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天神橋筋 大阪天満宮

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大阪を代表する祭りと言えば、毎年7月24日、25日に行われる「天神祭」。
一千余年の歴史を誇る日本屈指の祭典、そして日本三大祭にも数えられる、大阪で一番でかい夏祭りである。

25日夜の船渡御と同時に行われる花火大会には、物凄い数の人が押し寄せる。地元のテレビ大阪でも完全生中継という気合の入れよう。祭りの前日23日には、天神橋筋商店街を練り歩く「ギャルみこし」が現れる。オーディションを受けて選ばれた女性がみこしを担いでいるのだ。

大阪天満宮

その天神祭にまつわり、天神さん「菅原道真公」を奉る大阪天満宮の創始は平安時代中期に遡り、千年以上の歴史を誇る。



天保14(1843)年築の本殿

大阪天満宮本殿

本殿は天保14(1843)年に再建されたもの。それ以前のものは大塩平八郎の乱で焼失している。

2007年、大阪天満宮ではなぜか「年の初めのえべっさん」十日戎が行われていた。

天満宮なのにえべっさん

なぜ天満宮なのにえべっさん?と思いきや、実は大阪天満宮には「えべっさん」のお社があったのだ。
戦時中の混乱で中止されて以降、60年間やっていなかったのです。

福笹

隣の落語寄席「天満天神繁昌亭」が出来たタイミングで、この年からえびす祭を復活させた訳だ。

天満宮のえべっさん

えべっさんのお社は本堂の斜め後ろにひっそりと建てられている。

58-49.jpg

これが天満宮のえべっさん。正式には「蛭子命」。
お社は「蛭子遷殿」と申します。60年ぶりのえびす祭復活で改修工事を終えたばかりだ。
ちなみに、まだ時間が早かったので祭りが始まる前の写真しかありません。この後「今宮戎」に行ってましたんで…

福笹

「えべっさん」と言えば今宮戎神社というのが頭にあるが、これからは大阪天満宮でも「えべっさん」と頭に入れておきましょう。

なにわ七幸めぐり

「なにわ七幸めぐり」
学業成就 大阪天満宮
厄除祈願 住吉大社
心願成就 四條畷神社
諸芸上達 大念佛寺
無病息災 大融寺
商売繁盛 今宮戎神社
家内安全 四天王寺

全部知ってました?ぜひ、貧乏神の大阪市役所の幹部職員にも参拝してもらいたいものです(笑)

大阪天満宮を焼いた大塩平八郎は、当時日本中で起きていた大飢饉と、それに対して何の手立ても行わない幕府へ強い怒りを持っていた。それが大坂市中に火を放ち、天満から北浜の一帯を火の海にし、豪族の家から金品を略奪するなどという「乱」のきっかけとなった。

時代はいつでも同じ歴史を辿るもんですね。まあ、今の大阪ではせいぜい西成暴動くらいですが。

天満天神繁昌亭

ちなみに大阪天満宮のすぐ隣には、大阪では戦後初めて再建された落語の定席小屋「天満天神繁昌亭」が出来ている。2006年9月15日に開館したばかりで、実は市民からの寄付だけで再建されたものだ。

昭和初期までは芸能の街として賑わっていた天満界隈。明治時代には落語や浪曲の寄席が並び「天満八軒」と呼ばれていた。そのうちの一つが現在の吉本興業の前身であった「第二文芸館」。明治45年に、吉本吉兵衛・吉本せい夫婦がこの地で寄席を開業したのが始まりだったのだ。

その「天満八軒」も戦災によって跡形もなくなってしまい、面影は残っていない。

天満天神繁昌亭

それ以後、天満は芸能の街としての姿は消え行くばかりとなったが、桂三枝師匠をはじめとする関西の落語界、一般市民らが寄付金を募り、この地に再び60年越しの芸の花が咲いた。
天満天神繁昌亭」は開館以来、ほぼ連日大入り満員状態で大繁盛。予想よりも3ヶ月早い勢いで入場者数が10万人を突破したと記事になっている。

また、開館から1年間で周辺商店街の売り上げも上がるなどして、116億円という経済波及効果を挙げているそうだ。さらに放置自転車などの問題も全く起きていないという。

三セクや外郭団体など「官」がらみの物件は軒並み大赤字でダメポだが、それとは対照的に大阪の「民」の力は全く違うということが分かる、良い例である。

やればできるやん、大阪!

参考ページ
大阪天満宮|天神祭
天神祭 ギャルみこし
天満天神繁昌亭
大塩平八郎の乱(わかりやすい解説)
大阪日日新聞:なにわこの1年 年末回顧2005 (7)天満天神繁昌亭
mediajam – 繁昌亭、入場者10万人突破 予想より約3カ月早い達成

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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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