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【平野区】大阪市内屈指のお安く暮らせるキレッキレのド下町「喜連瓜破」に行きましょう

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よくご当地ネタを扱うネットの記事なんかで「大阪の難読地名」として槍玉に挙がる事が多い、大阪市平野区の「喜連瓜破」(きれうりわり)という街、瓜破霊園という広大な市営霊園があるのと、大和川を挟んだ向こうに「リフレうりわり」という廃止された大阪市の無駄なハコモノ事業の温浴施設がある以外、何があるのか今ひとつよく分からなかったので、先日訪れてみたのだが…

天王寺から地下鉄谷町線で片道6駅12分。郊外とも言えるような言えないような、ビミョーに中途半端な距離感の場所にある喜連瓜破駅。谷町線ユーザーにとっては朝夕の通勤時間帯に見られる「喜連瓜破行き」が馴染み深い駅名だが、実際この場所に来る事なんてよそ者にはきっかけすら無さそうな場所だ。

その昔「喜連村」と「瓜破村」がありました

関西人ですらその地名が読めないと話題の「喜連瓜破」であるが、他にも同じ谷町線だけでも「野江内代」「関目高殿」「千林大宮」「太子橋今市」など、駅の所在地の地名を前後に繋ぎ合わせた、大阪市営地下鉄ではよくある「合成駅名」の一つで、平野区喜連、瓜破の二つの地域に跨る長居公園通の真下に駅がある事からこのようになっている。

しかし単純に二つの地域の名前をくっつけた駅名というだけでは珍しくもなんともない。それ以上に「喜連村」と「瓜破村」という二つの地名は千年以上前から地域に根付いた歴史のあるもので、住民の地名へのこだわりは半端なものではなく、喜連瓜破駅前の喜連側の長居公園通沿いにこんな石碑まで建っている。

喜連村の地名の由来は奈良時代だか平安時代に当地にあった「伎人郷」(くれひとのさと、渡来人の村を意味する)の伎人(クレ)が転訛したもので、瓜破村も飛鳥時代の高僧・道昭が修行中に瓜をお供えしたら真っ二つに割れた事が地名の由来だとか、双方ともにとてつもなく昔の話が出て来る。さらに瓜破村は昔から瓜の産地だった事も地名の由来だと言われているが、喜連村は旧摂津国(東成郡)、瓜破村は旧河内国(中河内郡)で、摂津と河内の境でもあり、ただの町の境ではないのだ。

昭和55(1980)年、地下鉄谷町線が天王寺から八尾南まで延伸した時に喜連瓜破駅も開業しているが、当初は「喜連駅」という名称に決めようとしたところ、瓜破住民が猛反発して「ウチの地名も入れろ!」と揉めてしまい、最終的にこの駅名になった、というのが難読駅名誕生の経緯である。そして大阪人の土地へのこだわりの深さが合成駅名の多さに現れていると言っても良いのだろう。

日本初の地下鉄駅のエレベーターがある喜連瓜破駅

あと、どこの地方にも普通にある地下鉄駅のエレベーターも、喜連瓜破駅は「全国で初めて地下鉄駅にエレベーターが設置された駅」という地味な第一号物件を持つ駅でもあるのだ。地元の身体障害者団体の要望に応えた形で実現しているものだが、確かにそう言われるとエレベーター自体、随分と年季が入っている。

駅徒歩1分で1万円台のマンションがある激安タウン「喜連瓜破」駅前をお散歩してみましょう

渡来人の村だとか飛鳥時代の僧侶だとか、太古の歴史ロマンが息づく街、と言ってしまうとカッコ良さげなんですが、そんな喜連瓜破駅前に降り立つと下品なサラ金と質屋の看板ばかりが目立っていて「いつもの大阪」と形容すべき安定の下品ぶりを見せるのである。

駅前に立ち並ぶ雑居ビルやパチンコ屋の数々も総じて品も知性もまるで感じさせない街並みで、谷町線に乗って天王寺まで出ていかなければどうにもならない感じですね。

そんな喜連瓜破駅前で昔も今も街の中心なのが「イオン喜連瓜破ショッピングセンター」である。ここは昔「ダイヤモンドシティ・東住吉ショッピングセンター」があった場所で、昭和45(1970)年の完成当時は西日本最大級の大型モールで、イオンの前身であるジャスコが核テナントとして展開していた郊外型モールの走りになった店舗である。当地が平野区なのに「東住吉」とあるのは、ここの開業当時は平野区が分区する前で東住吉区の一部だったからだ。

「東住吉ショッピングセンター」の存在があった事で、大阪ではポピュラーな下町アーケード商店街が喜連瓜破の地にとうとう作られる事が無かった。というわけでイオン喜連瓜破店の前には、まるでイオンの城下町のような個人商店の惣菜屋や飲食店が立ち並び、ここが未だに街の中心である。

さらに駅から少し離れると長居公園通沿いにライフ、KINSHO、アルファといったスーパーマーケットも充実していたり、しまむらにユニクロ、100円ショップも揃っていて、ガラの悪さは置いといて、普段通りに生活する分には便利な感じはある。

挙句の果てには激安「スーパー玉出」の店舗まであるのが喜連瓜破クオリティ。特に市営住宅が多い喜連東三丁目にこれが鎮座していて24時間営業だもの。夜中の客層が気掛かりである。谷町線沿線では千林商店街のある千林大宮並みに賑やかで生活臭に塗れた下町風景が見られる街だ。

そしてスーパー玉出喜連店でも、あのディ○ニーキャラクターが何のためらいもなく店の壁に描かれているというカオスっぷり…ここまで堂々とやるのだから、世界一著作権にうるさいあの会社にライセンス料はきっちり払っているんでしょうか、まさかね…

そもそも街の不動産屋を見ると「駅徒歩1分で家賃18000円のマンション」という、東京ではとても考えられないような超絶激安駅チカ物件がゴロゴロあるというのが喜連瓜破最大の魅力である。ファミリー向けの2DKマンションでも3万円台からある、底抜けの地価の安さに驚愕。これなら市営住宅の空き家抽選にいくら申し込んでも当たりもかすりもせずにいつまで経っても入居できなくとも、貧乏人がなんとかやっていける。それが喜連瓜破。

地元の中学校がグーグルの口コミで軒並み「低レベル」と書かれてしまう街、喜連瓜破

もちろん、近隣の出戸駅や長原駅と同じように、喜連瓜破駅周辺には市営住宅もうんざりするほど乱立している。高層棟が立ち並ぶ「大阪市営喜連第2住宅」をはじめ府営住宅も充実。貧民・DQN・ナマポが多く治安が悪いとされる平野区の評判通りのラインナップです。

なお、学校は近隣の某中学校のグーグルの口コミを見ると「星一つもあげたくねえわ。学生が低レベルかつ教員も電話に出ない。低レベルの学校」「アホが多い。市民への迷惑行為が絶えない。教育者、父兄、生徒が低レベルだから。」など酷評されていて容赦ない。また有名な「大阪教育大学」の系列校があるが、地下鉄平野駅前にある附属学校とは異なり、ここは「大阪教育大学附属 特別支援学校」である。

喜連瓜破の街に実際にアホが多いのかDQNが多いのかは生活した事がないので何とも言えませんけども、道端にふと目をやるとアスファルトの地面にこんな落書きしている奴がいる時点でお察し下さい。

…と思ったら目の前を颯爽と通り過ぎていったオバチャンは片手運転でタバコ吸いながらチャリ漕いでますし…以上、キレッキレでファンキーな土着民がたいそう居そうな平野区の下町・喜連瓜破からの街レポートでした。


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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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