淡路島ナゾのパラダイス・立川水仙郷 (10)

関西人の国民的番組「探偵!ナイトスクープ」で桂小枝探偵が初めて伝えた衝撃的なナゾのパラダイスの映像、あれから20年近くが経とうとしている中、大阪DEEP案内取材班は伝説の秘宝館「淡路島ナゾのパラダイス」の全貌を明かすべく淡路島に乗り込んだのである。

パラダイスの主である東田氏が高齢ということもある上、場所が淡路島の最果てにあるという事情から最新動向を掴みにくい。それゆえいつの間にか閉鎖してしまって行きそびれると言う事だけは避けたいという理由なのだが...

だがナゾのパラダイスは規模を縮小しながらも健在で、肝心のご主人はまだ現役だとばかりに一心不乱にエロビデオを見続けている。ひとまず安心した。

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秘宝館自体が20世紀の遺物だと言われる向きもあるが、パラダイスの主は21世紀における性のモラルハザードを見事に予測していたのだ。


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「一人の女に複数の男」で思い出したが、碧いうさぎならぬ白いクスリで捕まったかの元清純派アイドルのりピーも薬に溺れながらシャブピーで4ピーだったと伝える週刊誌の存在もある。性の乱れは心の乱れ。

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実はこうして離島の最果ての地で一人黙々とひたすらエロビデオを見続けるご主人こそが、最も頑なに貞操観念を守り抜いている真面目な男なのかも知れないと思い始めた。

とはいえ、テーブルの上に置かれたお土産物も一通り案内してもらいたかったので、いいところを邪魔して悪いがひとまずご主人を呼んでみる。

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お土産コーナーにはおおかた埃を被ったままで商品が並べられている。
愛知の田縣神社でも見た「さずかり飴」があったりするが、ご主人はおちんちんの形をしたキーホルダーをしきりに勧めてくる。

それよりも気になるのが「チンチン音頭」(元はらくがきソング)のカセットテープが売られている事だ。2個500円だから結構お買い得かも知れないが未だにカセットテープのままなのは、やはり昭和基準だからだろうか。

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ご主人曰く、どうやらこれが「ナゾのパラダイス」のオリジナルTシャツらしいがとても買う気にはなれない。むしろ終生ここに飾っておいたほうがTシャツのためにも良いだろう。

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パラダイスの入口裏手にあたる部分がご主人のテリトリー。お客が残した大量の「らくがき帳」が壁に貼られる一方で机の周囲には生活物資が乱雑に詰まれていて凄まじい状態となっていた。

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それどころか下の方を見るとさらにヤバイ状況になっている。出前の皿、食い残した魚の骨、一番気になったのが、謎のポットから流れる黄土色のナゾの液体...
テレビの正面にあるエクササイズマシンは老後の筋力低下を防ぐために用意されたものか。生活臭が強すぎて匂いがたまらないです。

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そうこうしているうちにそそくさとテリトリーに戻ってエロビデオの続きを見始めるご主人。

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やがてどっしり腰を落として本格的に鑑賞を始めた。さすが性の求道者。来客者には目もくれずブラウン管の中の女に夢中になっているぞ。

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しかし我々がテーブルの上に何気なく置かれた漫画本に近づくやいなや、ご主人が嬉しそうに一言おっしゃる。最近漫画本にパラダイスが紹介されたから、是非見て欲しいと。
よく見ると漫画本が置かれた画用紙の上にも「ナゾのパラダイスがマンガになっています」と書かれている。やはりメディア掲載が嬉しくてしょうがないようだ。

ヤングジャンプなら知ってるがヤングキングという漫画雑誌はあまり聞いた事ないですがひとまずページを開いてみた。

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こんなアングラ全開のスポットを取り上げるなんてどんな漫画やねんと思って見てみると、洲本市由良出身の漫画家・藤堂裕氏の「由良COLORS」という漫画だった。バリバリ地元臭が漂います。

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他でも散々突っ込まれている「ナイトスプーク」だが、やはり永遠に修正するつもりはないようである。この看板だけやたらでかいのはやはりナゾのパラダイスを世に知らしめたナイトスクープの功績の大きさを物語っているからだろう。

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初めて桂小枝探偵が訪問したときに本人が書いた「あ~たのしかった!!岡部まり」のサイン色紙は未だに大切そうに保管されている。その下には今よりも若き頃の東田夫妻。

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元祖パラダイスという特別な場所だけあってか、桂小枝探偵は何度かこの場所を訪問しているようである。この写真は最初に訪れた時のものだろうか、とにかく顔が若い!コエピョン!20年も遡るとこんなに人間って変わるもんなのね。

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この全裸女性がパラダイス内で記念撮影しまくっている写真は誰のものだろう。URLがあるのを見ると、どこぞのエロサイトの取材だろうか。URLを直打ちしてアクセスを試みたが閉鎖していた。

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昔のように頻繁にメディア出演しなくなり、淡路島ナゾのパラダイスの日常は平穏無事に続いているかのようだった。性の求道者たるパラダイスの主・東田氏は我々が帰るまでの間も片時もエロビデオが流れるテレビから目を離そうとしなかった。エロに生きる男の人生、ここに極まれり。

ナゾのパラダイス存続の可否は、まさしく彼の性欲...じゃなかった、命に全てが掛かっているといっても良いだろう。できるだけ早めの訪問をお勧めしたい。健康長寿観音に東田氏の健康を祈願して、我々は楽園の地を後にした。


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このページは、逢阪まさよしが2009年8月31日 16:37に書いたブログ記事です。

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