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戦後の残滓・大阪天満「樋之口町」バラック村 (6)

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結局大川の河川敷から直接都島橋に上がって行けないので、今来たばかりの樋之口町の路地裏を引き返して橋の前まで辿り着いた。
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先程のバラック村からも見えたサイゼリヤの店舗と都島橋、それに阪神高速守口線が見える。さらにこの真下には地下鉄谷町線も走っている。


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件のバラック村の存在が無ければそれほど印象のないエリアではあるが、昔の話を穿り返すと1970年の地下鉄谷町線工事中に起きた「天六ガス爆発事故」の発生場所に程近い。
地下鉄工事で起こったガス漏れで炎上する車を見ようと大勢の野次馬が集まった所にさらに充満したガスに引火、2トン爆弾に匹敵するという大爆発で79名の死者、420名の重軽傷者を出した。樋之口町交差点北西の国分寺公園内に事故の慰霊碑がある。
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この界隈も色々と因縁深い土地だなあと思いつつも都島橋を渡る。橋のたもとにはホームレスさんのブルーテントがあった。久々に大阪に来て街中からかなりホームレスが減ったような気がしたのだが、やっぱり居る所にはしっかりと居る。
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先程通りがかろうとしてやめた砂利採取業者の敷地を都島橋の上から見る。高速道路の高架の真下に工場設備や砂利の山などがフツーに並んでいる。あまり見かけられない風景だ。
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通路を挟んだ左側にも砂利置場や作業車、掘っ立て小屋なんぞが並んでいる。
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砂利採取業者の工場は阪神高速の高架下スペースをフル活用して現在も稼働中のようだ。高架下に家や町工場があったりするのは割と普通にあるけど、こんな大掛かりなものが高架下にあるような所も相当珍しいと思うが。
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砂利の山に隣接して、屋形船がもう一隻係留されているのが見える。もしかして砂利採取業者が屋形船を兼業しているということなのか?
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クレーンや砂利の山だけに限らずこんな巨大な機械までもが高速道路の下にスッポリ収まっている。
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都島橋を渡って大川の向こう岸に出た。ここから樋之口町を眺めると一目で街の様子が見られる。いささかオーバースペック気味な地上45階建てというタワーマンションの豪華さが際立つ。その下には阪神高速とさっきのバラック村。
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高速道路の真下に並べられた土建業者のものと思われる車が何台も止められた駐車場、木々が邪魔で見えづらいがその奥には戦後のドサクサそのまんまなバラック家屋が数軒残っているのが見える。
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そして都島橋の下のホームレス前線基地。対岸から見るとかなり派手に縄張りを広げまくっているのが分かる。こりゃもうホームレスどころか立派なホームでんがな。
大阪市北区樋之口町、大都会大阪の都市の歪みをひしひしと体験出来る貴重なエリアです。

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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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