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激安過ぎる大阪地卵の10円自販機

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大阪と言えば庶民の町であり貧民街、デフレ経済の最先端もまた大阪から始まる。激安と名のつくものは大阪ではすなわち正義であり、たちまち大阪の街に君臨した「スーパー玉出」の存在などは貧乏に喘ぐ庶民の味方、まさしくヒーローそのもののようだ。

そんな中でまた大阪激安伝説の一ページを刻む存在が現れた。それは「大阪地卵」という業者が運営している「10円自販機」である。デフレの最下層に位置する西成釜ヶ崎にある自販機ですらせいぜい50円か60円が限界なのに、果たして一本10円でドリンクを販売する根性とはいかなるものか、件の自販機がある大阪市中央卸売市場の前までやってきた。

浪速の台所「大阪市中央卸売市場」と言えば東京築地市場と双璧を成す日本最大級の取扱高を誇る卸売市場である。その正面玄関の先に大阪地卵の自販機があるのだが、その手前にある果物屋のテンションがのっけからヤバい。

あのスーパー玉出にもタメを張りそうなド派手な極太ポップの張り紙が店中を埋め尽くす謎の「完熟食品店」。店構えが妙にデジャヴな訳だが芦原橋駅前の「スーパーマン」とは姉妹店舗か何かだろうか。

何よりも目を引くのはクルクル回る風俗店のような回転看板に「石やきいも1本100円」「高級レモン1個10円」とお下品な字体で書かれているところ。1個10円のレモンが果たして本当に高級なのか激しく疑問を抱く怪しい果物屋である。

我々はその果物屋の隣にある大阪地卵の10円自販機を見に来た訳だが「高級レモン1個10円」の衝撃が冷めやらぬまま、この激安空間の奇妙な磁場に頭がクラクラしてしまうばかりだ。

この自販機を設置している大阪地卵という会社は名前の通り本来は鶏卵の卸売業者なのだが、その他の飲料や食品、漬物から雑貨までを幅広く取り扱っているようで、本社の倉庫が並ぶ一角を見ると様々な商品を激安販売している事をやたらアピールしまくっている。

ティッシュペーパーから糸コンニャクまで全てがビックリ激安価格。これでほんまに利益出てまんのか?と突っ込みたくなるレベルだが大阪にはスーパー玉出を筆頭に激安店のライバルがわんさか居ますからね。このくらいやらんと客が来ないでしょう。

本社倉庫前に置かれた自販機は一見すると普通のディスカウント自販機にしか思えない訳だが売られている品目がやけに偏っているのがすぐ分かるはず。

そして…ありましたよ「1本10円」の500ミリペットボトル飲料が!しかも大量に並んでいる訳だが、競争率が激しくいつ来ても売り切れている場合が多い。

しかし1本10円の品目は僅かで、あとは50円がデフォルトの価格になっているのだ。まあ常識的に考えてもそうなりますわな。恐らく価格は賞味期限が近い順に安値が付けられているものと思われる。

それにしても、なんぼテレビで紹介されたからって自販機に「魔法のレストラン」のステッカーが貼られている光景は笑ってしまう。レストランちゃうやん!ただの自販機やん!

そして自販機に書かれたくどすぎる殺し文句。「なんでも!全~部!やで 50円」と大阪弁丸出しで言われてしまいました。

「他所で2本買うンだったら此処で3本買いましょう」はいそうですね、そうします。自販機で売られているから珍しく思うだけで、「業務スーパー」とか「ジャパン」とかで売られている売れ残り飲料とそんなに価格的には変わりないと思うんですが。

いくら有名メーカー品でも賞味期限が近ければ容赦なく10円で売り出される。太っ腹な大阪地卵。「ほっとしょうが」なのに「つめた~い」所に売られてますよ。まあ全部売り切れてるんですが。

しかも「何がでるかわかりません?」と裸のペットボトルが置いてあるミステリアスな自販機まで…1本30円とは随分お安い賭け事である。10円のやつは売り切ればかりだから、これにします?

駅からも遠い場所なのに誰が買っていくのかと思ったのだが、どうやら勤務中のタクシードライバーが主な常連客らしい。大阪地卵の店の前にはひっきりなしにタクシーが止まる訳である。さぞかし生活大変そうですからねえ。

ちなみに大阪地卵の自販機だが売れに売れてしまい現在では本社周辺にかなりの数の自販機が設置されているらしい。一体どんな発展ぶりを見せているのか、我々も再度訪問の上取材を続行したい。

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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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