労働者の歓楽街から大阪の下町文化を体験する観光スポットへ
大阪のシンボルとして最も有名な新世界の通天閣。
しかしその塔の下に広がる街並みは日本最大の労働者街釜ヶ崎にも近く、なんか人相の悪い人がぎょうさん集まってるちょっと怖いイメージを持つ場所でもあった。
その日暮らしのニシナリの労働者達が、たまにパチンコで勝ったとか、景気のいい日にはこの新世界まで脚を運んでうまいもんをたらふく食べたり、新世界の映画館でポルノ映画を見たりするわけである。

自分が大阪にいた頃、そんな新世界に抱いていたイメージは「やさぐれ男の歓楽街」であり、決してよその観光客が珍しいもの見たさに立ち寄る場所ではないと思っていた。
それが、ここ数年の新世界界隈はどうも様子が違うようなのだ。
ジャンジャン横丁はじめ、新世界界隈には「ソース二度つけ禁止」の注意看板が書かれた串カツ屋が立ち並び、街中には若い女性やカップルが目立つ。
テレビの取材も当たり前のように行われていて、もはや大阪を代表する観光スポットとして大勢の人々が集まる場所になっている。
何も新世界は串カツばかりではない。「食の都」らしく高級に行けば「てっちり」もあるし、庶民的に500円以内で食える定食屋もある。
焼肉を食ってもいいしホルモン焼きを食ってもいい。
通天閣を中心とした新世界の街並み。
道頓堀戎橋の風景と同じく、もうこれ以上「大阪」を象徴するような風景はない。
どっから見ても大阪である。
「新世界」へは地下鉄動物園前・恵美須町駅、JR新今宮駅が最寄り駅。
恵美須町側は「でんでんタウン」にも近い。
この界隈はどこを歩いても通行人ですら異質に感じる。
もちろん日本最大のホームレスタウン「ニシナリ」を抱える街だからというのもあるが、行政区画では浪速区と西成区に跨っている。
浪速区も西成区もとても夜間は女性の一人歩きをオススメできない場所だ。この界隈は文句なし、大阪一のデンジャラスゾーンである。
まずは地下鉄動物園前駅を降り、地上に上がるとションベン混じりのなんともいえない異臭の立ち込めるJR大阪環状線ガード下と街中動物園のような通りを抜けると、目の前に現れる悪趣味で巨大な屋内型遊園地「フェスティバルゲート」が現れる。
もはや廃墟同然と化した税金無駄遣いダメポ物件をすり抜けていくと、突如として大階段の下から通天閣を正面にいかにも大阪臭い風景が現れる。
この付近を総称して「新世界」と呼んでいる訳だが、元々は明治36年にこの一帯で開催された「第五回内国勧業博覧会」の跡地で、大規模な歓楽街が開発された事から始まっている。それまでは、大阪市街から外れた「天王寺村」の一画で、何もない原っぱでしかなかったという。
後ろを振り返ると大赤字で大阪市の第三セクター会社が倒産したフェスティバルゲートの建物がドーン。端からこんな場所に遊園地など見込み違いだったのに。結局この建物には赤字補填のため大阪市民の税金200億円が注ぎ込まれる事になった。
ちなみに「スパワールド世界の大温泉」は経営者が違うので関係が無い。
建物の階段はごついが、行き来する人並みは新世界の雑踏と比較しても全然少ない。
階段の下には飲んだくれて座り込む行きずりのオッサン。いつ行っても変わらない風景。
他にはこんな記事にも興味を持ちそうかも。
- 大阪新世界 (5) ミステリー廃墟編
- 大阪新世界 (4) 大衆娯楽の殿堂編
- 大阪新世界 (3) ジャンジャン横丁編
- 大阪新世界 (2) 串カツ&ホルモン
- フェスティバルゲート(5)
- フェスティバルゲート(4)
- フェスティバルゲート(3)
- フェスティバルゲート(2)
- フェスティバルゲート
- 西成の歩き方 (19) ディスカウント人生編
- 西成の歩き方 (18) ドヤあれこれ編
- パチンコマルハンが落札!フェスティバルゲート
- 西成の歩き方 (2) 西成の日常編
- 西成の歩き方 (1) バックパッカー編
- 天王寺界隈 (3) 茶臼山韓国寺院
- 天王寺界隈 (2) ラブホが天守閣
- 天王寺界隈 (1) 哀愁の悲田院町
- 西成の歩き方 (22) 釜ヶ崎の夏祭り
- 西成の歩き方 (21) 梅雨の釜ヶ崎
- 西成の歩き方 (20) 暴動を煽る者
- 西成の歩き方 (6) 阪堺線沿線編
- 西成の歩き方 (5) てんのじ村編
- 西成の歩き方 (3) 飛田本通編
- 大阪市立阿倍野防災センター
- 阿倍野再開発地区 (3)
新着記事もチェックしてね。
|
梅田の隣・中崎町 (4) 突撃!魚屋のカレー 梅田のすぐ隣にありながらも独特の時間が流れる摩訶不思議商店街「天五中崎通」。その中でも特に異彩を放つ、あの「魚屋のカレー」に突撃致しました。おばちゃんの人情がたっぷり詰まった手作りカレーのお味は?!...[全文] |
これが尼崎クオリティ (3) 虎のおばちゃん 大阪DEEP案内取材班、またもや下町情緒求めて尼崎中央商店街を訪問!駅を降りたら公明党の街宣カーに乗った冬柴鐵三衆院議員が演説中!トラキチ商店街の奥地に生息する全身タイガースカラーの名物、伝説の「トラのおばちゃん」を遂に発見!相変わらず尼は大勝利タウンやで!...[全文] |
大阪市営住宅探訪 (2) 八幡屋住宅 古くは漁村、戦前は大阪随一の繁華街、戦後は港湾労働者の街として栄え、今では寂れるに任せる状態のベイエリア下町・大阪市港区。このエリアにも大量の市営住宅が存在するが、そのうちの一つ「八幡屋住宅」を案内する。...[全文] |
ソーシャルブックマーク
ソーシャルブックマークに追加:
はてな
Yahoo users
Livedoor
del.icio.us
イザ! ![]()





コメントする