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大阪市無駄物件図鑑「オスカードリーム」

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大阪市交通局の土地信託事業、負債276億円。
地下鉄四つ橋線の終点と、南港ポートタウン線(ニュートラム)の始点、住之江公園駅を上がった所に「オスカードリーム」という施設がある。「フェスティバルゲート」同様、大阪市交通局所有の土地を有効活用しようと、交通局旧住之江車庫用地を開発し、総事業費223億円をかけて、地上19階・地下2階の複合商業ビルを1995年3月23に開業させた。
オスカードリーム
しかし、建設の計画が挙がった時点と出来てしまってからでは状況は異なり、バブル崩壊の煽りで地価下落、賃料の大幅低下につながり、それが経営悪化を招いた。
2004年の時点で累積赤字は52億円を計上。しかしようやく今年になり管理会社の解散など経費削減を行ったため1995年の開業以来初めて黒字を達成したらしいが、2005年11月末で核テナントだった「住之江ホテル阪神」も撤退。
2006年末にはとうとう信託事業を受託していたみずほ信託銀行が、これまでの赤字立て替え分275億円を大阪市に支払うよう調停申し立て。しかし大阪市側は経営責任は信託銀行側にあるとして支払いを拒否。責任の押し付け合いが繰り広げられている。


さて、中に入ってみると1階部分はきちんとテナントが埋まっていてさほど違和感を感じることもない。随分金の掛かった雑居ビルだというところか。
吹き抜けに招き猫
1階吹き抜けから
館内中央の吹き抜けにはでかい招き猫の風船が浮かんでいる。福を招く事もないこの建物には、皮肉にしか見えないのであるが。
案内表示板
空きテナント
2階には「西松屋」、3階には「ダイソー」が入居している。が、それ以外はほとんどが空きテナントで見る影もない。4階のレストランフロアはほとんどが撤退しており、残るは確か2店舗ほどだったような記憶が。
大阪市交通局住之江営業所
5階は町医者さんが入ったメディカルフロアで、6・7階はスポーツクラブルネサンスが入居している。そして1階には交通局住之江車庫、バスターミナルが併設され、バスを乗り降りしてから直でオスカードリームに入れるようになっている。
オスカードリームの手前にドンキホーテが...
なんでオスカードリームに人が集まらないのか、改めて周辺の土地を見回してみると、既に「ドンキホーテ」や「トイザらス」をはじめ様々な商業施設が建っていて、そこにはちゃんと人の流れはあるのに、肝心のオスカードリームには特に魅力的な店舗もないため、こちらにまで流れてこないのだ。
住之江競艇場
また住之江公園駅前には「住之江競艇場」があり、競艇の試合がある時のオッサン連中の往来はとても激しくなるが、駅と競艇場の間にオスカードリームという施設は立ち寄る接点すらない。とどのつまり最初から大阪市の判断で建てなければ良かったわけだ。一時期は住之江区役所をオスカードリーム内に引越しさせる計画も挙がったらしいが、それも立ち消えになってしまった模様だ。
なお、ホテル阪神撤退後に穴が開いていた9階から19階のホテル部分は、三つ星クラスでは定評のある「ベストウエスタンホテルズ」が2007年7月下旬を予定に進出するという事で、とりあえずは一安心か?
オスカードリームから
参考記事
大阪日日新聞:事業再精査が急務 大阪市の土地信託
読売新聞:「オスカードリーム」破たん、調停申請へ

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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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