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上方落語 生國魂神社・彦八まつり (1)

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地下鉄谷町九丁目駅から程近い場所に「生國魂神社」がある。通称「いくたまさん」。

鳥居

社伝によると、神武天皇東征の際、難波津(今の大阪)の上町台地に生島大神、足島大神を祀られたのが始まりと言われる。つまり大阪最古の神社である。平安時代には出雲大社・熊野大社と並ぶ格式を誇っていたとされるが、現在の神社は太平洋戦争の空襲で焼失した後、再建されたものである。



米澤彦八の碑

江戸時代にこの生國魂神社境内の小屋で、様々な大道芸人が芸を競い合っていた頃に、上方落語の始祖として名を残した芸人が「米沢彦八」という人物である。

上方落語は戦時中の混乱をきっかけに昭和期ではすっかり衰退してしまっていたが、平成2(1990)年になって、6代目笑福亭松鶴の命日にあたる9月5日に生國魂神社境内に米沢彦八の碑を建立し、翌平成3(1991)年からは、彦八の功績と上方落語を広く市民にアピールする目的で生國魂神社境内で開催されているイベントが「彦八まつり」なのだ。

彦八まつり

恥ずかしながら大阪人なのに、このイベントの存在を今まで知りませんでした…
なんでも、上方落語家の面々が勢揃いする上、ビッグゲストもお忍びで登場するという彦八まつり。今年で17回目となる。どんなものか様子を見に行く事にした。

生國魂神社

生國魂神社の入口に近い駅は谷町九丁目駅だが、神社の周辺はなぜかラブホだらけだったり、風俗店無料案内所まであったりいかがわしい物件で景観が汚染されているのが大阪民国らしいところだ。かつては出雲大社並みの格式があった場所だったとは想像もつかない。

生國魂神社

それでも生國魂神社の境内が見えると、ここはやはり日本なのだということを感じさせてくれる。既に多くの客と屋台でひしめきあっていた。

プログラム

主にまつりのイベントは境内で自由に行われる屋台やステージイベントと、有料で観覧できる上方落語寄席の奉納落語会の2つに分かれる。

奉納落語

奉納落語会は2000円以上の「入場志納金」を料金として支払った上で観覧することになる。去年、念願の復活を遂げた上方落語寄席「天満天神繁昌亭」が完成したこともあり、今年の昼の部のテーマが「いくたまさんで繁昌亭」となっている。

顔出し看板

その横には顔出し看板…

焼きうどん

境内では屋台料理の匂いがプンプン。いやがうえに食欲をそそるぜ。
目の前にあるのは桂文枝師匠(2005年没)のコーナー。
「細うどん、しょうゆ味、玉子がけ」文枝師匠が唯一弟子に振舞った料理が焼きうどんだったそうな。

ホルモン焼

他にはホルモン焼なども。ただの屋台料理という以上に下積み時代の落語家がお金の無い中で食い繋いでいた頃のお馴染みの料理なのかも知れない。

カレーラムネ?

しかしカレーラムネ、わさびラムネって何やねんw
大阪だから「ハタ鉱泉」かな?と思ったが違ってました。静岡の「木村飲料」の製品です。

普通の屋台もあるけど...

普通にテキヤの屋台もあるが、こちらは全く不人気。

境内はビアガーデン状態

境内は昼間からビアガーデン状態と化している。

それぞれ屋台には落語家の名前が

それぞれ落語家の名前が書かれているが、落語家各々が資金を出し合って屋台を構えているというわけだ。料理の他にもオリジナルグッズも勢揃い。ここでしか買えない品物も多いようです。

>後半へ続く

参考ページ
社団法人・上方落語協会/彦八まつり
神戸新聞:定席復活 - 天満天神繁昌亭
米沢彦八 – Wikipedia
彦八まつり – Wikipedia
上方落語 – Wikipedia

参考になりそうな書籍

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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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