京都最大のコリアタウン「トンク」こと東九条。戦前から朝鮮半島から労働者がこの地に渡ってきた歴史的経緯で、この周辺の街を歩くと至る所に焼肉屋やホルモン屋が目立つ。
おおよそ京都駅の目と鼻の先とは思えない光景が広がるパラレルワールドを引き続き散策する。
東九条地区のあちこちには市営住宅が目立つ。隣接する崇仁地区と同様、独特の歴史的経緯があってのことだが街並みは総じて寂れている。団地の前には「犬のふさすな」と飼い主への警告文。やはりちょっと日本語が不自由のようだ。
時折見かける政党ポスターは共産党か社民党か、もしくは9条ネットである。
マイノリティが置かれてきた環境から生まれたのは過激な階級闘争史観であり、貧困と差別に打ち勝つ為の運動のはずがいつの間にか手段が目的に変わってしまった系のプロ市民運動家が必ず居たりするので厄介だ。だからこそ関西ではいつまでも問題が解決されていない訳だが。
市営住宅以外の人家はこうした古いアパートくらいしかない。そこも同様に生活感のない寂しい姿を晒している。
こういう場所にこそ不法投棄は後を絶たない。テレビが4台立て続けに捨てられている。捨てる側もこの界隈に廃品回収業者が多い事を知ってやっているのだろうか。
他には在日コリアン系の高齢者・障害者福祉団体の事務所がある。マイノリティと人権のふるさとは今や総じて福祉の街だ。
子供一人として遊んでいない寂しい公園のトイレには「夜中に戸をたたく様な近所の方に迷惑のかかる行為は、やめて下さい」とある。夜中はさぞかしカオスなサファリパークと化すのであろうか。
公園の向かいには「希望の家」と書かれた福祉施設のような建物がある。京都市営のようだが、どうしても釜ヶ崎あたりにあるキリスト教系のボランティア施設のそれを連想してしまう。
東九条の街のあちこちでは、現在も虫食いのように空き地が広がっている箇所がある。それらはいずれ市営住宅として整備される予定になっている事が多い。
ここに何か洒落たショッピングモールでも出来ると京都駅から客が流れてきてすぐにでも雰囲気は変わるような気がしなくもないが、やはりそれはやらないのである。
一転して駅前に行くと観光客でごった返しているだけに、このギャップの極端さが異様だ。
河原町通に出ると、その両側にもキムチ屋や焼肉屋が並んでいる。そのまま京都駅まで歩くと、やはり目立つのはパチンコ屋や韓国系の店が多い。まだまだ探索しがいのある東九条のDEEP下町ゾーンだが、あまりに広い。今回はこのへんで撤収である。












