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生駒市公共工事談合の舞台・足湯「歓喜乃湯」

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大都会大阪から直線距離にして20キロも離れていない、それでいて、生駒山脈の向こうに豊かな自然に囲まれた街がある。
奈良県生駒市。大阪難波から急行でわずか25分、生駒山脈をぶち抜いて何本ものトンネルが大阪へ繋がっている。急速にベッドタウンとして発展したが、自然環境の豊かさは変わらずに今も続いている。
だが「土建談合王国」の異名を持つ奈良。五條市や御所市など、町の規模に見合わずハコモノ開発を乱発して財政が疲弊しきっており、奈良県内には破綻寸前の自治体がとても多いのだ。
生駒市とて例外ではなかった。前市長中本幸一氏と議長だった「生駒のフィクサー」こと酒井隆氏が主導になって、生駒市政を食い物に公共工事で思うがままに利権を貪っていた事実が明らかになったのだ。2人は背任という容疑でタイーホである。
小瀬保健福祉ゾーン
この生駒市の南部、小瀬町という所に「歓喜乃湯」と名付けられた無料で入れる足湯施設がある。「小瀬保健福祉ゾーン」と名付けられた一画に前市長と議長が主導となって、既にこの足湯施設に加えて老人ホーム、それから日帰り温泉施設を建設する計画を立てていた。


だが、予定外の事態が起こり、中本氏が先の市長選で新人候補の山下真氏にダブルスコアで負けてしまい、市政の座から引き摺り下ろされることとなる。
山下新市長は、これまでの生駒市の体質を改めるべく、無駄な公共工事をカットしまくる政策に打って出たのだ。そして、日帰り温泉施設の計画も白紙撤回されたわけだ。結果、掘った温泉は足湯と持ち帰り湯だけに使われていることになる。
歓喜乃湯
足湯への最寄り駅は一応、南生駒駅になるのだが、辺鄙な場所にあるため、公共交通機関でわざわざ行くような場所ではないが、意外にもハイキングの道中で利用する客も多く、結構人が多いのだ。
満員御礼
びっくりするほど人が足湯の周囲に集まっている。半分以上がハイキング途中のお父さんお母さんだった。「疑惑の足湯」は案外市民に好評のようだ。晴れた日には生駒山脈がパノラマで見渡せる。
人大杉
人大杉。座る場所すらない。こんな足湯の様子を見ればサカイさんの仕事も全く無駄ではなかったのかも知れない…が、生駒市民への背任罪が許されるべきものでないことは言うまでもない。第一、使用料無料だから全く市の収入にならんし、これ。
温泉スタンド
ついでに温泉スタンドもあって、車にポリタンクを積んで来れば持って帰れるようになっているのだ。しかし片方は故障したまま放置w
踏み石
足湯で足元を暖めた後は踏み石で指圧効果。「健康歩道 -素足で歩いて健康維持-」と書かれたプレートまでご親切に張られている。足裏健康法って法の華三法行みたいやな。土建談合政治、最高ですかー(笑)
日帰り温泉施設建設予定地
敷地の奥の山を切り開いた広大な駐車場が、日帰り温泉施設建設予定地になっていたのだが、結局新市長の方針でハコモノ事業は全て打ち切りとなった。
生駒市は大阪市と違って高額納税者も多く、税源はさほど厳しい訳ではない。不要な公共工事や談合防止に努めれば財政破綻するようなことはないだろう。市民が持つべきものは利権のしがらみのない見識のある市長である。
歓喜乃湯の成分表
歓喜乃湯の成分表・禁忌症・適応症一覧。れっきとした温泉だ。せっかくだから民間業者に売って、温泉施設を作らせてやってもよさそうな気はする。計画はまだ何も立っていないんだろうか。

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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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