京都の花街としてよく知られる「先斗町」や「祇園」にも程近い「五条楽園」は京都最大級の遊郭として歴史を残している。かつては「五条橋下」「六条新地」「七条新地」という3つの遊郭が隣接していたものが大正時代になって合併し今の名に改められた。
もっぱら先斗町と祇園ばかりが注目を浴びる一方で、京都における色街の文化の原点とも言える五条楽園は寂れるに任せたような街並みが広がる。そのギャップがたまらない。京都ならではの都市の歴史が作り出した濃密な光と闇である。
大阪に飛田、神戸に福原と、遊郭の名残りを残す街は関西に各所あるが、京都では「五条楽園」という所が有名である。牛若丸と弁慶でゆかりのある五条大橋から程近い鴨川右岸(橋の南西)の一帯に今も広がる。
京都の遊郭は「島原」など6ヶ所が存在していたそうだが、「現役」である遊郭ではこの五条楽園が最も有名な存在と言われている。京都駅からも歩いて来れない事はない距離にあり、徒歩およそ20分程度。最寄り駅は京阪電車の清水五条駅である。
京都駅方向から来ると、銭湯「サウナの梅湯」とその手前の高瀬川に掛かる橋と看板が五条楽園の入口となる。京都の市街地ではかなり中心部にあたる場所だが人通りも少なく昼間は不気味なくらいである。
この銭湯の裏手に某指定暴力団の事務所がデデーンと建っている。雅やかな京建築の立ち並ぶ五条楽園の中でもいかついコンクリートビルが存在感を放つ。
関西では「ソープランド」という形態の店はあまり馴染みがない。そもそも大阪府のように条例で禁止されている自治体もあるが、飛田新地のように「料亭」に擬態していたり、はたまた京都では「お茶屋」という名目でこっそり「営業」していたり、法の網を掻い潜って春が売られている訳である。
しかし神戸の福原は堂々としている(笑)そのまんまやんけ!
神戸最大の赤線地帯「福原遊郭」の名残りは今でも色濃く残っている。神戸市兵庫区福原町という地名の一画には、現在でもソープランドはもとより成人映画館やセクシー下着ショップなど、まさに性産業に特化した店舗がずらりと立ち並んでいる。
ミナミへ来るとどうしても道頓堀や吉本に目が行ってしまいがちであるが、ミナミの歓楽街でもはや忘れ去られてしまったかのような佇まいを見せるビルがある。
かつてはミナミを代表するナイトスポットだった「レジャービル味園」である。
難波駅から「なんば千日前通商店街」を日本橋方向に突っ切ると、途端に現れるアングラチックな景色。奥に見える、ひときわ大きな建物が味園ビルだ。
建物を見れば分かるように歴史が古く、テレビCMが昭和40年代からバンバン流されていたので、大阪に住んでいる親の世代なら「味園」と聞いて知らない者はいないだろう。
関西人の国民的番組「探偵!ナイトスクープ」で桂小枝探偵が初めて伝えた衝撃的なナゾのパラダイスの映像、あれから20年近くが経とうとしている中、大阪DEEP案内取材班は伝説の秘宝館「淡路島ナゾのパラダイス」の全貌を明かすべく淡路島に乗り込んだのである。
パラダイスの主である東田氏が高齢ということもある上、場所が淡路島の最果てにあるという事情から最新動向を掴みにくい。それゆえいつの間にか閉鎖してしまって行きそびれると言う事だけは避けたいという理由なのだが...
だがナゾのパラダイスは規模を縮小しながらも健在で、肝心のご主人はまだ現役だとばかりに一心不乱にエロビデオを見続けている。ひとまず安心した。
秘宝館自体が20世紀の遺物だと言われる向きもあるが、パラダイスの主は21世紀における性のモラルハザードを見事に予測していたのだ。
はるか昔、戦前の時代には浪速八百八橋とも言われ「東洋のベニス」との異名を持っていた(らしいが)水の都が大阪だったわけだが現在では痴情の楽園とも国技が性交とも言われ、かの森喜朗元首相からは「低俗な風俗産業は必ず大阪から生まれる、大阪はたんつぼ」とまでこきおろされる我らが大阪民国が誇る関西唯一の秘宝館、それが淡路島ナゾのパラダイス。
東洋のベニスならぬ特定アジアのペニス・大阪民国領淡路島の片隅からエロの力を解き放つ最後の楽園からは、皆様の下半身の健康無事を願い、常立の神が見守っていらっしゃいます。
引き続き「淡路島ナゾのパラダイス」の本丸を攻略していこう。しかし最初に招かれた「たぬき御殿」の中の展示物だけで我が取材班の男衆一同は一様に脱力感に苛まれヘロヘロになっていたのである。恐るべし、パラダイスの主・東田氏!
諺を思い出せ!男と箸は固くあるべきやろ!
再び気を引き締めて展示物を見て回る事にする。
たぬき御殿を出ると、エンドレスで怪しげなVTRが流れる謎の空間が現れる。そこには「チンチン音頭の由来」と称して、淡路島ナゾのパラダイスの公式テーマソング「チンチン音頭」が流されている。
♪チンチン いっぱい うれしいな
などと終始卑猥な歌詞なのだが、元は「らくがきソング」とタイトルがついていたご主人のオリジナルソングだったものに「チンチン音頭」と命名したのが「たけしさん、さんまさん」であると説明されている。
淡路島ナゾのパラダイスの本丸に潜入すると、そこに記される性の薀蓄の数々に思わず下半身もそそり立つ程の驚きを感じるに違いない。それは全てご主人の人生経験に基づいたものである。
それはよくわかったのだが、アソコの毛で性感度が分かってしまうだなんてもはや常軌を逸している(笑)看板を一つ一つ手作りしたご主人の労力をも併せて考えると笑えてしまうのだが、少し見て行こう。
大阪民国人にとって「探偵ナイトスクープ」と言えば国民的テレビ番組であり、その番組中で「ナゾのパラダイス」として初めてブラウン管に映し出された淡路島の最奥部に存在する秘宝館の内部は性行為が国技の阪国人にはまさに性地、いやいや聖地。
「おしべとめしべのことをまなぶところ(はぁと)」
大阪民国領土の最果て、阪神高速を乗り継ぎ片道3時間、素晴らしいエロスの殿堂にとうとう大阪DEEP案内取材班が辿りつきました。苦節5年、ようやく願いが叶いました。本当にありがとうございました。
淡路島の最果てにひっそり佇む水仙の楽園。
その傍らにはご主人の趣味で半世紀かけて築かれた秘宝館。
かつてテレビで「ナゾのパラダイス」として放送されて以来20年が経過しようとしている。
広大な敷地を誇る水仙郷の中で最もコアな展示施設である「淡路秘宝館」の建物を眼前にした我々はいよいよ来たかといった表情でいやがうえに緊張感が張り詰める。
建物を遠巻きに眺めると建物上半分にはハート型に見える原色系のデザインが描かれているのが見える。昭和の臭い全開です。
「淡路島ナゾのパラダイス」と書かれている箇所は経年劣化で看板の一部が崩落したのか、「淡路」の看板の後が全て手書きで書かれている。
立川水仙郷・ナゾのパラダイス潜入に成功した我々を最初に待ち構えていたのは、謎のUFO神社と「チンチン音頭発祥の地」と書かれた柱、変なオブジェが並ぶ広場だ。
日本全国に点在する、強力な個性を持つ一個人が作り上げた「やりたい放題」の個人博物館、個人テーマパーク的施設を総じて「パラダイス」(もしくはB級スポット・珍スポット)といった呼称で扱うようになったのは「探偵!ナイトスクープ」がこの場所を訪れたのが最初であろう。
その意味で立川水仙郷は「パラダイス発祥の地」とも言えるのだ。
淡路島の南の果て、洲本市由良地区の奥地にひっそり存在する「淡路島ナゾのパラダイス」を目指しはるばるやって来た大阪DEEP案内取材班。
目指す楽園への門はようやく見えたが、肝心のパラダイスへの道は閉鎖されていた。落胆する我々だったが、封鎖されたゲートをよくよく見ると案内が書かれているのが見えた。

そこに書かれた「ドライブインにおまわり下い。」の間抜けな看板に導かれてその先に進む事になった。
淡路島の最果て、洲本市由良の山中を進んだ先に、目指す楽園の姿はあった。
明石海峡大橋で淡路島に渡ってからというものの、ここまで来るのが結構長かった...
立川水仙郷...表向きには淡路島の2大水仙郷の一つとして昔から有名な景勝地だった場所だが、私設秘宝館とも位置づけられる「ナゾのパラダイス」を併設していることで「その筋」のマニアには超有名になってしまった。
離島の奥地にひっそり存在するというロケーションもロマンを誘ってくれる。
「ナゾのパラダイス」のゲートが見えた時、我々大阪DEEP案内取材班一行には言いようのない達成感と高揚感が漂っていた、
神戸から明石海峡大橋を越えたすぐ向こう、大阪湾に浮かぶ「淡路島」へ渡ってきた。淡路島は関西人にとってもっとも馴染みのある島であり、淡路島から、またその向こうにある四国から出稼ぎに大阪へ渡ってきた者も多い。
一般的には淡路島牛乳や玉葱の産地として有名な島だが、一方で観光の島でもあった。しかし一時期の温泉旅行ブームも去り観光地としては往時の活気を失いつつある。
もっとも、明石海峡大橋が出来てしまった事で淡路島は完全に「日帰り圏」の観光地と化してしまった要因が大きい。
今の時代、大阪市内から阪神高速経由で2時間足らずで淡路島の入口まで来れるのである。フェリーでしか行き来できなかった時代からは隔世の感がある。
今回淡路島を訪れたのは他ならぬ理由があった。
淡路島最奥部・洲本市由良の山中に存在する「淡路島ナゾのパラダイス(立川水仙郷)」を訪問するためだった。
毎年1月、2月には水仙の花が咲き乱れる景勝地として名が知れているが、その一方で花のシーズン以外にも観光客を誘致しようという目論見で古くから私設秘宝館を開設しており、それが「探偵!ナイトスクープ」に紹介されて以降、元祖パラダイスとして関西圏を中心に伝説の存在となったものだ。
天王寺界隈は、コンクリートのサバンナだ。
年がら年中、天王寺公園の入口付近では行き場のないオッサンどもが集まり、将棋で一勝負する者もいれば、ホームレス仲間同志で談笑している者もいる。ひたすら眠りこけるオッサンも居れば、驚いた事に女性のホームレスまでいる。
天王寺界隈は、弱肉強食のサバンナだ。
大阪名物「青空カラオケ」は失われたが、この場所には際限なき自由と孤独が蔓延し続けている。
引き続き、天王寺駅界隈のツッコミどころを探索しよう。
天王寺駅前の近鉄前交差点の歩道橋の上に登ると、北側の見晴らしが良い。
天王寺公園とその向こうの通天閣、さらに向こうには難波まで見渡せる。
でも、あんなところに大阪城天守閣はあらへんよなぁ??
...という錯覚に見舞われた人はいないだろうか。
あれは一体なんやねんと言うと、「醍醐」というラブホテルだった。
お次は、大阪裏ターミナル「上六」と隣接するように存在する「谷町九丁目」に移動。
谷町筋に沿うように夥しい数の寺が建っているこの界隈は、まさに大阪の京都とも言える風景であり、初めて訪れた者は新鮮な衝撃を覚える事は間違いないだろう。
南に下った所にある聖徳太子ゆかりの「四天王寺」やお骨で仏像を作る事で有名な「一心寺」などは京都や奈良に負ける事のない歴史的信仰拠点であり文化遺産のはずだが、その事を当の大阪市民すら知らないという異常事態はまさしく大阪市という無能自治体のアピールの才能のなさをことごとく思い知らされる。
当然のように我々大阪DEEP案内探検隊は寺めぐりという地味なことはやらずに変な建物にばかり反応してしまう。
特に、谷町筋沿いにドドーンとそびえる、巨大な緑一色のモノリス。
もう謎過ぎて訳が分からない。