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戦後の残滓・大阪天満「樋之口町」バラック村 (4)

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大阪の都心にあるとは思えない大規模バラック街の成れの果てが未だに残る大阪市北区樋之口町一帯の現状を見に訪れた訳だが、カオスっぷりは健在で充分見応えがあった。
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ひとまず土建業者のオッサンに怒られるのも嫌なので早々に退散する事に。というかいつ関係者が出てくるか分からないスリルで神経が高ぶっている時に何とも嫌なものを見てしまった。


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…し、死体の頭が!?
…と一瞬ドキッとしたがそんな訳がない。よく見たらただのマネキンが立てかけられた畳の裏から頭を覗かせているだけでした。しかしなぜこんないかにもな場所にいかにもなトラップを仕掛けるのだ。意地クソ悪い。真夜中に見かけたら間違いなく通報するレベルだぞ。
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出入り口付近には廃車となったワゴン車の残骸がそのまま放置されている。ご丁寧に土建業者の屋号が記されていた。もう何十年もこの土地を使っているようで、置いてある車や資材も結構年季が入っている。
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敷地外側の阪神高速守口線の高架下も同様に土建業者の資材置き場となっていた。この辺の土地はまだ接収されていないらしい。
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資材置き場だけでなく駐車場としても広々と使っているようだ。ちょうど高速道路の真下で屋根付きだし都心の中ではかなり贅沢なプライベートスペースだ。
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大阪だったらこうした場所はホームレスの格好の溜まり場になるものだが、ホームレスの小屋が見かけられないのは、土建業者が縄張りを張っているからだろう。
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やりたい放題の高速道路下のスペースも、都島橋に近い部分は完全に緑色のフェンスで封鎖されている。不法占拠ゾーン包囲網は着実に狭まっているようだ。
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目の前に広がる大川。
春先には大阪市内屈指の桜の名所として花見客と騒ぎたいだけのDQNが、夏には天神祭の船渡御で参拝客とお祭り好きで騒ぎたいだけのDQNがどっさり押し寄せる。
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大川の対岸、都島区側を見てみるとタワーマンションが乱立する真下の川沿いの一帯は未だに砂利採取の工場がずらりと並ぶ光景が見られたりとかなり独特である。
この「砂利採取事業」も戦後における在日コリアンが生計を立てる手段の一つだった。
これは東京の話だが、戦前・戦後にわたり多摩川の砂利採取事業に沢山の朝鮮人が関わっていたとされる。
関東では有名な不法占拠バラック村である川崎の戸手四丁目も、砂利採取業に携わる在日コリアンが戦後のドサクサで沢山住みついた。そうした歴史的経緯ではここ樋之口町や対岸の桜ノ宮界隈と共通するものを感じさせる。
さらにここから少し下流には在日コリアンの祈祷所「龍王宮」の成れの果てが残っているのだ。
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それにしても、こんな都心であるにも関わらずこんな不法占拠カオス地帯が野放しになっているのはやっぱり庶民もお役人も遵法意識の希薄な「大阪はね ケンチャナヨ!大丈夫なんよ」という大阪民国ならではのメンタリティがあるからですか。
まあそれがもっとも大阪らしいんですけどね。

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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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