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なにわの海の時空館 (1)

なんじゃこりゃ?大阪湾に浮かぶ謎のガラスドーム

大阪ベイエリアに遊びにくる観光客は多く、天保山とUSJだけはいつも賑やかな大阪だが、同時にこの場所は大阪市の臨海副都心プロジェクト「テクノポート大阪」計画で、2兆円とも言われる莫大な予算を投じて乱開発されたエリアである。

謎のガラスドーム

特に3つの人工島、咲洲(南港)、舞洲、夢洲は、バブル期のノリで次々ぶっ建てた豪華巨大ハコモノの赤字遺産銀座であり、とりわけ大阪港で異彩を放つ建築物の一つがあのガラスドームだ。

なにわの海の時空館

あの建物は「なにわの海の時空館」という、大阪市の外郭団体が運営する海洋博物館である。大阪港は古来から貿易の盛んな港であった。だからその歴史と世界の海洋交易にまつわる色んな展示物を並べた博物館を作ろう!そんな訳で、大阪市港湾局が総工費176億円を掛けて2000年に建設。財団法人大阪港振興協会が当初は運営していた。

時空館(ドアップ)

世界的に著名なフランスの建築家、ポール・アンドリュー氏のデザインで、4208枚もの大きなガラス板で構成され作られた奇抜な建物で、直径70メートル、高さは35メートル。2002年には英国構造技術者協会から特別賞を受賞しているとか。

時空館(夜)

それはいいが、造るモン造っておいて、開業以来客足は伸びず、年間60万人の入場者予測に対し、初年度ですら20万人、01年度で14万5千人という惨憺たる状況。ちなみに「時空館」は2006年4月より外部から指定管理者として吉本興業に管理運営をやらせているという。(→詳細

2005年1月の取材以来、時空館には訪れていなかったのだが、最近どうかな?と思い再び取材を行うことにした。少しは運営状況に変化は出てきたのだろうかと。

「海の時空館」へ向かうには、ベイエリアダメポ遺産の墓場、大阪南港「咲洲」の玄関口である「コスモスクエア駅」を降りる。

かつて大阪港~コスモスクエア~中ふ頭間はOTSという三セク路線として、大阪市交通局とは別会社の路線だったので、230円も余分に払わなくてはならなかったが、それも2005年7月1日から廃止され、大阪市交通局に一本化された。

運賃がバカ高いだけで、副都心として企業の誘致にことごとく失敗してしまい、大阪市が管理する「塩漬け」空き地ばかりが痛々しく残っていたコスモスクエア駅前は、OTS廃止による運賃値下げ後には民間に土地を譲渡し、好き勝手にマンションや大学キャンパスなどを開発させており、ようやく街らしい姿を作ろうとしていた。

駅前が海

そのコスモスクエア駅前とは反対側に出ると、すぐまん前には大阪港の海が広がる。
見晴らしのいい歩道橋の上から眺めると、対岸にはいまだ開発中の夢洲や舞洲が見える。

遊歩道の向こうに時空館

歩道橋を降りるとそこは岸壁沿いに綺麗に整備された遊歩道が広がっている。
コスモスクエア海浜緑地(シーサイドコスモ)と名づけられた場所の遊歩道はおよそ800メートルもの長さを誇る。
ジョギングしたりする市民の姿がちらほらあるものの、この遊歩道自体もあまりに過剰すぎる豪華さだ。

潮風が吹く遊歩道

潮風が吹く遊歩道でしばしゆったりした時間を楽しむもよし。都心なのに人も少なく、気軽に贅沢な時間が味わえる場所である。税金を払う大阪市民の身になれば、誰も使いもしないのにこんなもの作りやがってと怒りたくもなるだろうが。

34/38/12.706,135/24/26.194

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