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【西宮市】25階建て巨大棟がそびえる!あの号泣議員も住んだ「UR武庫川団地」に圧倒される

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2014年、県議会議員としての政務活動費について多額の使途不明金問題が取り沙汰され、赤っ恥の「号泣会見」で世間の話題を掻っ攫った野々村竜太郎元議員(以下、号泣議員)が選挙地盤にしていた兵庫県西宮市に、25階建てという巨大な住居棟がいくつもそびえる関西屈指のマンモス団地が存在している。

その名は「UR都市機構武庫川団地」…西宮市の最南端部、尼崎市との境を流れる武庫川の最下流部に位置し、全32棟、総戸数7236(うち賃貸23棟5643戸、分譲9棟1593戸)を誇る関西屈指のマンモス団地である。あの号泣議員も兵庫県議会在職中にこの団地に居を構えていた事でも知られる。

西宮のマンモス団地「武庫川団地」へは阪神電車で行けます

武庫川団地は同じ西宮市でもかなり海側に外れた場所にある。鉄道でのアクセスは阪神本線武庫川駅まで行って、そこから阪神武庫川線という、戦前に軍需工場の輸送の為に建設されたローカル感漂う盲腸線の2両編成の電車に乗って、終点の武庫川団地前駅で降りる事になる。利用者はパッと見、学生ばっかりなんですが、号泣議員はこの駅を何度も何度も利用しては、ここからまるっきり離れた県北部の城崎温泉まで100回以上も「出張」してたらしいですよ…

武庫川団地前駅から少し歩いたところから団地の敷地が現れる。この武庫川団地のある西宮市高須町一帯が元は川西航空機鳴尾工場(現・新明和工業)として使われていた土地で、戦後一部の土地が阪神電車の車両工場(武庫川車両工業)だったが、工場移転後、その跡地に団地が整備される事となった。昭和54(1979)年に街開きし、その後の昭和59(1984)年に武庫川団地前駅が延伸開業している。

デカい!とにかくデカい!デカ過ぎるぞ武庫川団地

武庫川団地最大の特徴はそのスケールのデカさである。UR都市機構が管理する武庫川団地の32棟は全てが11階建て以上の高層階ばかりとなっていて、中には15階建て、18階建て、さらに25階建てという超高層棟も存在している。現地にやってくると団地の建物のあまりの巨大さに身体がのけぞりそうになる。

特に団地の中央にそびえる25階建ての「2号棟」「19号棟」は遠目に見てもその存在感がハンパない。むしろ香港とかシンガポールのような過密都市にある超高層団地のそれに通ずる迫力を感じる。日本国内でこんな高密度な団地が見られる場所は非常に限られている。昭和の時代の勢いがまだ残っていた頃の面影があるよな。

”ナントカと煙は高い所へ”を地で行くタワマン暮らしに憧れる勘違いセレブ層の方々に、この武庫川団地2号棟は是非オススメしたい。例えば24階、2DK、47㎡の一室が家賃6.2万円(共益費4000円)と笑っちゃうくらいお安いのである。近年、梅田や難波といった大阪市中心部にニョキニョキ建ってるイマドキのタワマンなら、恐らくこの3倍以上の家賃相場になるだろう。

もっとも、築年数が35年以上で建物自体の古臭さも否めず鉄道アクセスも微妙に不便であるという理由で、武庫川団地自体は2000年代から空き家が増加傾向にあるという問題もある。首都圏であれば(西葛西のインド人団地のように)外国人労働者の集住地域となりがちだが、この武庫川団地の場合は見た目にも多国籍化の兆候は見られない。

団地の中心を東西に分断している車道の上を結ぶペデストリアンデッキ「にじのはし」の上も多くの住民が行き来していて、ここもちょっとした広場になっている。向かいの25階建ての19号棟はじめ、団地の西側に向かう場合はここを通る事になる。

また、13号棟や25号棟といった一部の住居棟は賃貸ではなく分譲住宅になっている箇所もある。中古マンションで売りに出ている物件だと1千万円前後というのが相場である。

武庫川団地住民のお買い物スペース「メルカードむこがわ」もくたびれ気味

数千世帯もの住民が一同に暮らすマンモス団地の中心部に、団地住民向けのショッピングモール的施設「メルカードむこがわ」もある。ある意味隔絶された住環境となっている武庫川団地に暮らす住民にとっては数少ない貴重なお買い物スペースとなっている。

このモールの核テナントであるスーパーマーケットは…兵庫県ではお馴染み、全国最大規模の生活協同組合・コープこうべのフーズマーケットである。兵庫県民として暮らすならば避けて通れない程に手広く展開しているコープこうべのスーパー。一部の右翼が言うように、もはや思想的理由で使いたくないとか、そうも言ってられない程に店舗数が多いのだ。(どうしても、という場合は武庫川団地前駅の真ん前にイオンのマックスバリュの店舗もあります)

メルカード(mercado:ポルトガル語で市場を意味する)なんて言葉を聞くとついブラジルやペルーの店でもないものかと変な期待を抱きそうになったりするが、外国人系の店は皆無ですな…もし東海地方だとこんな団地は軒並み南米大陸化しとりますけれども…

店のラインナップも貧弱で、垢抜けもしないババ服屋なんぞが大勢を占めていて、号泣議員が隠匿生活を密かに送る南港ポートタウンのショッピングセンターほど酷くはないにせよ、この様子では恐らく今の住民は車で近隣のららぽーと甲子園とか阪急西宮ガーデンズなんぞに買い物に行ってるんでしょうね。

そして、こんな物騒な張り紙まで貼られている時点で団地の治安の程はお察し下さい、という他ないわけである。ガラスの灰皿が団地の窓から投げ落とされたり、2017年8月には団地住民の高齢女性とその娘が2人犠牲になった無理心中とみられる殺人事件なんかも起きている。そしてグーグル先生に聞くと「武庫川団地 スラム」と非情な検索候補ワードを出してくる。

毎時0分になるとメルカードむこがわの中央広場の壁に掲げられたからくり時計が動き出して、楽器を手にした動物さん達の即興の演奏会が始まる。子供ウケは良さそうだが、団地には子供よりも圧倒的に高齢者の方が多い。

また、メルカードむこがわの正面にあるバス停から阪神甲子園駅前行きの路線バスが頻繁に走っていて、団地住民は中途半端な場所に駅があり使い勝手の悪い阪神武庫川線を使わず、こちらを使う方が多いようだ。

団地内のどでかい広場も人の影すらなく…

メルカードむこがわの南側には団地の高層棟が向かい合う中、大きな街路樹が立ち並ぶだだっ広い広場もこしらえられている。都心にもそこそこ近い立地で、これだけ開放感のある土地を持った団地はそうそうない訳で、もっと人の姿で賑わっていてもいいものを、全く子供の姿も老人の姿もないというのは…意外である。

さぞかし犬の散歩や子供のかくれんぼや老人の徘徊が捗りそうな、鬱蒼とした森に囲まれたスペースも無人状態。あの阪神武庫川線がもう少し団地の中心まで線路が伸びて、梅田から直通電車でも走っていれば状況が変わるのかも知れないが、アクセスが中途半端なままだと寂れるよね。

あの号泣議員、UR武庫川団地賃貸住宅の一室を事務所扱いにして家賃を政務活動費として報告していた

件の号泣議員が住んでいたUR武庫川団地3号棟は15階建てで、駅からは割と近い場所に立地している。この最上階、15階の一室で暮らしながら兵庫県議会議員として活動し、あまつさえ団地の家賃(6万円台)を事務所扱いにして「政務活動費」として報告するドケチっぷり。(事務所使用はUR賃貸住宅の規約違反)

議員辞職してからは部屋を引き払ったのか、大阪市住之江区南港ポートタウンにある親族の住む「市営住宅」に転がり込んでマスコミを避けながら細々と暮らしているようですが…今見ても衝撃映像過ぎますねこれ…


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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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