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緑木検車場で触れる大阪市交の歴史 (3)

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引き続き大阪市交通局「緑木検車場」からのレポートをお伝えしていきます。
ちなみに「ぴたポン!」も居たらしいけど、会えなかったので、代わりに去年12月に今里筋線が開通した日に井高野駅に出没していたぴたポン!君の写真を用意しときます。

ぴたポン!

大阪市交通局緑木検車場レポートの続編です。初めからお読みの方はこちらからどうぞ



もちろん鉄ヲタ向け模型も充実

会場内は電車やバスの車体ばかりではなく、鉄ヲタが喜ぶ鉄道模型(Nゲージ)コーナーも豪華に登場。

今里筋線の模型

今里筋線が地上を走る画はなかなかお目にかかれませんぜ。模型だけどな。

電車の模型だらけ

もちろん大阪市交通局の車両ばかりではなくJRと私鉄の鉄道模型もこれでもかーっちゅうくらいに並べられています。

「車両保存館」の中にも様々な模型が展示されとります。見に行きましょう。

地下鉄200形電車(模型)

初代100形に次いで、昭和10(1935)年に心斎橋から難波まで延伸された時にデビューした地下鉄200形電車は現物ではなくミニチュア化したものが置いてある。横っちょに運転シミュレーターが付いてて、モーターが駆動するようになってます。

大阪市交通局60系車両(模型)

これは堺筋線開業時にデビューした60系電車、の模型。既に現役を引退していて、現物は森ノ宮車庫に保管されているが、非公開となっており市民の目に触れる事は今の所ないようである。
堺筋線は昭和44(1969)年の開業時以来、阪急線との相互乗り入れをしている路線であり、地下鉄車両も阪急電車の仕様に合わせて作られている。扉三枚、横長の座席、携帯電源OFF車両指定も、阪急のそれと統一させている。

今里筋線の車両ももちろん

今里筋線の80系電車の模型もついでにございます。ちなみにこのテの模型は西区境川の大阪市交通局庁舎に行っても見られるのだが。でも土日は開いてませんがね。

旧我孫子車庫

ここ住之江区の緑木検車場が現在の規模になったのが昭和61(1986)年。その前身が旧「我孫子検車場」だったという。

「緑木」ができる前、四つ橋線の電車は大国町から御堂筋線に入り、住吉区浅香にある「我孫子検車場」に運ばれていたという事だが、我孫子検車場は出来た当初から地域的な問題を抱えており、度重なる住民からの移転要求運動が続けられた。地下鉄が中百舌鳥に延伸された昭和62(1987)年に新たに「中百舌鳥検車場」を設置し、我孫子検車場は廃止されて現在は広大な公園の敷地と化している。

万国博

さっきの鉄道模型コーナーに戻ってみると、大阪万国博覧会当時のアイテムを発見。

昭和45(1970)年に大阪万博の開幕が決定したことで新大阪からの千里丘陵への延伸線を急遽計画することになったのが北大阪急行線誕生のきっかけだったが、阪急と大阪府の出資する「第三セクター」であるにも関わらず、初乗り80円という運賃で黒字計上している健全運営の路線は他には存在しない。箕面方面に延伸は…しないだろうなあ。

昭和45年の路線図

万博開催当時は千里中央駅から線路が先に延びていて、現在の中国自動車道の敷地を通って「万国博中央口駅」までを走っていた。閉幕後は路線を廃止して今の状態に。一方のどこかの味噌王国の万博は閉幕後も路線を廃止せずに大赤字垂れ流し状態だそうだが。

あびこ-新大阪

万博やる前はあびこ-新大阪までしかなかった訳で、大阪市営地下鉄を大阪市外に延伸することを最初は大阪市も渋ってたそうだが、万博協会に押し切られる形で江坂まで延伸、江坂から先は第三セクター方式で運営する事となったのだ。

今里筋線

少し離れた場所では、今里筋線がらみのイベントが行われていた。市営交通としては、都心部を通らない最も利用価値の少ない路線を2718億円もかけて作ってしまった後の祭り、しっかりとアピールし続ける必要がある。通勤ラッシュ時間帯にも4両編成の電車の半分も席が埋まっていないという凄い路線なのだが。喜んでいるのは今まで交通不便だった東淀川区東側の住民だけである。

今里筋線ビンゴ

今里筋線ビンゴゲーム!11個しか駅ないけど…orz

豪華景品

公営交通にしては豪華な景品の数々。C賞の今里筋線カラーの折りたたみ自転車はやっぱりメイドインチャイナでしょうか?

廃車部品市

コアな鉄ちゃんの目を引く「廃車部品市」は堺筋線の行先表示幕10000円などよりどりみどり。

淡路

行先表示幕は手動でしか動かせませんのであしからず。正雀止まり、淡路止まりの電車なんか見た事ないぞ。私が堺筋線をあまり利用しないからだが。

車両基地

この場所で、普段は一切市民の目に触れる事なく、職員の皆様方はせっせと電車のメンテナンスをしている訳である。それはいいが、公営交通の職場ってどんな世界なのかと垣間見たくもなるものである。

深刻な財政難に相次ぐ大阪市職員の超厚遇と怠惰な勤務実態の正体が知るにつれ大阪市民の怒りを買い、遅まきながら職場のリストラが進んでいると言われるが、それでも今年9月にはこの緑木検車場からチカン職員が捕まって懲戒免職になったばかり

色んな意味で歴史が古い組織にはそれだけの「闇の歴史」も存在する訳で、大阪市交通局104年の歴史が「民営化論議」という大きなうねりの中で大変革を求められているのだが、交通局と労組は民営化に反対して地下鉄車内に「安全快適な公共交通」との啓発ポスターを掲げているそうだ。それにしても相変わらず呑気そうな連中である。

ちなみに大阪府下でも「市営交通」があるのは大阪市と高槻市の2つだけである。

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参考記事
↓昭和8年の地下鉄開業時の映像
大阪市動画サイト(OSAKA BB NET)
大阪市交通局:報道発表:市電保存館の一般公開について

参考になりそうな書籍


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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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