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梅田のすぐ隣、福島駅前!売れても占い商店街「福島聖天通」とその界隈 (全3ページ)

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駅前から遠くなるにつれて寂れっぷりも土着臭もきつくなってくる。ここまで来ると一般的な大阪の下町的光景以外の何物でもなくなる。聖天了徳院はここからすぐの所にある訳ですが…

占い関係や飲食店が充実している一方で古くからある店舗の多くがシャッターを下ろしたままという対照的な光景が見られる。廃墟に隣り合って随分小洒落た呑み屋の店舗があったりして新旧交代の激しさを感じさせる。

居酒屋のネーミングもいちいちアクが強い。オープン居酒屋「立ってて亭」。要するに立ち飲み居酒屋な訳ですよね。ちなみに2つ隣の西九条には「呑ませ亭」もありますね。まさか系列店ではないと思うけど。

軒並み昭和の佇まいを見せる古い文具屋とタバコ屋の建物。そう言えば福島区という場所は7割がた戦災を免れているので基本的に街並みが戦前のままなのだ。マンションもボコボコ建ってますけどね。

郊外から都心に通うサラリーマンがちょっと寄り道がてらにお忍びで訪れそうなお洒落レストランが下町丸出しな商店街のあちこちで妙に幅を利かせている。川向かいの十三辺りとは随分様子が違いますねえ。

つまり下町臭くはあれどある意味大阪らしいお下品さを感じさせない場所というのが福島区の立ち位置なんですね。

そんな聖天通の片隅にこれまた昭和な佇まいが色濃く残る洋食屋さん「グリルトモヒロ」の店構えが渋すぎます。カウンター席のみの小さなお店である。

聖天通商店街から僅かに外れた所に商店街の名称ともなっている「聖天了徳院」、通称聖天さんがある訳です。神社じゃなくてお寺なのにでかい鳥居があるという神仏習合っぷり。鳥居には大きく「歓喜天」と書かれてますな。

境内に入ってみるとやはり神社なのか寺なのかよくわからん造りとなっているのである。地元民の信仰は厚く、何でもない休日の昼下がりに訪れると結構な参拝客で賑わっていた。

それほど広くもない境内敷地であるが本堂の周囲にはなんか色んなものが飛び出していてカオスな状況になっております。大阪らしいっちゃ大阪らしい。本尊の歓喜天はインドの神ガネーシャである。夫婦円満子孫繁栄のご利益あり。

不動明王像とかお稲荷さんとか様々な境内社があって神様仏様のデパートと化している。いやはや有難いですねえ。

さすがに石切神社ほどぶっ飛んではいないが占いの館がある門前町の商店街といい構成的には似てるわな。ますます発展すればそのうち変な健康食品の店とか阪本昌胤の銅像や石碑が建つようになるのだろうか。

聖天さんからちょこっと外れるとそこは既に大阪市内のデフォルト的街並みが広がる。安定の共産党ポスター群。

聖天さんの真向かいには昔ながらの銭湯もございます。その名もまんま「聖天湯」。3階建ての堂々とした店構えに「マグマ温泉」だの書かれた看板が並んでいるのが実に大阪らしい。

改めて商店街を眺めるとかなり強烈な電波を発してますよねここ。そのまま宇宙に交信出来そうな気がしなくもない。中崎町の宇宙家族も閉まったままだし今後は福島聖天通に頑張ってもらいましょう。

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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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