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奈良・飛鳥坐神社 天下の奇祭「おんだ祭り」 (1)

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当DEEP案内の興味の対象は日本全国のDEEPタウン見物だけに限らない。日本各地に点在する土着文化が生み出したけったいな祭の数々にもスポットを当てていきたい。
特に古来からの歴史を持つ京都や奈良には変な神社や寺、祭があちらこちらに存在している。
ふと噂を聞きつけてやってきたのは、奈良県明日香村の飛鳥坐(にいます)神社である。
明日香村と言えば飛鳥時代の古墳が数多く残り、貴重な出土品が出る事でも知られていて日本古来の歴史を刻む地として名高い。特別に村のほぼ全体が風致地区となっている。

近鉄橿原神宮前駅からバスに揺られてやってきたのは、蘇我蝦夷と蘇我入鹿が邸宅を構えていたと言われる「甘樫丘」を正面に控える古社「飛鳥坐神社」。ここで毎年二月第一日曜日に行われる「天下の奇祭・おんだ祭」を見物するためにわざわざやってきたのだ。
なんと公衆の面前で「天狗とおかめが公開フ○○ク」をするという噂を聞きつけて…



祭の日の朝、普段は閑静そのものである明日香村の中でも、朝からとりわけ屋台が軒を連ねて活気を見せている。勿論参拝客はここで繰り広げられる「おんだ祭」を見る事が目当てだ。張り紙にもある通り祭事は昼の2時からなのだが、その3時間前でも人で一杯になっていた。

鳥居の先を潜るとその先は階段。境内全体が小高い丘になっている。

昼の2時に祭事が繰り広げられる神楽殿。今は静かだが数時間後にはこの神楽殿の前が修羅場と化す。

神楽殿の反対側に神殿がある。あまりに神社の歴史が古すぎて創建時期が不明というところがいかにも明日香村らしい。やはりこちらも同様に静けさを保ったままだ。

「むすびの神石」と書かれた札の前に立つ2つの石。右側が男のシンボルで左側が女のシンボルなのは言うまでもない。この手の神社を見るとどうしても愛知県の田縣神社と対比するが、これほど古い神社に性器信仰の習わしがあるのかと思うと興味深い。

しかも神社にはそのまんまちんこの形をした「珍々鈴」まで売られている。言うまでもなく子孫繁栄のお守りである。振ったら鳴る音がチンチンなのかコロコロなのかは買ってからのお楽しみ。

そうこうしているうちに神社の周辺には翁の仮面を被った村人が竹竿片手にふらふら徘徊しだす。相当おっかない存在に見える。知らずに目にした子供が怖がって泣き出す始末。よく見ると竹竿は先の方が簓のように分かれている。と言っても分からなければ、SMプレイで言う所のバラムチを想像するとたやすい。

で、翁に扮した村人は行きずりの参拝客を物色しまくっている。誰かれ構わず竹竿でケツをバシーンと叩き出すのである。お仕置きされるような筋合いはないとひねくれる事なかれ。ケツをしばかれた者はその年一年の無病息災が約束されるというではないか。
その事が分かっている一部の参拝客は自らケツを差し出す始末。決してこれは公開SMプレイではない。

まだ「おんだ祭」が始まるまで時間があるので、その間、飛鳥坐神社の周辺を散歩する事にしよう。神社から程なく「飛鳥寺」が見える。

境内はそれほど広くはないが、こちらも創建が6世紀末頃と言う、とてつもない古刹である。

蘇我一族の氏寺として作られた寺で、本堂の中には飛鳥寺の本尊である飛鳥大仏が鎮座している。7世紀初頭に作られ、今までにも何度となく修復された跡がある歴史の長い大仏である。

飛鳥寺の敷地の大部分は1196年の火災で焼失しており、現在の本堂などは江戸時代に再建されたものとなっている。境内の外側にはかつての飛鳥寺の敷地にあった建造物の遺跡が発掘されている。

また、飛鳥寺の外れには蘇我入鹿の首塚があるので忘れずに見ておこう。日本の歴史の大元となるような場所なのでこのような遺構を調べだすときりがない。大阪DEEP案内は歴史サイトではないのでとっとと次へ行く事にする。


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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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