大阪の都心、キタのど真ん中から程近い、淀川の河川敷を越えたすぐ向こう。そこには十三という町がある。
阪急電車が神戸線、宝塚線、京都線の3つに分岐するターミナル駅があることで有名だが、普段から阪急電車を使うことがなければまず縁のない土地でもある。まさに私がそうだったのだが、大阪DEEP案内に十三がないのはおかしいという声も頂戴していたので、いつまでも行かない訳にもゆくまい。
十三レポートの続編です。初めからお読みの方はこちらからどうぞ。

阪急電車が神戸線、宝塚線、京都線の3つに分岐するターミナル駅があることで有名だが、普段から阪急電車を使うことがなければまず縁のない土地でもある。まさに私がそうだったのだが、大阪DEEP案内に十三がないのはおかしいという声も頂戴していたので、いつまでも行かない訳にもゆくまい。
十三レポートの続編です。初めからお読みの方はこちらからどうぞ。
自然環境に乏しい大阪市内の都心にありながら、広々とした風景を残す淀川。その上に架かる十三大橋を中津から十三方面に歩く。
ひっきりなしに阪急電車の車両が、十三大橋と並行する鉄橋の上を走り抜けていく。その向こうに見えるのが、十三だ。
「十三」(じゅうそう)というケッタイな地名は、かつて淀川の上流から数えて十三番目の渡し舟があったことからという説と、古代の土地の区画法である条里制による説の2つがあるが、十三信用金庫のサイトにある説明には条里制説が有力ではなかろうかと書かれている。
南から北へ、当時の大阪市街地の南端だった飛田のあたりから「一条」「二条」と数えて、この辺が十三条という訳である。
その説で考えると、他に大阪にはそれらしき場所に「九条」と「十八条」という地名が残っているのだから、恐らくはこの説が正しいのだろう。
しかしどこに行ってもホームレスだらけなのが大阪である。一体、淀川の河川敷にはどれだけ野宿生活者がいるのだろうか。
ぽつりと立つお地蔵さんを拝んで、早速十三の街へと繰り出す。もう繁華街は目の前だ。
超ローカルな金融機関「十三信用金庫」は橋を渡った先の交差点に立っている。
淀川河川敷の開放感から180度打って変わって狭苦しくて猥雑な町並みが見られるのが特徴。街の位置づけとしては、京橋にかなり近い感じである。阪急電車で通勤するサラリーマンが仕事帰りの鬱憤を晴らすために寄り付く場所である。圧倒的に多いのが飲み屋と風俗店だ。
阪急十三駅から西側はバッタモン臭い下品な風俗街。それが十三クオリティ。
焼肉屋とか韓国エステだとか韓国スーパーだとかもやたら多いのが十三の特徴。
京橋とは別のハジケ方をした街だなあと感心したのだった。あと、交通便がいいのに賃貸物件の相場もかなり安いのも、この土地の性格を見事に現していると言っても構わない。
梅田からそう大して離れていないが、商店街はまるっきり下町テイスト全開状態。十三のレコードショップにはお馴染みの縞模様が...関西でラジオの長寿番組を務め、猛烈なタイガースファンとして有名な道上洋三氏のCDが新発売のようです。どう見ても関西ローカルですみません。
十三では大御所・北島サブちゃんですら道上洋三CDの広告塔と化している。
闘病中に作詞、道上洋三のCDが全国ヒットの兆し(オリコン) - Yahoo!ニュース
この十三の街から、阪急電車は神戸、宝塚、京都の3路線へ分岐する。関西人にはしばしば対比されがちな「阪急電車=上流」「JR=中流」「阪神電車=下流」というイメージも、必ずしも当てはまる訳ではない。大阪に限った話、豊中の南側から高槻までは、そんなに大差はない(笑)
そもそも、生活環境にこだわると、消去法で考えたら大阪市内はまず敬遠されるという現実があるのだ。西宮北口や箕面、宝塚などで部屋を借りるよりも、交通便がいいはずの十三界隈の方が古いアパートが多いのもあるが、総じて見ると賃貸物件の相場が安いという逆転現象も、興味深い。
十三駅前に限っては比較的栄えている方だが、少し離れると「街が死んでいる」。大阪市内の下町の多くは密かに、だが確実に空洞化が進んでいるのだ。
次は十三駅の東側に広がる下町の老舗ストリップ劇場と深刻な寂れっぷりを見せる住宅街の現状を紹介する。
>次のページへ
参考記事
十三信用金庫
参考になりそうな書籍






コメントする