猛暑真っ盛りですが、皆様、身体を壊さずにお元気でやっておられるでしょうか。
地球温暖化やら異常気象やらで、毎年全国各地で最高気温が記録を突破してしまうことも珍しくない昨今。多治見(岐阜)やら熊谷(埼玉)が日本一暑いと世間では話題になっていますが、地元の人間から言わせてもらえば、大阪の夏こそが日本一暑い。
盆休みにこっそり地元に帰ってきた私だが、やはりその日も西成萩之茶屋に居た。
猛暑のあまり水分を欲する為に立ち寄ったのが、南海萩ノ茶屋駅を降りたまん前のガード下にある、このお店。
甘党喫茶「ハマヤ」
そこも、やはり時が止まったままのような佇まいを残す、古きよき甘味処の店。
いわゆる「西成スイーツ」。
店内で甘味を食するお客様も、ほとんど男性の単身客です。
帰る田舎の無い西成の労働者の為だろうか、萩之茶屋の商店街はほとんど盆休みを取らない。
もちろん、このハマヤも盆休み中でも普段通りに営業していました。
かき氷「宇治」(300円)を食らう。口に入れるとさらっと解ける、粉雪のような細かいかき氷。
うーん、なかなか素晴らしい。
他にもところてんやわらび餅、クリームソーダにみつ豆、甘味のメニューは一通りあります。
ほとんどのメニューが500円で釣りが来る所も西成ならではだ。
それはそうと、再び西成にやってきたのは、訳がある。
釜ヶ崎の聖地「三角公園」で夏祭りをやるという話を聞いたからだ。
ただでさえ、地元民には「あそこには近づくな」と誰もが念を押され、よそ者が決して行こうとしない日本最大の寄せ場「釜ヶ崎」の中心にある、あの三角公園。
その三角公園で、盆踊りの櫓が組まれ、屋台料理が振舞われ、労働者達が歌い踊るのだ。
これは行くしかないだろう!
「第37回釜ヶ崎夏祭り」
サイコー、サイコー、みんなでサイコー
釜ヶ崎の夜明け
...まるで某法の華足裏診断宗教みたいなフレーズだが(笑)
ヒゲを蓄えた日雇いのオッサンと釜ヶ崎の街並みのイラストが印象的である。
毎年盆休みのシーズンに、4日間の日程で行われる。
盆でも帰る家のない西成の労働者達。
彼らの寂れた心を少しでも潤そうと、地元のNPO団体やら運動団体やら変なプロ市民やらがたくさん集まって行われる。市民と労働者の交流の祭なのである!
8月14日夕方、三角公園を訪れた。
そこには既に立派な櫓が組まれ、提灯が張り巡らされている。
普通の夏祭りの公園と化していた。
そして公園の中では聞き覚えのあるヒップホップの重低音が鳴り響く。
ステージの上には「SHINGO★西成」が歌っていた。
生まれも育ちも西成、日本のヒップホップ界に名を轟かせる、あの男がマイク片手に歌う。
「いてまえいていていてまえYO!」
メロディと共にくねくね踊り狂う女衆はSHINGO★西成の追っかけだろうか、そのへんの西成の子だろうか。普段の釜ヶ崎の光景ではおおよそ見る事が出来ない光景を、この日に拝む事ができる。
それに、普段カメラを出すなんて到底かなわない、この三角公園の中で、堂々とカメラを出せる貴重な一日。
SHINGO★西成、30分の予定だったが60分も歌ってくれた。
「30分の予定なのに言うてることとやってることがちゃいますねー」
ソウルフルな西成ヒップホップを聞いて心が満たされた後は、後ろの屋台で腹も満たそう。
おにぎりから焼きそば、フライドポテトからそうめん、ホルモン、チヂミ、天ぷら盛り合わせ...
どれもこれも、50円から200円で買える。もう至れり尽くせり。
50円で食えるそうめんは、海苔としその葉、ネギが大量に乗った豪華版。他にも、100円で食える泉州野菜天ぷら盛り合わせには、オクラ、ししとう、泉州水なす、かきあげが乗っていました。
西成釜ヶ崎三角公園のど真ん中でこんなご馳走にありつけるとは思わなかったぜ。
300円で満腹になりました。
お腹を壊すような事もありません。場所柄心配だとかそんなの偏見です。
お金がなくても、アルミ缶が地域通貨「カマ」と交換できるので、買い物ができるのだ。
アルミ缶1キロで230カマがもらえる。
これでホームレスのみんなも腹いっぱい食事ができる。
酒まで入ると、もう誰もが釜ヶ崎の仲間入り。
日が暮れる頃には、そこらで宿泊している外国人バックパッカーからどこぞのプロ市民まで入り乱れて盆踊りが始まるのだ。
同じく、釜ヶ崎夏祭りの会場には、釜ヶ崎の歴史的資料などが展示されていて、地域の成り立ちを知るのに大いに勉強になる。ワンカップ酒を片手にオッチャンと釜ヶ崎のことを色々聞いてみるのも良いだろう。
関空2期供用化がどうたらという理由で橋下叩き、ただの支援団体ことプロ市民のプロパガンダですかね(笑)えー、とっても胡散臭いですよ。
お盆という時期もあり、8月15日には慰霊祭も同時に行われる。
恐らく、名簿の名前の中には行路死亡者の氏名も含まれるだろうと思われるが、常にタブーのベールに包まれた西成釜ヶ崎の中では、外の平和な日本の日常では想像できないサバイバルライフが繰り広げられている。
この慰霊祭が、その事を証明している。
【おまけ】
釜ヶ崎夏祭りのステージで実行委員会から出演を拒否られた人
詳細:まちゅこけさんのサイト
他にはこんな記事にも興味を持ちそうかも。
- フェスティバルゲート(4)
- 西成の歩き方 (21) 梅雨の釜ヶ崎
- 西成の歩き方 (19) ディスカウント人生編
- 西成の歩き方 (18) ドヤあれこれ編
- 西成の歩き方 (7) 釜ヶ崎バーチャルツアー
- 西成の歩き方 (6) 阪堺線沿線編
- 西成の歩き方 (5) てんのじ村編
- 西成の歩き方 (3) 飛田本通編
- 西成の歩き方 (2) 西成の日常編
- 西成の歩き方 (1) バックパッカー編
- フェスティバルゲート(5)
- フェスティバルゲート(3)
- フェスティバルゲート(2)
- フェスティバルゲート
- 西成の歩き方 (17) あいりんセンター編
- 西成の歩き方 (16) あいりんセンター編
- 西成の歩き方 (15) 薬のデパート編
- 西成の歩き方 (14) アングラ萩之茶屋編
- 西成の歩き方 (13) ガード下の腐臭編
- 西成の歩き方 (9) 西成公園編
- 西成の歩き方 (8) 釜ヶ崎バーチャルツアー
- 忘れ去られた鉄道路線 南海汐見橋線 (2)
- パチンコマルハンが落札!フェスティバルゲート
- 天王寺ホームレス事情 (2)
- 天王寺ホームレス事情 (1)
新着記事もチェックしてね。
|
梅田の隣・中崎町 (4) 突撃!魚屋のカレー 梅田のすぐ隣にありながらも独特の時間が流れる摩訶不思議商店街「天五中崎通」。その中でも特に異彩を放つ、あの「魚屋のカレー」に突撃致しました。おばちゃんの人情がたっぷり詰まった手作りカレーのお味は?!...[全文] |
これが尼崎クオリティ (3) 虎のおばちゃん 大阪DEEP案内取材班、またもや下町情緒求めて尼崎中央商店街を訪問!駅を降りたら公明党の街宣カーに乗った冬柴鐵三衆院議員が演説中!トラキチ商店街の奥地に生息する全身タイガースカラーの名物、伝説の「トラのおばちゃん」を遂に発見!相変わらず尼は大勝利タウンやで!...[全文] |
大阪市営住宅探訪 (2) 八幡屋住宅 古くは漁村、戦前は大阪随一の繁華街、戦後は港湾労働者の街として栄え、今では寂れるに任せる状態のベイエリア下町・大阪市港区。このエリアにも大量の市営住宅が存在するが、そのうちの一つ「八幡屋住宅」を案内する。...[全文] |
ソーシャルブックマーク
ソーシャルブックマークに追加:
はてな
Yahoo users
Livedoor
del.icio.us
イザ! ![]()





大阪DEEP案内でもコメント機能が使えるようになりました。