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西成の歩き方 (10) 岸里界隈編

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久しぶりに西成区に遊びに来ました。地下鉄に乗ってなんばを過ぎ、大国町駅から四つ橋線に乗り換えると、電車の中の空気がガラっと変わるのに気が付く。「大阪DEEP案内」の取材をやっていて一番面白いと思うのが、やっぱり西成区なのである。

極彩色の電飾看板が煌々と光るスーパー玉出の看板が眩しい国道26号から脇道に入ると、そこには「昭和」の時代から時を止めたままの飾らない下町が原色のまま残る。

西成区役所(外観)

西成の歩き方レポートの続編です。初めからお読みの方はこちらからどうぞ

岸里駅を降り、地上へ登るエスカレーターに乗る。その真上が西成区役所だ。あいりん地区にある公共施設とは比べ物にならない程立派過ぎる建物だ。2000年に新庁舎を完成させたらしい。大阪市の公共施設はおしなべて重装甲で随分な建築費用を掛けている。バブル期以降のハコモノ行政イケイケドンドンだった磯村市政の時代に建てられた区役所庁舎はあちこちで無意味な贅沢を見ることができる。

西成区役所(玄関)

そんな西成区役所の玄関。

西成区役所(張り紙)

なにやら横に張り紙が張られている。これを一目見て分かったが、釜ヶ崎のあたりからプロ市民がよく抗議に訪れるようだ。最近では、釜ヶ崎解放会館ビルの中に3300人もの住民票を大量登録していた事が問題になり、居住実態の無いものは無効として抹消するかしないかでプロ市民とどえらい揉めた経緯がある。

しかしさすが全国最多の生活保護者を誇る西成区の区役所は訳が違う。
この区役所庁舎の3階がまるごと生活保護担当部署になっているというのだ。西成区の生活保護受給率は16%と言われており区民の6人に1人が受給対象者。およそ2万人いるとされる。大阪同様、生活保護行政の問題が深刻な福岡市全体の数が西成区単体だけで匹敵するそうだ。(詳細

西成区の由来

西成区の由来が書かれた石盤。大阪市に編入される前の町村部に、元は西成郡と東成郡があったのだ。
大雑把に言えば現在の大阪市の西半分が西成郡、東半分が東成郡だと思ってもらっても構わない。現在の行政区画になる以前の「西成」はかなり広範なエリアであったという事実。へぇーへぇーへぇー。

戦災復興区画整理記念碑

そんな西成区も戦災に遭っており、復興を記念する石碑が建てられているのだが…

今日も西成は絶好調

人的な復興はまだまだ進んでおりません!今日も西成は絶好調!

ひった「くり」?

ヒャーッハー!西成では一寸たりとも気が抜けないぜ!なぜにひった「くり」。
大阪府警のひったくり防止啓発キャラクターの「ひったクリーン」である。素晴らしいセンスだ。
西成区のマスコットキャラ「スーパーポンポコジャガピーにしなりくん」といい勝負だ。

物々しい横断幕

西成のメインストリート、国道26号沿いを歩くと見えてくる物々しい横断幕。

西日本内部告発社??

すぐ近所の西成区役所に向けて書いているのでしょうか。「簒奪」なんて言葉、マイヤヒー以来久しぶりに聞きましたぜ。意味を調べるとどちらも全然間違って使われているのですが。

なんか日本語が変

駄目の「駄」が”馬犬”になってるからダメだこりゃ(笑)
「若者よ告発する!!」ってちょっと日本語オカシイデスネ。謝罪汁賠償汁。
そういえばこの界隈、ネイティブ韓国人の数もかなり多いのだ。もともと在日の割合も多い土地であるが、近年出稼ぎ組が増えているのだろうか。岸里もだが、鶴見橋あたりも軽く今里新地状態に入っているかも知れない。

なぜか名古屋の味

大阪なのになぜか名古屋の味「オリエンタルカレー」のブリキ看板が。

レッドな人も多いよ

浪速のロッキーこと赤井英和も西成出身だが、赤い政党も西成には非常に多い。「赤井邦道」こと朝日新聞も大阪出身だが。

ソース工場スか

こんな西成だが、古き良き光景は今も燦然と輝いている。
見よ、これが現在でも稼動を続けているメイド・イン・ニシナリのソース工場。
大正12年創業、ヒシ梅ソースの株式会社池下商店である。



↑街中のスーパーで売っている所を見た事がないが、楽天市場で一応買えるようです。。。

りくろーおじさんは西成のオッサン

難波駅前の南海通商店街の入口付近でチーズケーキ欲しさに有難そうにいつも行列を作っている「りくろーおじさんの店」の総本店は西成・岸里である。そう、「りくろーおじさん」は西成のオッサンだった。

汐見橋線の高架下

この西成区も、古い町の歴史と数々の発祥、人々の交流を経て作られたごくフツーの町だという事を、お分かり頂けたであろうか。これで西成のイメージも少しは変わるかな?

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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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