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福知山の盛り場・中ノ町飲食街内「浮世小路」の看板に描かれた花魁がやけに艶かしい件

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京都観光なんて聞くと定番過ぎて欠伸が出そうなくらい聞き飽きたネタだったりするのだが、逆に京都市以外の京都府の街というのはいたってマイナーで、特に日本海側まで「京都府」だったりするのはあまり意識されない。「そうだ 京都、行こう。」だなんてJR東海のキャンペーンに乗せられて東海道新幹線に乗ってホイホイ京都へ行っちゃう人達が福知山や舞鶴や宮津だの伊根だのといった「日本海側の京都」をどれだけ知っているのか甚だ疑問である。

福知山市

…というわけで我々取材班、京都市から約80キロ離れた福知山市まで足を運んできた。福知山市というのは北近畿を代表する都市だが人口は8万人を切っている。昔から交通の要衝で商業都市として栄えてきた歴史がある。地元の有名人と言えば自民党野党時代の党首だった谷垣禎一氏。JR福知山駅から北へ500メートル程離れた街の中心には明智光秀公を祀る御霊神社。この神社を中心に街が開けている。実にわかりやすい。

福知山市

今の人間が「福知山」の地名を耳にすると「ああ…脱線事故の…」「花火大会の屋台爆発事故」などとろくなイメージが湧かない気の毒な状態になっているが、御霊神社の立派な境内風景を一度眺めると、福知山の歴史の深さを思い知る事ができよう。もうどうでもいいけど脱線事故は尼崎だから。何度も言わせないでよ。以前レポートした遊郭跡「猪崎新地」の関係者が奉納した灯籠などが境内に残っている。

福知山市

そして神社の真正面に伸びる広小路を進むと屋台爆発事故があった由良川河川敷やその先の猪崎新地方面に繋がる。この広小路沿いに北近畿屈指の規模を誇る商店街が形成されている。この商店街も酷く寂れてはいるものの、昭和の佇まいを綺麗に残していてある意味貴重な街並みが見られる一画である。ここも色々思う所があったので、また別のページでレポートを書こうと思う。

福知山市

今回は神社の正面から右に90度視線を変えてみてくださいね。御霊神社のすぐ南側の一帯に、これまた北近畿屈指の盛り場である「中ノ町飲食街」の入口がある。猪崎新地亡き後の福知山ではここが市内随一の飲食店街という事らしい。地味で古びた佇まい。

福知山市

中ノ町飲食街の入口の神社に面した道沿いには居酒屋に混じって旅館が何軒も立ち並んでいるのが見られる。どれも旧時代的なスタイルの旅館ばかりであり、昔から何も変わっていないようだ。

福知山市

中ノ町飲食街へ入っていく。入ってすぐ右手の所にある「三到旅館」に今回投宿した。三階建ての一階部分がスナックになっている乙な和風旅館である。ここから先はいかにも盛り場らしい雰囲気が満載となる。やはりこういった場所は夜の街並みを見ていかないとね。昼間はガラーンとしてます。

福知山市

そのまま道なりに行くと途中で「浮世小路」なる乙なネーミングの横丁の入口がある。スナック店舗の看板に混じって大きく道の頭上にはみ出した四文字分の看板が存在感を示している。入口にあるアーチ看板には着物を着た花魁のイラストがあり、やけに艶かしい。

福知山市

この浮世小路の中に入るとこれまた胡散臭い空気に満ちていて、よもや北近畿にこんな場所があったとはと息を呑む。とは言え元々は舞鶴同様軍隊の街だった福知山で遊ぶ所が全くないという方が不自然ですからね。むしろ舞鶴の方が現役の軍港なのに、こういった雰囲気の場所が見当たらないというのが不思議で。

福知山市

そんな浮世小路に残る意味深な佇まいの店舗跡。元々何屋さんだったのか気になりますね。頭上の看板に「サロン ハツ…」といった文字が残されているのだが、美容室だったんでしょうかね。

福知山市

それにしても昭和なシャレオツセンス全開な「ラウンジ・ダルマ」など高クオリティ物件に恵まれている浮世小路であります。中心が大きく窪んだタイルを敷き詰めただけなのにこのレトロフューチャー感は何なの。

福知山市

そしてこんな赤線スナック風テナントもちゃっかり「売家」に出されている状況。やはりこの土地でも市街地の郊外化が進んでいるようで、ここいらオールドタウン一帯は盛り場としての景気は芳しくない模様だ。

福知山市

それにしてもプリキュア7ってなんやねん…ヤクザ風のお客さんは入店お断りらしいですよ。

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挙句には浮世小路の入口にある看板も、内側から眺めると花魁の姐さん、着物が脱げてしまってますよ。あらやだ、あなたも好きね。

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スナック店舗に限らず、所謂ソッチ系な店もちらほらあるにはあるんだけど昼間来ただけでは雰囲気掴めませんよね。というわけで、日が暮れてからまた中ノ町飲食街に出直してみる事にした。

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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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