大阪最大のターミナル駅の悲惨な裏の顔
大阪最大のターミナル駅梅田。一日の乗降客数は85万人とも100万人近いとも言われる、大都会の大動脈、と呼べるべき街だが、そこはまた、住む家を失った路上生活者のターミナル駅でもある。普段この街を歩き、日常の暮らしの中で無意識に目に入る彼らの存在を、また無意識のうちに排除してはいないだろうか。今回はそんな彼らの生態について、何枚かの写真とともに見ていくことにしよう。
朝、梅田地下街「ホワイティうめだ」の路上には、通勤ラッシュで通行人が増えてきた中、疲れの余り眠りこけたままのホームレスの姿があった。
しばらく見ていたが、周りがざわついていても決して起きる事はなかった。
行き場を失った人々。それを待ち受けているのが、このような希望のない路上生活の毎日だ。野良猫のように、路地裏や街路樹の植え込みの中でひっそりと息絶える者も少なくない。
2003年冬、今は改築工事中の梅田阪急百貨店南側の植え込みの中でミイラ化した路上生活者の遺体が発見されたことがあった。(→記事)一日100万人もの人々が行き交う街のど真ん中での出来事だということが、信じられない。
路上生活者の中でも、元気のある者は「ビッグイシュー」を道行く人に売ったりしているが、誰でもそんな元気があるわけではない。
さらに大阪駅前バスターミナルの下も路上生活者のねぐらだ。人が行き交う時間帯には案内看板の裏や、鉄柵に生活用品を括りつけている。所在なさげに居ついている初老の男性は、やはりホームレスだろうか。
バスターミナルの上には「フロートコート」という商業施設ができたことで、雨露をしのげる場所が生まれたのだが、ご覧の通りの状態になってしまった。結局この写真の場所には後日、自動販売機が置かれていた。
大勢の人が行き来する梅田歩道橋の上も、毎日のように恥をしのんで乞食を行う者もいる。お金を恵んでと無言のうちに手前に差し出しているプラスティックケースの中はいつもお金が入っていない。
次は、有名な「待ち時間表示つき信号」のあるJR大阪駅と阪急梅田駅の間の道からJRの高架下に入った所だ。大阪一の一等地であるにも関わらず、高架下の通路は凄まじく淀みきった空間となって佇んでいる。通路の半分が大阪市の設置したトラ柵で塞がれ、ホームレスの居住を拒む。
素足のまま歩き回り汚れきった足を放りながら眠りこける男、トラ柵の隙間にダンボールを敷いて、そこで窮屈そうに眠りこける男、おおよそ法治国家日本の姿とは思えない退廃した日常がそこにはある。
通路をトラ柵で塞がれた中でも最後まで抵抗し続けるダンボールハウス。2006年12月に撮った時のものだが、今ではどうなっているのだろうか。
でも、さすが路上生活者のターミナルステーション梅田。こんな風景も見られたりする。
これは梅田新阪急ビル横で、女性ホームレスが他の仲間の持っているパンにジャムを塗っている姿だ。
この時のおっちゃん達の表情は穏やかで、弱者同士こうして支えあってもいる。
なんか終戦直後の闇市がそのまま残ったような風景にも見えるが、これも梅田の日常の一コマなのだ。
生活格差は学習格差、情報格差であり、彼らは生活保護という日本国民に与えられた最低限のセーフティネットの存在すら知らなかったり、または知ってはいても役所の世話になる事を恥じて、このような生活を送っている者も多い。大阪の街にはこんな暮らしを営んでいる人々が存在することを忘れてはならない。
[map:34/41/56.442,135/30/0.199]
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