釜ヶ崎エリアを大雑把に3つに分類すると、歓楽街的な色彩の強い浪速区側の「新世界エリア」と、ドヤやホームレステント、893の事務所が立ち並ぶ居住地区「萩之茶屋エリア」、住宅が混在しつつも商店街があり大人の社交場である「飛田エリア」に分ける事ができる。
萩之茶屋エリアと飛田エリアの境目あたりに阪堺電車と堺筋が南北に走る。

NPO法人

西成の歩き方レポートの続編です。初めからお読みの方はこちらからどうぞ

堺筋沿いには釜ヶ崎の労働者を支援するNPOの事務所もあるし

一泊800円のドヤ

一泊800円で泊まれるドヤまである。

大阪市立愛隣会館

大阪市立愛隣会館(大阪市立更生相談所)という施設もあって、さすがに労働者の街だという姿を見せてはいるのだが。

それにしても、豪華絢爛重装備なハコモノで有名な大阪市が釜ヶ崎に関してはボロボロの汚い建物のままだというのは、どういう皮肉を込めているのだろうか。

あいりん銀行?

この建物に「あいりん銀行」なる施設があるのだが、これは大阪市が日雇い労働で生活が不安定な労働者の生活向上のために貯蓄斡旋事業を行っているというものだ。キャッシュカードの類はなく、現金の出し入れには通帳と印鑑が必要という超アナログな銀行だそうだ。

やっぱりスーパー玉出

当然ながら激安「スーパー玉出」も釜ヶ崎のオッサンには絶大な支持を得ている。このエリアでは大手スーパーはイオンやらライフどころかイズミヤですら入り込む事はできない。釜ヶ崎だけでも5軒は玉出の店舗を見かけた。まさに「スー玉帝国」だ。

イカれた落書き

パチンコ屋のような外観と内装のイカれたスーパーがあれば、イカれた落書きを沢山見かけるのが西成クオリティ。

普通の街なのだが

そういう所を除けば、他は昔ながらに民家が立ち並ぶ普通の住宅街なのである。明治時代に日本橋筋あたりにあった「長町スラム」を内国勧業博覧会をきっかけにスラムクリアランスの結果「釜ヶ崎」に移す前までは、本当に何の問題もない普通の集落だったというのだ。(詳細

飛田新地

しかしそこには非日常的な空間が横たわる。「飛田新地」のでかい看板はこの地区に堂々たる存在をアピールしているし、周辺の民家らしき建物も、よく見るとなぜか玄関扉が金属製でどう見ても対暴力団用に防弾仕様になっていたり、明らかに組事務所であると思われる家も多い。日本最強のアウトロー密集地は名実ともに不動の地位を築いている。

もし「怖いもの見たさ」でリアル893が見たいという奇特な人は、この地域の銭湯に行けば簡単に見られるだろう。特に隣接する阿倍野再開発地区の「湯処 あべの橋」における893関係者の接触率は高い。たまたまどんなものかと入浴した日、背中流し係の舎弟を引き連れた親分が3人連れで入ってくる光景を拝めた。全身刺青姿のオッサンにはびびりました。ケツの肉にまで見事に龍の紋様が描かれていました。

警察の看板

ともかく彼らアウトローな人々は反社会的な事業で飯を食っている。中でも最も危険なのは例の「白い粉」を売る仕事だ。西成警察によって看板が掛かっている、堺筋線動物園前駅南側の堺筋の両側歩道が、夜な夜な奴ら売人が現れ「ドライブスルー」で粉が買える全国唯一の無法地帯。

同じくアウトローの巣窟である関西の不良現業公務員が何人かこの通りに車でやってきては粉を買い、懲戒を受けている事例もある。(詳細)売人サイドもコンスタントに警察に取り締まられるが、結局いたちごっこだ。

自販機の上に...

奴らが粉を隠すのは、何の変哲もない自販機の上だったりする。

お地蔵さん

お地蔵様の見ている前で、なんたる不届き者だろうか。この穢れた大地にどうか恵みあれ。

阪堺今池駅前の露店

堺筋のスーパー玉出から西に入った阪堺今池駅前の露店はいつも通り、どこで仕入れたかわからんような品物を陳列して、売人のオッサン同士が談笑している。ガラクタばかりだと思ってあまり目を通してなかったのだが、たまたま「錠剤」が包装されたブツに目が止まって、一瞬自分の目を疑った。

病院などで処方される薬が堂々と売られているのだ。西成では常識的な話らしい。西成では免許を持った薬剤師なんぞ商売上がったりである。

だって、金になるものは何にでも金にしたいのが、その日暮らしの労働者の本音である。たまたま病院に掛かって処方された薬が余ると、それを金で買う人間が居る。需要と供給のバランス、それだけ。法は存在しない。しかも風邪薬や湿布薬だけならまだしも、「ハルシオン」といったヤバめの薬まで堂々と置かれているのだから参った。

釜ヶ崎銀座

JR新今宮駅から西成警察を経て三角公園に出る道幅の広い通りを「釜ヶ崎銀座通り」と呼ぶ。別に釜ヶ崎銀座と書かれている訳ではないが、そう呼ぶんだそうだ。

西成警察

日本最強の警察署と呼ばれている「大阪府警西成警察署」は、その外観からもまさに要塞のような体を成している。かつての「西成暴動」の教訓が重厚な建物の構造に生かされているのだが、そのくせにエレベーターはシンドラー製で、しかも突然誤作動を起こして天井に衝突するというおバカなトラブルを起こしているのだ。(詳細

赤ちゃん沐浴中

そばの不法占拠屋台では、赤ちゃんが沐浴してました。一体どこの発展途上国やねん。

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参考記事
大阪日日新聞:西成・あいりん地区は今
西成暴動 - Youtube
大阪の安い宿
大阪市立更生相談所の概要(NPO法人釜ヶ崎支援機構)

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このページは、逢阪まさよしが2007年11月14日 00:56に書いたブログ記事です。

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