪市の悪名高い税金無駄遣いのハコモノ群でも数多く採用された土地信託事業の一つである「扇町キッズパーク」、その中には関西ローカル局の関西テレビ本社が入居している。
そして肝心のキッズプラザ大阪の中にある「こどもの街」エリアがあの舞洲工場と同じフンデルトヴァッサーデザインとなっている。続々破綻を招いた大阪市の土地信託事業の中でもココについては運営を民間委託している事もあって案外大丈夫らしい。
2008年にキッズプラザ大阪を含む土地建物全体が関西テレビに210億円で売却されている。
いつか訪れようと思いながらも、年末年始のタイミングで来たら案の定休業で結局中に入れず。
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例によって大阪市のハコモノ遺産乱発期となるバブル崩壊後の1997年に開館した扇町キッズパークの前には巨大なジャングルジムを思わせる立体迷路がデデーンと鎮座している。
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遠巻きに見るだけでは、ただのオブジェでしかないように見えてしまうのだが、これが子供の遊具だというのだから凄い。しかし少し見てみるとどこか様子が変なのに気付く。
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どうやら立体迷路はかなり前から閉鎖されたままになっていたのだ。安全上の配慮なのかよくわからんが間抜けな話である。いつ頃からこうなったのだろう。
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もうどう見ても子供が遊んでいない立体迷路は子供の代わりに巨大な鳥の巣として第二の人生を送っているようだ。時折中から鳥のさえずりが聞こえてくるので笑ってしまう。何億掛けて鳥の巣を作ってんだよと突っ込みたくなる大阪市クオリティ。
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その他、水道管か何かの鉄パイプを流用したかのような謎のオブジェが多数。
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ちょっと子供が遊べるような感じには見えないのだが…これを造った当時の大阪市にはそれだけお金と暇が有り余っていたのだろうか。
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扇町キッズパークの外壁にはウォールクライミングを思わせる謎のレリーフが並んでいる。間違って登ってしまう奴がいるのか壁の下には注意書きが。
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立体迷路ではもう遊べそうにないので子供達を遊ばせるには隣接するマウンテンスライダーがお勧め。ここも派手に作っちゃってます。
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扇町キッズパークが建設されたのと同時期に扇町公園自体も大阪プールが港区の八幡屋公園に移転するなど大規模に改修工事が行われている。
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1997年に「なみはや国体」が行われるのに合わせて大阪府市各所に大規模スポーツ施設が続々建設された時期でもある。
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やたら本格的な遊具の案内図。このマウンテンスライダーの真下には大規模な地下駐車場も完備されている。
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マウンテンな滑り台だけあって斜面にも岩場のような造形物を置いて雰囲気を出している。
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お山の大将とばかりに、マウンテンスライダーの頂上にある「ガキ大将の座」。重厚なコンクリートで造られている。
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ガキ大将の座から見えるのは豪華な滑り台とその背後にそびえる扇町キッズパークの建物。なんともバブルの残滓を感じ取れる公園でございますですよ。

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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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