日本でも恐らく、ホームレス排除の為だけに周囲を柵で覆って出入りできなくした公園というのはここだけではなかろうか。そんな「天王寺公園」の中に入ってきました。

天王寺公園


開園時間は午前9時半から午後5時まで。夏季は夜8時まで延長している。公園への入場料は150円だが、隣接する天王寺動物園との共通券が500円で販売されている。

天王寺公園

入場ゲートをくぐると、さっきまでの無法地帯っぷりとは180度違う別世界に変わった。ホームレス排除の公園として一部には非難されまくっている公園だが、こうでもしないと風紀を保てないのが天王寺という街の悲しいところ。

みおつくし

天王寺公園のはじまりは、明治36(1903)年にこの地で開催された「第五回内国勧業博覧会」の跡地整備からだった。西側一帯が「新世界ルナパーク」、そして東側一帯が天王寺公園として明治42(1909)年に開園した。

既にこの時代から、労働者の街「釜ヶ崎」は存在しており、公園の周辺には常日頃からホームレスがたむろしていたという。釜ヶ崎の成り立ちもまた「内国勧業博覧会」開催に伴うスラムクリアランスで、現在の日本橋電気街がある辺りが当時は「長町」と呼ばれており、スラム街を形成していた。そこにあった木賃宿を現在の「釜ヶ崎」に強制的に移転させたという経緯があるというのだ。

レーニン像ではありません

天王寺公園内にでっかくそびえる像は、第6代大阪市長・池上四郎の像。天王寺動物園の生みの親でもある。
会津(福島県)生まれ。大正2(1913)年から3期10年間、大阪市長の座に就き、近代化・工業化に伴う大阪市の発展に寄与した人物だ。 大阪市長の職を辞してからは、当時日本統治下にあった朝鮮へ赴き、昭和2(1927)年に第6代朝鮮総督府政務総監の座に就くが、わずか1年少々で病に倒れ、東京にて没する。

ここにあるものは池上の死後、当時の市民の強い信望によって建立された像である。
今の大阪、銅像を建ててもらうまで市民に支持される市長なんかおるんやろか?

天王寺博覧会テーマ館

公園内で一際目立つガラス屋根の建物は、「天王寺博覧会」開催で唯一現存する「テーマ館」。

温室

現在は植物温室として使われている。

温室

花

花と大阪市職員

大阪市では、公園内の管理は全て「ゆとりとみどり振興局」の正規職員があたっている。
職員の制服にもしっかり「OSAKA CITY STAFF」と書かれてますよね。

しかし、散々批判の的になった市職員の厚遇問題、あまりに高い人権費...じゃなかった人件費が市政を圧迫しているため、現在は「官から民へ」小泉政権時に改革の切り札として出された「指定管理者制度」を導入し、長居公園や八幡屋公園など一部の公園で指定管理者を募集し、公園管理事業を民間に移譲させる予定でいる...が、上手い事行くんでしょうかね?

売店

何気ない公園の売店にまで、特定マイノリティに配慮して非常識な運営がまかり通っていたのが大阪市。
徹底的に膿は落とさな、財政破綻は免れへんで。

日本庭園

あと公園内には「慶沢園」という日本庭園もある。大正7年、大阪では知らぬ者はいない天下の財閥・住友家の本邸庭園として作られたものだが、大正10年に庭園は隣接する茶臼山の敷地と一緒に、美術館建設のために大阪市に寄贈されたという経緯がある。

大阪市立博物館

大阪市立美術館もまた住友家本邸の敷地に建てられ、慶沢園や茶臼山とともに大阪市に寄贈された。
常設展示されているものだけでも、日本や中国を中心とした約8000点の収蔵品があり、その多くが市民からのコレクションから寄贈、もしくは購入されたものになる。この美術館ができたのも、市民の力によるものが大きいということだ。

それに比べて今の大阪市政。市民の目の届かぬ場所で3000点もの絵画を150億円もはたいて買い漁っておきながら、中之島に建設する予定だった新しい美術館は財政難で建設できず、絵画はお蔵入りで「宝の持ち腐れ」状態だという(記事

やっぱり、アホに財布持たせるよりとっとと破綻して国の管理下に置いた方が早いわ!

参考ページ
日刊スポーツ:大阪市で絵画150億"持ち腐れ"
大阪日日新聞:森琴石と歩くおおさかの町 長町毘沙門堂

参考になりそうな書籍






大阪DEEP案内推薦商品

周辺地図

記事に関連する物件の周辺地図を示します。

他にはこんな記事に興味を持ちそうかも。

関連が強いと思われる記事のリンクを表示しています。

街ネタのタレコミ、感想をください。

大阪DEEP案内では街ネタのタレコミ、取材依頼などを受け付けています。こちらのメールフォームより管理人にメッセージを送ることができます。当方の都合上すべてのメールに返答をできないこともあるのでご了承ください。

Googleカスタム検索

東京DEEP案内、大阪DEEP案内、日本DEEP案内の3つのサイトからGoogleカスタム検索ができます。

エリア・鉄道沿線から探す

区市町村・定番エリア・鉄道沿線別記事のアーカイブです。
大阪市内 (219) 中央区 (33) 北区 (24) 西区 (14) 大正区 (4) 港区 (6) 此花区 (8) 福島区 (1) 浪速区 (26) 天王寺区 (18) 阿倍野区 (10) 西成区 (31) 住之江区 (16) 東住吉区 (3) 平野区 (4) 生野区 (15) 東成区 (3) 城東区 (1) 鶴見区 (3) 旭区 (1) 都島区 (9) 東淀川区 (4) 淀川区 (5) 大阪市外 (40) 大阪府(北摂) (13) 大阪府(河内) (17) 大阪府(和泉) (10) 兵庫県 (28) 尼崎市 (4) 神戸市 (14) 淡路島 (10) 京都府 (24) 奈良県 (15) 滋賀県 (2) 和歌山県 (1) 中之島・淀屋橋・天満橋 (5) 梅田・福島・天神橋筋 (22) 阿波座・本町・堺筋本町 (6) 心斎橋・堀江・長堀橋 (2) 難波・道頓堀・日本橋 (13) 天王寺・新世界・動物園前 (51) 京橋・桜ノ宮・大阪城公園 (11) 鶴橋・桃谷・今里 (15) 谷町四丁目・上本町・四天王寺前 (13) 弁天町・西九条・九条 (10) 天保山・桜島・南港 (21) 地下鉄御堂筋線 (75) 地下鉄谷町線 (54) 地下鉄四つ橋線 (27) 地下鉄中央線 (42) 地下鉄千日前線 (38) 地下鉄堺筋線 (50) 地下鉄長堀鶴見緑地線 (16) 地下鉄今里筋線 (2) ニュートラム (13) JR大阪環状線 (76) JR東西線 (10) JR宝塚線 (5) JR神戸線 (12) JR京都線 (8) JR学研都市線 (7) JR大和路線 (53) JR阪和線 (17) JRおおさか東線 (1) JR奈良線 (2) JR湖西線 (2) 阪急宝塚線 (17) 阪急神戸線 (22) 阪急京都線 (18) 阪急千里線 (5) 阪急箕面線 (2) 阪神本線 (15) 阪神なんば線 (25) 京阪本線 (23) 京阪中之島線 (6) 近鉄大阪線 (32) 近鉄奈良線 (42) 近鉄けいはんな線 (8) 近鉄京都線 (7) 近鉄南大阪線 (26) 南海本線 (46) 南海高野線 (39) 南海汐見橋線 (8) 泉北高速鉄道 (1) 阪堺線 (51) 大阪モノレール (7) 神戸市営地下鉄 (10) 神戸高速鉄道 (11) 京都市営地下鉄 (4)

キーワードから探す

記事にはそれぞれキーワードが付けられています。気になるキーワードから目的の記事を探す事ができます。