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緑木検車場で触れる大阪市交の歴史 (2)

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創業100年を越え日本最古の公営交通として存在する大阪市営交通の歴史がわかる「緑木検車場」での車両一般公開レポートを引き続きお伝えします。

大阪市交通局緑木検車場レポートの続編です。初めからお読みの方はこちらからどうぞ

四つ橋線30系車両

緑木検車場は四つ橋線の車両基地でもあるので、現役で使われていない四つ橋線の車両も展示されていた。30系電車の3062号車が現役当時のまま保存展示されていた。

30系電車は大阪万博開催と高度経済成長とによる大阪市の人口増加問題に対応するために輸送力増強をメインに開発された電車だ。市内交通が市電から地下鉄へと一気に変貌を遂げた時期に活躍し、多くの市民が「懐かしいのう」と思いを巡らせる事ができる電車である。現在も谷町線の車両など、ごく一部で現役使用されている模様。

なにやら懐かしい広告がいっぱい

中に入ると目に飛び込むのは、3062号車が廃止された当時に張られていた車内広告がそのまま残っている所だ。

ひらかたパークの大菊人形

出た!ひらかたパークの「大菊人形」!関西人では知らない人間は殆どいないのではないだろうか。明治43年(1910)年より95年間の歴史を連ねてきたが、菊人形職人(菊師)の高齢化や後継者不足で2005年以降は泣く泣く幕を下ろしている。

宝塚ファミリーランド

そして今は無き「宝塚ファミリーランド」の広告まで。昔は当たり前のように見かけた遊園地の広告も今ではさっぱりである。むしろ閉鎖された遊園地の方が多いくらいだ。

トゥナイト

一瞬「トゥナイト」って誰やねん!と思ったが、右の女性に見覚えがあるので思い出した。漫才コンビの片割れやってんな、なるみ

カメラのキタムラ

カメラのキタムラ」や「カメラのナニワ」なども、昔はバンバンCMを流していたのに、今は広告はさっぱり出してないですな。「キタムラ」はネット通販や郊外型店舗の展開でみるみる逞しくなっているのだが。私のカメラもキタムラのネット通販で買いましたが。ええ、えええ。。。

NOVAキター

はいはい、きましたね。散々世間をお騒がせしてしまいました、英会話の「NOVA」。これも大阪発祥の企業です。また大阪か!悪かったな。このおばちゃんが出てたCMが流れていた頃って、もう15年近く前になる。NOVAは昭和56(1981)年に大阪・心斎橋に初めて英会話スクールを設置している。

中吊りにもNOVA

広告はその時代の「華」を映す存在だという見方もある。これらの広告は1993年のもの。バブル景気の崩壊が世間に認識され「失われた10年」に以降していく時期にあたる。その10年の間に「広告の華」は明らかに変質した。目立つようになったのはサラ金、人材派遣業、パチンコ屋…

今は無き写真週刊誌

そういえば、写真週刊誌なんてものも消えてしまったような。フォーカスって昔ありましたな。私が個人的に敬愛する報道カメラマン不肖・宮嶋茂樹氏が活躍していた写真週刊誌。今ではフライデーしか存在してませんが。

15年前の地下鉄路線図

これが15年前の地下鉄路線図。1990年に開催された「花の万博」のために鶴見緑地線が開業して、京橋から心斎橋までの延伸線が描かれている。壮大なムダを生んだ南港の「コスモスクエア」は開発途中であり中央線とニュートラムはまだ結ばれていない。

運転席では乗務員体験?

車両の先頭ではお子様連中が並んで乗務員体験?らしきことをしてました。

ニュートラム車両

四つ橋線の終点の先にあるのは、新交通システム「ニュートラム」ですね。ニュートラムの車庫は緑木ではなく中ふ頭にあるのだが、この車両保存館にニュートラムの実車一台が展示されている。

ゴムタイヤと補助タイヤ

ニュートラムが特徴的なのは、車のタイヤにそっくりなゴムタイヤと補助輪。住之江公園駅から大阪の孤島「南港」を目指して走る新交通システムは無人自動運転が最大のウリ。ニュートラムは昭和56(1981)年に開業したのだが、当初10年間は「無人自動運転」への理解を得られるまでの間、乗務員を添乗させていたという経緯を持つ。

だが、無人運転を始めてから3年目の1993年に、ニュートラムの車両が終点住之江公園駅で止まらず暴走する「事故」が発生、当時の報道の記憶では車止めに激突して車体の一部が空中にはみ出した状態で停止していたような。死者こそ出なかったものの乗客215人が負傷する被害を起こし、1ヶ月間運休していたこともある。

1980年代以降、他にも似たような新交通システムがあちこちで開業したが、その中でも無人運転を実施している路線には、東京の「ゆりかもめ」、横浜の「金沢シーサイド線」、愛知万博でおなじみ名古屋の「リニモ」、神戸の「ポートライナー」「六甲ライナー」などがある。

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参考記事
↓昭和8年の地下鉄開業時の映像
大阪市動画サイト(OSAKA BB NET)
大阪市交通局:報道発表:市電保存館の一般公開について

参考になりそうな書籍


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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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