さよならフェスティバルゲート | 大阪DEEP案内 | 東京DEEP案内 | 逢阪書庫 | rss_icon.gif

鶴見の中国人朝市 (3)

2007年春、中国人朝市のその後…

大阪・鶴見の中国人朝市レポート、その3。
検索エンジン等からお越しの方→その1から順番にお読みください。

2004年11月の取材の後、幾度となくマスコミに取り上げられてきた「鶴見の中国人朝市」問題。

なんでもありの朝市

傍目から見て珍妙な、日本らしからぬ風景の朝市。ゲリラ的営業に実演屋台料理。本場中国そのまんまのリアルチャイナマーケットは一見魅力的で、メディアを通じてコアな観光客をある程度呼び込むことにも繋がったのだが、やはり現地に住む人々にとってはたまったもんじゃないという事情を知る事にもなった。

勝手に道路を占拠されて、路上駐車やりたい放題されて、道には食い散らかしの残飯やゴミまでほったらかしにされたら、誰でも怒る。

あれから2年4ヶ月経った2007年3月。再び中国人朝市を訪ねた。
中国人朝市2007

情報によると、2006年の「ザ・ワイド」による全国ネット放送で大きな波紋を呼んだことが警察や行政の重い腰を挙げることに繋がったそうで、地元の鶴見警察署の巡回が増えて、路上駐車の取り締まりも厳しくなったことで、警察が撤収する頃を見計らって遅めの時間に店を開く商店主が増えたと聞いていた。

すっかり規模縮小

朝10時半である。
とっくに朝市の時間にしては遅いのだが、現場の模様は2年前とはまるで違っていた。
まず中国人の数が少ない。朝市の規模もはるかに縮小していたのだ。
「ふくちあんラーメン」の敷地は中国人が店を広げないように店入口の全面をトラロープで防護。

中国人の店

その向こうの、かつては「食べ放題・バイキング」の店だった建物が、なんと中国人マーケットに変わっていた。
どうも話し合いの末、商店主が店を買い取ったのだろうか。豚さん生首から揚げパンから、カップ麺の店まで、建物の中に好き勝手に店が入っている。

中国語の注意書き

あと、これまでゲリラ朝市を展開していた歩道上は半分以上トラ柵で囲ってあり、中国人露天商の占拠を防いでいる。
まるで天王寺公園の青空カラオケみたいな風景で笑えるが、こうするしか手段はない。
中国人にも読めるように注意書きが書かれている。

あれだけ堂々と海賊版DVDやコピーブランド品の数々を売りまくっていた商店主達はどこへ行ったのだろうか。
中国人の身になれば、見知らぬ外国にやってきて、恥を恥とも思わず商売に明け暮れる図太い根性は感心させられもするのだが…

中国人朝市で長らく巡回をしている警察官のおじさんに、この地域の現状を聞くことが出来た。

やはり、ここ2年で急速に規模が縮小したとのこと。屋台は最盛期の2005年夏と比較しても10分の1に減ったという。

朝市は消滅するのか?

そこらじゅうに食べかすを撒き散らすわ、ゴミを放置するわ、生魚までほったらかしにして帰るわ、辺りに小便・ウンコを垂れるわ…周辺からの苦情が凄まじかったと。
迷惑を省みずに商売を続けることをいつまでも地元住民の感情が許すものではない。

現在、露天商などは時間をずらすなどしてさらにゲリラ的戦略のもとに出店を続けているらしい。
店舗フロアに入居している店だけが、細々と中国人朝市の痕跡を残すのみとなっていた。
このまま消滅を迎えるか、また別の場所が朝市会場と化すのか、それはわからない。

ただ言える事は、大阪には間違いなく中国人移住者が増えているということだ。

[map:34/42/15.051,135/35/40.049]

参考記事
@nifty:デイリーポータルZ:潜入!中国朝市 in 大阪
YouTube - 中国人不法朝市報道

<2ページ目に戻る|3

他にはこんな記事にも興味を持ちそうかも。

新着記事もチェックしてね。

梅田の隣・中崎町 (4) 突撃!魚屋のカレー

梅田のすぐ隣にありながらも独特の時間が流れる摩訶不思議商店街「天五中崎通」。その中でも特に異彩を放つ、あの「魚屋のカレー」に突撃致しました。おばちゃんの人情がたっぷり詰まった手作りカレーのお味は?!...[全文]

これが尼崎クオリティ (3) 虎のおばちゃん

大阪DEEP案内取材班、またもや下町情緒求めて尼崎中央商店街を訪問!駅を降りたら公明党の街宣カーに乗った冬柴鐵三衆院議員が演説中!トラキチ商店街の奥地に生息する全身タイガースカラーの名物、伝説の「トラのおばちゃん」を遂に発見!相変わらず尼は大勝利タウンやで!...[全文]

大阪市営住宅探訪 (2) 八幡屋住宅

古くは漁村、戦前は大阪随一の繁華街、戦後は港湾労働者の街として栄え、今では寂れるに任せる状態のベイエリア下町・大阪市港区。このエリアにも大量の市営住宅が存在するが、そのうちの一つ「八幡屋住宅」を案内する。...[全文]

ソーシャルブックマーク

ソーシャルブックマークに追加:はてなにブックマークはてな  YahooにブックマークYahoo  users LivedoorにブックマークLivedoor  del.icio.usにブックマークdel.icio.us  イザ!にブックマークイザ!   その価格OK?-楽天・アマゾン・ヤフオク・価格.COM、比較検索

大阪DEEP案内/サイト内検索 Powered by Google

カスタム検索
Creative Commons License
このブログのライセンスは クリエイティブ・コモンズライセンス.
Powered by Movable Type 4.21-ja

おすすめ書籍

笹色の紅

幕末おんな鍼師恋がたり 著者:河治和香出版社:小学館サイズ:単行本ページ数:382p発行年月:2006年04月この著者の新着メールを登録する【内容情報】(「BOOK」データベースより)浅草ヒョウタン池の名物占い師あびる尊者とは幼なじみ。患者の中には、成島柳北(将軍侍講・明治のジャーナリスト)、安田善次郎(安田銀行・安田生命創業者)、古川阪次郎(鉄道院副総裁)などの英傑もいるのに、情人は塩飽生まれオ

ビル・ゲイツ、北京に立つ

天才科学者たちの最先端テクノロジー競争 著者:ロバート・ブーデリ/グレゴリー・T.フアン出版社:日本経済新聞出版社サイズ:単行本ページ数:380p発行年月:2007年02月この著者の新着メールを登録する【内容情報】(「BOOK」データベースより)1994年、ビル・ゲイツはひそかに北京へ飛び、最高指導者・江沢民と面会した。このトップ会談から生まれたのが、後のマイクロソフトアジア研究所(MSRA)であ

今、あなたが中国行きを命じられたら

失敗事例から学ぶ中国ビジネス 著者:高田拓出版社:ビーケイシーサイズ:単行本ページ数:279p発行年月:2007年03月この著者の新着メールを登録する【内容情報】(「BOOK」データベースより)多くの日本人が「そんなバカな!」「まさか!」「そんなことってあるのか!」って叫ぶ中国人マネジメント。松下電器(中国)有限公司の元取締役が、自ら体験した異文化ストレス、それにどう対処したのかの事例を満載。【目

陶晶孫その数奇な生涯

もう一つの中国人留学精神史 著者:厳安生出版社:岩波書店サイズ:単行本ページ数:405p発行年月:2009年03月この著者の新着メールを登録する【内容情報】(「BOOK」データベースより)清朝末期の日本留学第一世代の、反清革命に燃える激動の青春群像を論じた前著『日本留学精神史─中国近代知識人の軌跡』の続編。中華民国建国後に日本で学んだ郭沫若らエリート留学生の悩める青春群像を、陶晶孫という忘れ去られ

虜囚の記憶

著者:野田正彰出版社:みすず書房サイズ:単行本ページ数:303,発行年月:2009年06月この著者の新着メールを登録する【内容情報】(「BOOK」データベースより)日中戦争時、強制連行された男性、性的暴力を受けた女性─老いた中国人被害者を訪ね、体験の記憶を丹念に記録した。歴史の証人が語った貴重な言葉を伝える。【目次】(「BOOK」データベースより)中原からさらわれた少年/無視と黙秘の悪循環/文明誕

ことばと文化をめぐって

外から見た日本語発見記 著者:中田清一/秋元美晴出版社:ひつじ書房サイズ:単行本ページ数:147p発行年月:2006年03月この著者の新着メールを登録する【内容情報】(「BOOK」データベースより)本書は、恵泉女学園大学の日本文化学科が2005年4月に日本語日本文化学科に改組されたが、それを記念して、2004年11月6日に「日本のことばとこころ—外からの視座」という演題で開催した設立記念シンポに基

大阪DEEP案内とは?

osaka-masayoshi.net

関西探訪ライター「逢阪まさよし」率いる取材編集班が、大阪周辺のあらゆるディープスポットの 情報を取材写真と共に惜しみなく垂れ流している、タウンガイドサイトです。
ダメポ物件から史蹟、下町からコリアタウンまで、大阪だけに留まらず近畿一円を駆けずり回っていましたが、 本人が東京に引っ越してしまったので更新が止まっています。 たまに溜まっているネタを書き出す事もありますが気長に見守ってください。
メールはこちらまで
masa.marnetあっとgmail.com

サイトマップ

このページは、逢阪まさよしが2007年7月15日 17:49に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「鶴見の中国人朝市 (2)」です。

次のブログ記事は「「もうあかん やめます!」靴のオットー」です。

トップページ
過去記事アーカイブ