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【インバウンド効果】天下の台所・大阪名物「黒門市場」がアジア系外国人観光客だらけになっている件

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日本国内、2020年開催の東京五輪に向けて外国人観光客の誘致に余念がない昨今で、近年はどこの地方都市に行っても外国人観光客の姿を見かけるのが当たり前になってきた。特に東京や大阪といった大都市では中国人の団体が大量の紙袋や炊飯器の入った段ボール箱をひっ提げて「爆買い」に走る異様な光景を目にする機会があったが、東京ではその勢いが一段落し、彼らの大好きな秋葉原や築地あたりに出ても、うんざりするくらい人大杉、という状況は無くなりつつある。

しかし首都の東京を差し置いて、未だもってその異様な「爆買い熱」が収まっていない地域が大阪のミナミである。道頓堀や心斎橋筋、その他ミナミの各所ででかいキャリーバッグを引きずって歩く彼らの姿を見ない事はない。やはり地理的に中国・韓国・東南アジアが東京よりもずっと近いというのが理由だが、おしなべて街並みが庶民的で食い物がチープで旨いという所が彼らの心を惹き付けるのだろう。特に日本橋駅周辺なんか、完全に日本人よりも中国人の方が多い。地名すらもはや”中国橋”に改められそうな勢いである。

商都大阪の台所「黒門市場」が外国人観光客だらけに

一方で大阪・日本橋にあるものと言えば「天下の台所」と称される程に全国の物流・消費の拠点として栄えてきた江戸時代の昔から続いてきた商都・大阪の台所「黒門市場」である。特に鮮魚類の扱いにかけては東京の築地どころではない歴史のある市場としてその名を誇る程の場所でもあるのだが、ここが近年「外国人観光客だらけでヤバイ」らしい。あれ、案内看板が中国語ですよ?

心斎橋筋、道頓堀と並ぶ外国人観光客「爆買い沸騰現場」と化している黒門市場の様子を見にやってきましたよ。地下鉄日本橋駅のすぐ近くにあり、ミナミの他の場所からも徒歩圏内にあって地の利も非常に良い。生ものを扱う市場なのに、昔から相変わらず入口角にペットショップがあったりするところがアジアンチックですね。

黒門市場も元々は大阪市中の料理人達が高級鮮魚や食材を買い求めるプロ向けの市場だったものが、ここ数年は外国人観光客を貪欲に取り込んで、まるで別の場所に変わってしまっているというのだが、平日昼間にひょろっとやってきても、既に結構な数のアジア系外国人観光客が闊歩している。

通行人はみんな中国語か韓国語しか話していない…と思ったら、中国語でメニューが書かれたラーメン屋とかキムチ専門店とかがあって、ここは日本橋なのに、市場の中までもはや日本ではない。

どんどん市場のアーケードの中に足を踏み入れていくと、あちこちの店先にテーブルと椅子が並べられて、そこで外国人観光客の皆様が何かしら食っている姿が目につく。やはり彼らの一番のお目当ては鮮魚類に他ならない。刺身だか寿司だか串焼きだか知らんが人目も憚らずそこらじゅうで食いまくっている。いたってアジア的な日常風景が広がっている。

キャリーバッグを引きずりながら飯を食う場所を探している観光客の女性も、その化粧の特徴からどう見ても韓国人だったりする。さすが大阪民国というだけのことはありますよね。中国人の次に韓国人が多いですよ。

一時期はこの市場も客足が弱って盛り下がっていた時期もあったようだが、外国人観光客の増加が顕著となった2013年以降、外国人観光客を積極的に取り込んだ事で活気を取り戻した格好になっている。もはや日本の市場というよりも、韓国のソウルや釜山にある市場のそれに近いノリである。すんごい韓国っぽい喫茶店とかありますしね。どこの国の風景やねん。

黒門市場は毎年年末にはとらふぐ等の高級魚が飛ぶように売れる景気のいい市場で、その時期には歩けないくらいに混むのだが、今では年中アジア系外国人観光客で混雑して、市場の一部分が歩けない。完全に客層が変わってしまったようだ。これであとは道端に海賊版DVDや国際電話カード、羊肉串と揚げパンを売る屋台でも出てくれば完全に鶴見区の中国人朝市である。

この市場自体、近隣住民の普段の買い物場所としても機能していて食料品以外にも様々な業態の店舗が揃っているが、外国人観光客が増えすぎたせいで昔からの常連客が買い物しづらくなって、混雑する黒門市場を避けるようになったという弊害も起きている。実際、狭い市場の通路で道を塞いで買い食いしている非文明的な某外国人の家族とかがあちこちにいて、結構通り掛かるのに難儀な箇所もある。

大阪では黒門市場が外国人観光客の呼び水となっているが、さすがに東京の築地でもここまで外国人観光客だらけという事はない。節操もないと言われればそれまでだが、毎日毎日閉店間際のスーパーで惣菜に半額シールが貼られるまで粘ったりスーパー玉出で安物買いをする地元大阪のケチな貧民よりも、わざわざ高い飛行機代と宿代を払って日本に来て旨いものを食うために出費を惜しまないリッチな外国人観光客を市場は「上得意様」に選んだわけだ。

黒門市場に溢れる中国語表記。どこの国の市場だ

もはや地元民よりも中国人サマサマとなった黒門市場の商店の数々をご覧ください。あちこちでくどいくらいに中国語表記のポップを見かけます。こうした鮮魚店の多くが食べ歩きOKか、店内にフードコートを併設してその場で買ったものを食えるようにしている。

鮮魚類だけに留まらず中国語で「豆乳」を売りまくっている昔からの豆腐屋さんも何軒かある。黒門市場は組織を挙げてインバウンド対策を行っているので、大阪弁以外しゃべれない土着の爺さん婆さんが店主の店ですら中国語表記である。いやー、徹底してまんなぁ!

それから中国人が大好きなのが「北海道」。この三文字さえ書いておけば中国人はホタテでも魚でも土地でもリゾートホテルでも何でも爆買いしていくのである。北海道の中国人観光客だらけっぷりも、現地に行った事のある人間なら理解できるはず。そのうち北海道ごと買収されやしないだろうか。

そして果物屋には殆ど必ずと言っていいほど「手で触らないで下さい」(請不要用手觸)と中国語が記されている。公共心とかマナーといった言葉を持ち出すと大阪土着民と中国人は今の時代において大差はないものと思われる。

土着感溢れる市場の衣料品店には「食べ物を店内に持ち込まないで下さい」と中国語表記。それからなんでもかんでも「日本製」と書かれている。中国人も認めるメイド・イン・ジャパン。

子育てママだけに限らずアジア系外国人観光客に大流行で外国では偽物が出回るほどバカ売れの「Anello」リュックも多国語表記で販売中のカバン屋さん。だが、このリュックのメーカーが実は大阪で、しかも中国製である事を観光客はどれだけ知っているのだろうか。一つ5000円は高いと思いますが黒門市場ではこの価格設定でも余裕で売れるんでしょう。いやー、儲かってまんなぁ!

大阪と言えばたこ焼き、という事でこじつけているのか定かではないが魚の串焼きを売っている鮮魚店ではよく見かけるのが、イイダコを串にぶっ刺したこちらの串焼き。見た目にもたいへんお安そうです。

黒門市場内にある「黒門市場総合インフォメーションセンター」。2016年に2000万円の費用を掛けて元々あった無料休憩所を改修して外貨両替機を設置したり英語と中国語ができる職員を置いたりと外国人フレンドリーな対応をしまくっている。

このインフォメーションセンターで売られている食べ歩き客向けのプリペイドチケット。900円で1000円分食えるお得感を大々的にアピール。

黒門市場は10年前から「中国人サマサマ」でしたよ

空前のインバウンド景気で沸騰する2017年の黒門市場、まさに中国人サマサマっぷりが露骨でビックリしてしまいましたが、この市場が中国大好きなのは10年前からずっとそうでした。2006年の年末に行った時にはこんなイベントやってましたしね。「黒門へ行っチャイナ!!」だと。

まだ中国人観光客で溢れ返る前の昔の黒門市場でも、中国国家観光局とのコラボレーションで中国観光写真展示コーナーを置いたり、大々的に中国をアピールしていたのである。何の事はない、大阪・日本橋はとっくの昔から既にアジアの巨龍・中華人民共和国の植民地になり果てていたのである。


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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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