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謎の巨大宗教施設・兵庫県加東市「念佛宗無量壽寺・佛教之王堂」

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最近ネット上で「兵庫県加東市の山奥にとてつもない宗教施設がある」と噂が出回っていて、それが非常に気になっていたので何とか見に行けないかと思っていたのだが、先日ようやく行く事が出来た。

加東市という地名にさっぱり馴染みがないがどうも旧加東郡にあたる三町が「平成の大合併」のドサクサでくっついた新しい市らしい。場所は兵庫県の中央南東部あたり、加東市と言われてもピンと来ないが東条湖ランド(現・東条湖おもちゃ王国)の近くと言えばピンと来るかも知れない。


中国自動車道のひょうご東条ICを降りて東条湖おもちゃ王国を経て「畑」という集落を目印に山道に入ると三草山の登山口がある。平家物語にも記されていて源義経にもゆかりがあるという非常に歴史のある山らしい。どうやらこの山の近くに「とてつもない宗教施設」とやらがあるというのだが…

…あった。でかい。あり得ないくらいでかい。なおさら山の中の何にもなさげな場所にあるというのがヤバイ。これは何の宗教施設なんでしょう…と思って事前に調べたら「念佛宗三寶山無量壽寺」という宗教法人の総本山、佛教之王堂(ぶっきょうのおうどう)なる施設になるそうだ。

そしてこの施設は2008年に創建されたばかり。まだ出来て間もないのだ。なんと総工費600億円を投じて建設されたという。池の向かいから巨大な施設の山門や建物の一部が見えるが、教団関係者以外は事前予約なしでは一切見学・参拝することは出来ない。

で、この無量壽寺という教団はかなり秘密主義を貫いているようで、部外者の立ち入りを厳しく見張っているのが現場を見ていてもよくわかる。教団施設の前の道路を通りがかるだけでも、側に立っている黒服がトランシーバー片手に通信しているのが見えた。車両情報を逐一報告しているらしい。どれだけ厳戒態勢なんだよ。こんな状態なのでアポ無しで訪問しても門前払いされるのがオチである。しょうがないので三草山の登山口に戻ってきた。山の上から教団施設が一望出来るというのだ。

この登山口から片道30分の山道をひたすら登っていく。運動不足の我々取材班には尻込みしそうな展開だがわざわざ時間を割いてこの場所まで来てるんだもの、遠目からでも教団施設を拝ませてもらわないと気が済まん。

三草山への登山道はこの通り。結構不安定な足場もあったりしてハイヒールとかじゃ登れません。もう息も絶え絶えになりながら登っていく。登れ、登らなければ巨大宗教施設の全貌は拝めんぞ。

で、確かに片道30分掛かってようやく頂上に近い所までやってきた。頭上には青々とした空が広がるが特に展望台らしきものもない…どこだ無量壽寺は…

と…山の草陰の隙間から見えたのは…これだ…これが無量壽寺佛教之王堂である。山の上から見てもとても想像もつかない程でかい。総敷地面積45万坪。意味もなく甲子園球場に換算すると39.1個分だ。何故日本の宗教法人はどこもかしこもここまで金が有り余っているのだ。

確かにこの場所から教団施設の敷地の大部分、本堂などの主要な建物が一望出来る。こうして見ても巨大過ぎて圧倒されるけど内部がまた凄い。鬼瓦や石灯籠はギネスブック公式認定されているわ、堂内の装飾や彫刻の数々も贅の限りを尽くしている。

同じアングルでしか見れんのが悔しいが拝観の事前予約もしていなかったのでしょうがない。予約もただ電話で口約束するのではなくきちんと手順を踏まなければならない。
代表者の氏名年齢住所電話番号、代表者以外の氏名年齢、参詣目的や希望日等を申込用紙かウェブサイトの入力フォームから記入、中学生以上で1グループ10名まで。一週間前までに予約が必要、と色々面倒臭そう。

それだけ凄まじい施設を建ててしまう資金力は一体どこから湧いてくるのか、信徒数5万人と決して大規模でもなく創立30年そこそこと歴史も浅い宗教法人の実態は如何程のものか部外者の我々には想像できないのだが、観光施設じゃないので一般公開していないと頑なに閉鎖的なのは何故だろう。もう少し門戸を広げて一般人も自由参拝出来るようにしてもらいたいもんだ。

無量壽寺の内部写真まとめ
単立宗教法人「念佛宗 三寶山 無量壽寺」の施設が荘厳すぎて本当に別世界

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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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