大阪の中心を南北に走る御堂筋。その両脇に植えられた街路樹は「イチョウ」の木である。イチョウは大阪市内に広く植えられている街路樹であり、雌雄異株のイチョウの雌株だけが、毎年秋になると鈴なりの実をこしらえて、多くの市民がイチョウの木の下に落ちた銀杏の実を集める姿を見かける事が出来る。
御堂筋にびっしり植えられたイチョウの雌株に、クレーン車を出動して、大掛かりに銀杏の実を落とすという「秋の風物詩」銀杏落としが、11日昼に御堂筋の今橋三丁目交差点付近で行われていた。淀屋橋駅を降り地上に上がると既に、想像を絶するおぞましい香りが広がっていた。クッサー!
大勢の幼稚園児が落ちてきた銀杏を拾い上げている。なんで子供にやらすねん!かわいそうやないか!クッサー。
ところでここで豆知識だが、銀杏の実は有毒である。しかも見かけ以上に強力な毒を持っている。
銀杏の食中毒は重篤な場合死に至るという。昔からの言い伝えで「銀杏は自分の年の数以上食べるな」というのもあるそうだが、毒成分であるメトキシピリドキシンがビタミンB6の働きを阻害し中毒症状を起こすのだそうで。なので、成人になってもいっぺんに20個以上食べるのは危険だと思った方が良い。なにせ直に実を触るだけでも皮膚炎を起こしてしまうほどの毒性を持つ植物なのだ。
ここで銀杏拾いをやらされている幼稚園児も、みんな手袋をはめているのだが、子供の身の安全を考えると、このように銀杏拾いをやらせるのは危険である。
しかし、大袈裟にクレーン車まで呼び出して...これ、毎年関西のローカルニュースでは「大阪の秋の風物詩」として報道されている季節ネタである。いつもはスーツを着たサラリーマンが行き交う淀屋橋界隈に居るはずのない爺さん婆さんがクレーン車の下で、まるでエサを待つ鯉のように口ではなく傘を逆に向けて待ち構える。
束の間に繰り広げられる銀杏争奪戦。排気ガスを浴びた銀杏の実がそんなに欲しいのかと、冷めた目で遠巻きに見てます(笑)
そんなに大量の銀杏を取ってどうするのかと言いたいくらいである(笑)転売目的かなぁ~?もらうだけならタダなのでこんなに元手の要らない商売はないような気はするが。 しかもよく見るとビニール袋ではなくビニール傘である。傘がパンパンになるくらい大量に詰めているのだ。
タダで銀杏をゲットして大満足の大阪市民。焼いて食っても毒は完全に抜け切らないので、食べすぎ注意であります。
しかしこの「銀杏落とし」も、悪臭の酷さと落ちた銀杏の実が通りがかる自動車をスリップさせる原因になるなどという理由で、中止してしまおうという動きが出ているそうだ。寿命で植え代えられるイチョウの木は全て実を作らない雄株に代わっており、雌株の数は年々減少しているとか。
それにしても、銀杏の臭さは知ってはいたが、量が多いとここまで臭くなるとは思わなかったぞ。頭が痛くなって10分と居られませんでした。
参考記事
銀杏中毒
東芝「カラダのみはり番ネット」
銀杏中毒になりそうな品物






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