大阪ミナミと言えばコテコテのイメージが強烈過ぎて、逆に悪弊をもたらしているような気がしてならない。
そこでミナミでも落ち着きを残したエリアも紹介してみようかと思う。
道頓堀商店街は年々コテコテで下品になっていくが、そこからひとつ通りを入った所には全く雰囲気の違う一角、有名な「法善寺横丁」がある。
ごくごく小さなエリアだが、狭い横丁には石畳が敷かれ、大阪市の景観保護地域として建築規制がかかっている。
実は2002年、03年に相次いで火事に遭っている。今ではすっかり修復されているが...
横丁の一角に、織田作之助の小説「夫婦善哉」で有名な「夫婦善哉」(そのままやんけ)の店と、同じく有名な水掛け不動が隣同士で並んでいる。
お不動さんはひたすら水を掛けられるがまま、それゆえにびっしりと苔むして元の素顔や姿を拝む事が出来ないという奇妙な特性を持っている。
水掛け不動も夫婦善哉も恋愛成就の縁起がある。夫婦善哉はその名の通りお茶碗2つで出されるお善哉。一人前なのに茶碗2つに分けられて出されるが、それをカップルで来ても分けて食べると縁起がよろしくないとのこと。ネタが古いのかしてあまり若いカップルは見かけることはない。
あたり一面、線香の香りが漂う、まったりした空間である。ここだけはミナミの猥雑とした町並みとは違う雰囲気を残している。
昔の大阪では朝日放送にて同じ「夫婦善哉」という名前の番組が放送されていた。
これは素人夫婦を相手に当時人気の高い夫婦漫才コンビだったミヤコ蝶々・南都雄二夫妻がトークショーを展開するという内容で、1975年まで、ラジオ放送時代を含めて20年間続いていた。このスタイルは現在でも長寿番組として続いている「新婚さんいらっしゃい!」に通じている。
絶妙のトーク、夫婦の夜の生活まで堂々ととぶっちゃけまくり、桂三枝師匠が椅子から転げ落ちるパフォーマンス、不自然な演出・テロップも一切ない、ガチのトーク番組。そして1971年から35年以上も続く長寿番組。日曜昼間でも高視聴率を誇る。「探偵!ナイトスクープ」同様、大阪人の会話のノリを学ぶには絶好の番組であるといえる。






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