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宗教施設っぽいけど福祉法人経営の謎の巨大テーマパーク!姫路市「太陽公園」と総工費40億円の「白鳥城」が壮大過ぎる件 (全6ページ)

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兵庫県の姫路と言えば国宝姫路城が有名な他はDQNが多いくらいしか思い当たるものが無く神戸から向こうにあるというだけで今まであまり足が向く場所ではなかったのだが姫路市の郊外に謎のテーマパークがあるというので遊びに行ってみた。

のっけから怪しさ満点の太陽公園入口

姫路市街地から北西方向に車を転がしていく。周囲が長閑な農村地帯に変わるやいなや山の上に何やらヨーロッパ風の城がそびえる奇妙な光景が現れる。明らかに周囲とは不釣り合いなその風景にただならぬ違和感を感じるのだが、これが姫路市にある社会福祉法人が経営するテーマパーク「太陽公園」の一部である事を知るのである。

山上の城はドイツ南部のノイシュバンシュタイン城をモチーフにしたという「白鳥城」である。こちらは2009年4月に完成したばかりで総工費約40億円を掛けて作られたというが何故に社会福祉法人がこのような超豪華な城をぶっ建ててしまうのか現物を見てもその必然性が理解できないでいる。

「太陽公園」は1992年に開業した当初からある「石のエリア」と2009年に新たにオープンした「城のエリア」の2つに分かれている。城のエリアの正門には「太陽王国白鳥城」の文字。うーん、何と表現すべきか知らんが公園というよりは宗教法人の総本山みたいな印象だ。

敷地内に入ると目に付く3つの石碑はこの場所がただのテーマパークではなく「国際福祉都市太陽」という名前の理想郷である事を示している。社会福祉法人愛光社会福祉事業協会。この太陽公園を運営する団体の名前である。

「完全参加と平等」と仰々しく書かれた石碑を目にして福祉法人らしい理念を示したものだと表向きには感じるのだがその事と背後にそびえる総工費約40億円のノイシュバンシュタイン城がどう結びつくかこの時点では理解不能なのである。

この社会福祉法人は戦後の昭和22(1947)年に開設された前身の授産所から始まり昭和57(1982)年に現在の法人が設立されている。現在は「太陽福祉グループ」として姫路市打越地区を中心に複数の福祉施設を運営している。

なんともやる気の感じられない料金所で1人1300円を払って国際福祉都市とやらの素晴らしさを堪能する事にしよう。入場券は2つのゾーン共通のものしかなくを別々に入場する事は出来ない。

1300円の入場料はどうしても割高に感じるのだがそこは社会福祉法人らしく売上の一部が従業員として雇用している障害者の給与などになるというのだが。しかし客の姿はまばらである。

そして山の上のノイシュバンシュタイン城はトリックアート美術館になっているらしい。この時点でテーマパークとしてあるべきテンションは微塵も感じられない訳で、某鼠園のごとく人形が出迎えてくれるはずもない殺風景な空間に早速1300円もの入場料を払った事に対してその行動は正しかったのか己に問う羽目になる。

元々は向かいにある「石のエリア」だけが太陽公園の範囲内だったので入場料は500円で済んでいたのだが、白鳥城が出来たおかげでさらに800円上乗せされてしまったというのだ。さすがに施設整備に金を掛け過ぎだと思うのだが元は取れるんでしょうか。

白鳥城のそびえる岩崎山の眼下に連なる三角屋根の小屋。人っ子一人おりませんが展示物の一つになっているようである。ともかく暇なので片っ端から見ていくしかない。

いくつか並んだ小屋に近づいてみるとヨーロッパやらアメリカやら外国のどこぞの国旗が玄関脇に掲げられて中が見られるようになっている。これはスペイン国旗ですな。

どうやらこれは「世界の民族衣装展」なる展示のようである。いろんな国の民族衣装が展示されているらしい。愛知のリトルワールドのようなものを思い浮かべたが、だからどうした、程度の感想しか出ない。

案の定部屋の中には外国の衣装がマネキンに着せられて置かれているだけでした。ここでリトルワールドみたく屋台料理でもやってくれたら本格的なのだが、これではやっつけ仕事にしか思えず脱力感を誘うのみ。

アメリカのコーナーは何故かハワイ仕様になっていた。うーん…

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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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