関西学研都市ダメポツアー (2) 私のしごと館
大阪DEEP案内的「私のしごと館」徹底解剖
ハコだけ作って人集まらず、関西学研都市のダメポな現状を引き続きお伝えして参ります。次は「私のしごと館」。学研都市の中枢エリア、精華・西木津地区にあり、敷地は京都府精華町と木津川市に跨っている。
こちらもやはり、厚生労働省所管の独立行政法人「雇用・能力開発機構」が建設し運営している。
テロ朝のスパモニやら毎日放送のVOICEなどで度々「税金無駄遣いの骨頂」として紹介され、「お役人のしごと館」と揶揄されたりもする、あまりにも有名な噂の職業体験施設である。別名「雇用保険宮殿」。
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本来の趣旨は、国民に「仕事」とは何なのか、仕事を通じた個人と社会との繋がり、社会的意義を見出す為に、数多くの「仕事」の現場で使われている本物の機材をふんだんに取り揃え、実体験に近い形で職業体験をしていきながら、仕事と働く意味を研鑚していく為の施設、であるはずだ。それが本来どおり成就できれば、何もバッシングされる筋合いもなかったはずなのである。
だが、せっかく総額581億円もの雇用保険料という名の税金から建てられた施設が、2003年の開館以来4年間、ずっと赤字を垂れ流し続けている。そして最も致命的なのが、その現状を組織全体が何とかしようという気すらない事である。
主に中学生等の遠足コースに組み込まれる為、団体客の多くが学校関係者で占められている。年間1億円程度の利益を上げる為に、年間20億円もの支出を計上しており、その多くが、厚生労働省から天下ってきた官僚OBを含む27名居るとされる常勤職員の高額な報酬と、分不相応な巨大建築物そのものを維持させるための費用に消えている。無茶苦茶な経営だ。
それに対して、ウチは公的施設であり営利団体ではない。赤字経営であっても、公的施設なんだから、利益よりも公共の為になればそれでいい、文句を言われる筋合いは無いなどと主張するのだが、それは詭弁でしかなく、実際に現地に訪れてみたら、あまりの閑古鳥っぷりに、もはや公共の為にすらなっていない現状を見る事が出来よう。
それだけ酷い施設なのである。では早速、中に入ってみよう。
まるで国際空港のロビーと見紛う程の立派さ。そのハコに比べて中に居る人間は客よりも職員の方が多いというオチ。
現在、行政改革担当相である渡辺美智雄(ミッチー)の息子が孤軍奮闘して「無駄遣いの温床」独立行政法人の廃止に躍起になっているが、当然ながら「雇用・能力開発機構」の廃止とこの施設自体の存続をどうするかという話になっている。
先日は「私のしごと館」そのものの廃止を明言したが、一転して、民間委託による経営の建て直しを模索する方向で話を詰めている模様。
ちなみに2006年5月に一度訪問しているが、雰囲気から見てもやる気がなさそうなのは相変わらずの模様だ。
そもそも「私のしごと館」が出来て、たったの4年しか経っていないのだ。それがもう施設を廃止するとか言う段階の話になっている。裏返せば、そこまでダメダメな経営だと言う事である。実に情けない。
今回はツアー参加者2名を引き連れ、職業体験を申し込む。だだっ広いロビーに並べられた予約受付窓口。モニターにはその日行われている職業体験と予約状況が示されている。暇そうな職員が手取り足取り申し込み方法を説明してくれる。今回は「テレビ局の仕事」に申し込んだ訳だが、他の業種を見てみると、土曜日だというのに休止している体験も多い。
そもそも「私のしごと館」では50種類くらいの職業体験が出来る。製造業、伝統工芸作り、販売業、サービス業、美容師、服飾デザイナー、ピアノ調律師、介護、建築・土木業、消防士、マスコミ、プログラマー、CGデザイナー、宇宙飛行士、リカちゃん人形の製造に至るまで、まさにありとあらゆる職業体験の玉手箱やあ!(←ややネタ古)
全部本物の機材を使った超豪華な「職場環境」での仕事体験が可能であり、それも1体験あたり300円から1000円という廉価で体験できるという充実ぶり。これは公的施設でなければ出来ない価格設定。私のしごと館職員が「ウチは営利事業のキッザニアと違う」と息を巻きそうである。
ちなみに「キッザニア」とは東京の「ららぽーと豊洲」内にある子供向け職業体験テーマパーク。テロ朝のスパモニ辺りでもよく「私のしごと館」と対比される施設である。あちらは子供限定なので、そもそも前提からして違う施設なのだが。私のしごと館の職業体験に年齢制限は無い。
職業体験コーナーは「有料ゾーン」の中にあるため入場料700円が別途必要。
早速、有料ゾーン入口の手前にある職業体験申し込み窓口に3人分の名前を書いた用紙を職員に渡して申し込む。職業体験を始める時間は10:15、12:30、14:30の1日3回しかない。どう頑張っても3種類の職業体験しかできないことになっている。
やはり人気が高い職種は食品製造(ケーキ作り)、美容師、声優といった所か。人気職種は事前予約がなければ入れない所もあるようだ。
まるで国際空港の出発窓口のような有料ゾーン出入口を跨げば、その先には「しごとシアター」。なんだか見るからにつまらなそうな研修ビデオが上映されている。3人とも興味の片鱗にも触れずに次へ。
館内有料ゾーンは5つのゾーンに分かれている。
まずは「ZONE I しごと探索ゾーン」。ここに入ると様々な職業に関わる道具や職場を再現したジオラマなどがあちらこちらに展示されている訳だが、中でも「電車でGO!」もどきの鉄道乗務員体験シミュレーターは本物の電車の運転席そのままに作られていて、人気が高い。その後側に現場のプロが出題する仕事クイズのポストが置かれている。
製造業の現場で見かけるアイテムがぎっしりと並べられている。展示物は季節によって入れ替わったりする事も全く無い。4年経過しても何の変化もないようだ。
これらの機械は数多くの民間企業の協力によって提供されている。ゾーンIの入口付近に企業の名前がズラズラと書かれている事からも分かる。
旅行代理店の事務室の風景を再現したもの。別にパソコンも電話も動く訳でもなく、ただ風景としてあるだけ。
さらに奥の部屋に入ると会議室があり、見ていると5分も経たないうちに眠気が来るようなビデオがエンドレスで流れているのみ。職場で絶対やっちゃいけない「就業中の居眠り」をやってみたい欲望を叶えるには最高の部屋である。サラリーマンNEOのコントじゃないんだから。
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参考記事
京都新聞:「私のしごと館」職員は平静 精華・木津川、廃止報道後も見学多数
J-CAST:毎年20億円赤字の価値「アル」 独立行政法人の「お気楽」
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