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川西の電波床屋「外八理容」の衝撃。書いてる文章の意味がマジで分からない件

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兵庫県川西市と言えば大阪から阪急宝塚線またはJR宝塚線(福知山線)に乗って行く街で、神戸というよりは大阪のベッドタウンといった感じの所です。この街におかしな電波を放つ謎の床屋があるというので今回わざわざやってきたのである。

川西市 多田

とりあえず大阪梅田から阪急電車に乗って川西能勢口駅で能勢電鉄にお乗り換え、梅田を出て片道30分ちょいで多田駅という無人駅に辿り着く。ちなみに阪急電車から能勢電は中間改札なしで乗り継げるがSuica・PASMOは使えません。皆様気をつけましょう。駅を出る時にちょっと困ってしまいました。

川西市 多田

能勢電の多田駅、まあ駅前も大して何もないし郊外らしい郊外としか言い様がない場所なのだが、清和源氏発祥の地というやたら歴史の深い「多田神社」が駅徒歩15分くらいの所にあって、どうもその目的の電波床屋というのが道すがらにあるらしい。

川西市 多田

駅前から国道173号を跨いだ先には「桜通り」。この道沿いに行けば多田神社と、その問題の床屋があるとの事で非常に分かりやすい道順な訳ですが、車も人通りも多い道なら、地元民であればみんな知ってるんでしょうな。

川西市 多田

途中で小さな橋を渡った先のすぐ右手の所で3階建ての白いビルが見えてくる。これが「外八理容」という散髪屋さんだという事だが…

川西市 多田

…えー、なんだかのっけから文字だらけになっておりますが。

川西市 多田

「大宇宙と共に絶対に生きている自己の絶対的存在と成っている自己の絶対的責任と成っている大宇宙生命体の分身である尊い宇宙の一員として絶対的幸せと成る我が宇宙生命の完成へと聖業に生きる大宇宙の全てを形成して守っている全てが我が宇宙生命の学問と哲学の思想とで一念三千の法理法則と成っている因縁因果で森羅万象の法華経と生まれ変って森羅万象の法華経と成って聖業を果たして仏法の全てを示して教えている高等教育の普遍的言葉と文字とが法華経と成っている学問と哲学の思想との本心である仏法の究極である生命体の一法である南無妙法蓮華経の仏身に完結する尊厳な命を守るまでの責任が教育行政の文明文化」

川西市 多田

「人間は(全て)何んのために生まれたのか、(全て)何んのために生きているのか、(身体の宇宙は)全て何んのために存在しているのか、生命は(全て)何んのために躍動しているのか、この最も重大な事実を思った事もない、けがれた罪業の人達が教育行政をぎゆうじっているあらゆる分野で先生だといつて尊厳な人間を目下し支配して人類は万物と共に自己の絶対的存在は大宇宙生命体の分身である尊い宇宙の一員として絶対的幸せと成る宇宙生命に完成へ生まれ変る大宇宙生命体の軌道に生きる聖業を果たす勝負の人生を完全に忘却させて歪めている教育は、これ以上の恐ろしい事はない 全世界の青少年よ永遠に立ち上れ尊い宇宙の一員として不滅に一度の人間にまで生まれた完結の勝利を万物共生で勝ち取れ」

川西市 多田

あまりに書いている内容が高度すぎて意味が分からないんですが「絶対的」「尊い宇宙の一員」のキーフレーズが何度も登場する香ばしい電波文であります。街の何気ない散髪屋なのにスケールがデカすぎるだろ、おい。

川西市 多田

看板の前後だけではない、横っ面にも訳の分からない文章が隙間なく刻まれている。この外八の執念とその意志はどこへ向けられているのだろうか。

川西市 多田

「精心の世界連邦」「精心の生涯教育」を目指す外八理容、散髪屋の面を被った宗教教育組織というべき施設なのであろうかといった感じだが「南無妙法蓮華経」「法華経」「仏法」やらのキーワードがおなじみ三色旗集団のそれを彷彿とさせるんですが、元学会員で何かをこじらせた系でしょうか。

川西市 多田

さらには外八理容店主による電波川柳コーナー

「支配する魔の神宿る精神は癌細胞のテロ集団」
「精心を抹殺している精神は奈落へ落とす神の罪業」
「人間の精心である心血が一滴も無い精神の神」

川西市 多田

これだけ店の前を電波文だらけにしといて「すっきりさわやか外八理容」なのだからますます訳が分からない。しかし料金表を見るといたって良心的価格で大人でも千円、老人なら900円、大学生なら800円、高校生になると700円、中学生が600円、小学生500円と、何故か学生の料金区分がやけに細かいのが気になる。

川西市 多田

その下には作詞作曲外八のオリジナルソング「精神と精心」の歌詞が1番から5番まで延々と書き込まれていたのである。1番の冒頭には「アーメン3カイ」2番の冒頭には「ナムアミダブツ3カイ」3番の冒頭には「ナムミョウホレンゲキョウ3カイ」と具体的に指示までされている。これは佐村河内守氏に総指揮を依頼して是非楽曲を完成させて欲しいものだ。

川西市 多田

川西市 多田

川西市 多田

とにかく散髪屋の商売の範疇ではない自己主張で埋め尽くされているだけあって、そもそも散髪屋として客がまともに入るのかと甚だ疑問なんですが、それにしても意味不明過ぎる文章だ…

川西市 多田

さらに電波文を読み解くと、どうも外八理容の主人の敵となっているのが地元の川西市政のようである。「尊い宇宙の一員である外八の我子姉妹を平成9年3月26日から監禁している全て権力の支配である精神の政治と成っている国家体制の地方分権である川西市行政の反逆は絶対に許さん」と怒りを込めた一文を看板に刻み店の前に恨めしそうに飾っているのである。

川西市 多田

さらには行政に向けた怒りの電波文にはあの「酒鬼薔薇聖斗」まで登場するのである。残念ながら薔薇は漢字で書けなかったらしいが、あの事件があったのも同じ兵庫県という御縁。酒鬼薔薇事件の真意は外八によると「大宇宙の警告」だったのか。ちなみに池田小事件の宅間守の名前も探したけど無かった。

川西市 多田

宇宙の一員「外八」からの仰々しいメッセージの数々は通り掛かる人々の心に何を訴え掛けているのだろうか。その前に、ここは散髪屋じゃなかったのか。

川西市 多田

「裏切り者は闇の星へ」…外八の謎の怒りの瘴気がこちらまで伝わってきそうな勢いで素で怖いんですが、あんまりジロジロ見てたら外八さんに何かされちゃったりしないでしょうか。

川西市 多田

しかし、肝心の外八理容の店舗自体、どう見ても現役で営業している雰囲気は微塵も感じられないのだ。出来ればここで髪の毛切ってもらおうかと思っていたのに残念だ。もはや廃墟か?とも疑いそうになったが、屋上には洗濯物も干してるし一応どなたかは住まれているようなんですね。

川西市 多田

…という訳で想像以上の怪電波がゆんゆん飛びまくりですっかり脳味噌がキンキンになって困ってしまった、川西市新田、能勢電鉄多田駅近くの電波床屋でした。


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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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