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和歌山市加太「淡嶋神社」参拝記 (2) 人形供養

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和歌山県内の神社でも屈指の歴史を誇り、子孫繁栄・安産・婦人病平癒の霊験あらたかな神様として全国から参拝者が絶えないという和歌山市加太の淡嶋神社にやってきた。
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境内に入ってすぐ斜め右側に立派な朱塗りの社殿が現れる。社殿の建物自体は昭和54(1979)年に大規模な修復が加えられている。境内敷地はそれほど大きくないのですぐ一周出来るが、連休中ともあってか家族連れを中心に参拝客で賑わっているので、意外に混み合っている。


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ひとまずお参りを済ませたら社殿の周囲を見てみよう。そこには大量の日本人形がこれでもかと陳列されているではないか。淡嶋神社には供養の為に奉納された人形が約2万体あるらしい。
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ついでに社殿の中にもひな壇が置かれていて、そこにも大量のお雛様が鎮座している。人形には魂が宿ると考えられ、全国各地の家で使わなくなったありとあらゆる人形がこの地に奉納される。確かに人形をそのままゴミの日に出すには憚られるわな。
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スレンダーな雛人形はともかく子供の日本人形が一番怖い気がするのは何故だろう。社殿の前に大量に並べられた子供達は持ち主の手を離れた言わば「みなしご」のようでもある。ちゃんと供養されてるんですけどね。
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子供の日本人形が多いのは理由があって、家の大切な宝である子供を災厄から身を守る為の「身代わり」として雛人形を置いていた風習の名残りからだ。昔の日本では当然の風習だったものが今ではさっぱりだよね。田舎はどうだか知らんが。
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淡嶋神社に集められるのは別に日本人形だけとは限らない。家じゅうにある様々な生き物を象った彫刻や置物やらがジャンルごとにまとめられて境内各所に祀られている。牛だの虎だのウサギといった置物の大群が社殿の床下に大群を成しているがこれらは干支の置物である。
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干支の置物は12種類各々に固められて社殿の周りの床に置かれている。これだけでも半端ない量だ。
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こうした置物の一つ一つが以前は誰かの家の玄関先やら応接間なんぞに居座っていて、それぞれに可愛がられてこの場所に流れ着いたのだろう。
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こっちもご丁寧に犬小屋に納められた犬の置物…じゃなかった、本物の犬だった。ポポという名前らしい…って犬小屋にそう書いてるんですが。
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人形奉納は随時受け付けしていて、社殿の横に置かれた段ボール箱の中に無造作に日本人形が詰め込まれているのが見られる。かなりドナドナな感じなんですがそのうち社殿の周囲に綺麗に並べられるのでしょうか。
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人形奉納に関するご案内。ミカン箱一杯程度の量につき500円の焼却委託料(プラスお志し)。割に安い気がするけどね。それと仏滅の日はダメなんだそうだ。毎年3月3日の「雛流し神事」で集められた人形達は小舟に載せられ海に流されていく。もちろん海洋汚染になるとまずいのでその後回収してお焚き上げするのだ。
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他には紀伊国屋文左衛門がミカンを運んで大儲けしたというミカン船の柱らしい「紀文の帆柱」なるものも。願い事を唱えながら柱の穴を潜ると願いが叶うそうです。よかったですね。よっぽどのデブ以外はクリア可能なので一度お試しください。

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