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阪神なんば線に乗って (2) 大阪マイナーゾーンを行く

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西九条から難波までを結び三宮と奈良を直結する「阪神なんば線」開業当日レポートの続きですよ。

実は開業前日の19日にもうろうろしていたのだが、ダメポ物件としても名高く、大阪市の莫大な負の遺産でもある大阪ドーム、現「京セラドーム大阪」の前にも、阪神なんば線の駅が開通している。たまたま寄りかかると、ちょうどお偉いさん方が阪神なんば線の発車式典に集まっている最中だった。


蛇足だが大阪ドームは私が2004年秋にダメポツアーの取材を初めて行った、思い出深い場所でもある。
今はドームに付属するレストラン群、レジャー施設「パドゥー」なども全て取り壊されており、ひたすら広い空き地があるだけで寂しい限りの状態になっている。
それなのにドーム前駅の地下ホームはやたらめったら豪華だった。写真撮ってませんでしたが。

次の九条駅では大阪市営地下鉄中央線とも連絡している。
というか、この建物、元NTTビルで今は使われていないものだが、阪神なんば線開業にこぎつけた今から40年も前に、ここに幻の地下入口が存在していた事はあまり知られていないだろう。
っていうか、見た目が駅ビルなのだが、商店が入っていても不思議ではないにも関わらず本当に何もなくてがっかりする。
この九条という街の寂れ具合も半端ない。
鉄の臭いと九条OS劇場松島新地…昔は西の心斎橋とも呼ばれたが今では西成にも成り切れない廃れた労働者の街。(→大阪DEEP案内の九条商店街レポート

そんな九条の駅が阪神なんば線の開業によって都心へのアクセス良好な街に変わってしまったから今後はどうなることやら。
あと10年経ったらマジで発展するかも?

しかしすんげー場所柄に合わない地上入口の建物。一体なんなのかと思ったが時代を先取りしてみたんだろうか。
鉄錆のような九条の街並みがこの建物と釣り合うようになるまで後何年掛かるだろうか。あんまり綺麗になりすぎてもつまらないけどね。

一方、地下鉄九条駅もかなり綺麗になってしまいました。
今まで九条商店街の頑固な店主らがゴネまくって「三宮や難波にお客が逃げていくから」と阪神なんば線の開通に大反対していた歴史や、商店街と反対側の出口を封鎖していた歴史も、ひとまず新線開通でピリオドが打たれた感じだ。

つまり商店街と反対側にあるもう一方の改札口もきちんと出来上がったわけです。
47-06.jpg
それまではこんな感じだったのだが…
今回「阪神なんば線開業当日に乗ろうツアー」と称して実はオフイベントをやっていた。日ごろから大阪DEEP案内を見て頂いている愛読者の皆様と直接お会いして大阪のDEEPゾーンを探索するという企画の締めとして、此花区の伝法漁港にあるいけす料理店「克政」でてっちりを堪能することになっていた。

大阪市内有数の僻地でありマイナータウンである此花区や西淀川区西部の工業地帯や下町の数々も、阪神なんば線開業効果で一気にアクセスが向上したのだ。伝法駅で降りて淀川河川敷沿いに川を下ると、大阪市内なのに現役の漁港というとても珍しい伝法漁港がその姿を現す。

「大阪市漁業協同組合」なんてものまであるとんでもないテンションの場所なのだが過去に一度大阪DEEP案内でもさらっと紹介している場所だ。(→大阪DEEP案内の伝法漁港レポート
オフイベントの会場として是非使いたい店があったので、再びこの場所にやってきた。

ほったらかし感漂う錆だらけの看板が哀愁を誘う。
すぐそばにある淀川は目の前に大阪湾が開けており、かすかに海の臭いも漂う。

「克政」の店の前がこれ。もう完全に漁港だぜ!
夕焼けに染まる伝法漁港は静けさだけが漂いとても大阪市内とは思えない風情を醸し出している。


というわけで、克政のてっちりフルコースを堪能する。
捌いたばかりのふぐが動いたままでやってくる。
てっさ、皮の湯引き、唐揚げ…
価格的には一人6千円あれば多分大丈夫だ。要予約です。

ふぐ料理に腹いっぱいになって店を出ると辺りは闇に包まれていた。
大阪にもこんな場所が残っているのかという事を思い知ってみるのも良いかと思う。ぜひ一度阪神なんば線に乗って伝法漁港へ。
おすすめ書籍とか

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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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