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奈良・飛鳥坐神社 天下の奇祭「おんだ祭り」 (2)

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日本建国の紀元、神武天皇を祀る橿原神宮より東へ2キロ。古代日本のロマンが息づく奈良県高市郡明日香村にある飛鳥坐神社では、毎年2月第一日曜日に五穀豊穣を願って執り行われる天下の奇祭「おんだ祭り」に多くの参拝客が訪れる。

甘樫丘から飛鳥坐神社にかけて続く道の両脇には昔からの古民家が並ぶ、実に日本の原風景とも言える風景を見る事ができる。



明日香村では全国にも類のない「明日香法」とも言われる景観条例を施行しており、村のほぼ全域が風致地区として都市景観に厳しい制限を設けているという。日本でも京都、奈良、鎌倉など観光地では同様の景観条例は存在するものの、明日香村の場合は村全体が対象となっていて非常に厳格である。
具体的に言うとパチンコ屋とかラブホテルとか、景観を崩すような広告看板等が辺りに全然無かったりする。

そういう事情もあって、村のどこに行っても昔のままの日本の景色が残っている訳だ。明日香村と言えば古墳ばかりが知られているがこうした特徴がある事にも注目したい。

見ての通りの純朴な村ではあるが、わずかながら古民家改造系カフェの存在もある。いかにも観光地だといった雰囲気もなく非常に落ち着いた佇まいだ。


そんな風景にぽつぽつと古墳が点在しているのが明日香村という場所。歴史的にも非常に貴重な存在である事は確かだ。

まだおんだ祭りの時間まで少し暇を持て余していたので、神社の向かい側にそびえる甘樫丘に登ってみることにした。この丘の上には蘇我一族の邸宅があったという。現在は国営飛鳥歴史公園の一部となっている。

公園内にも遺跡発掘現場があってリアルタイムで作業をしていたりするので生々しい。時折ニュース番組などで明日香村の古墳から何かが出てくる度に報道されることを耳にした事はないだろうか。常に飛鳥の地には歴史のロマンを駆り立てる熱がある。

甘樫丘の頂上へと続く道。さほど規模は大きくないので、10分もすれば山頂に辿り着く。

山頂からは奈良盆地が広く見渡せる。奈良と言えば大阪のベッドタウンになっており宅地開発がずんずん進んでいる訳だが、明日香村までは辿りついていない。少し離れた場所に畝傍山が見える。その麓に橿原神宮が鎮座している。

続いて村の東側、飛鳥坐神社がある村落の方へと目を遣る。余計な構造物が一切ない、美しい日本の原風景だ。

ここから見れば村の表通りの突き当たりに神社がある事がよく分かる。長年村人の生活の中心に神社があり信仰があるのだ。
そろそろおんだ祭りが始まりそうなので、麓に降りて神社へと戻る事にしよう。


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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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